「リアル」を描くには
vol. 25 2020-11-22 0
私は、SNSが苦手です。
辞めてもいいなら辞めたいです。
しかし、ある飲み会で他の監督が言っていました。
「SNSは仕事」
なるほど、確かにそんな一面はあるかもと思った事があります。
いや、待て。ええと、何の話をしようと思ったのか…。
あ、今まで私が作った映画に携帯電話が一切出て来ないという話です。
携帯電話は確かに便利で、生活になくてはならないものになっています。
映画の中で「リアル」を描くには、当然出てきて然るべきものです。
しかし、私の映画には出てきません。
潜在意識として、携帯電話すらいらないと思っているのではないかとも思いましたが、電話越しの感情のやり取りと、相手を目の前にして感情のやり取りをするのでは、やはり相手が目の前にいた方がその間に交わされる感情がより多く、深く、濃いものであると思うし、そこが見どころになると感じているからなのかなと、改めて考えさせられました。
でも、電話越しのやり取りで、ものすごく好きな映画があるのですが、余談が過ぎるのでまたの機会に。
最後に、リアルと言えば、もうすっかりその名を聞かない日がないのが日常になりつつある「コロナウィルス」。
今作では、コロナについても特に触れていません。
今後の映像作品で、コロナを描かなければリアルではないのか、コロナが無い世界をリアルとして描くというスタンスを取るのか。
どちらにせよ、ひょっとしたら、こんな家族が隣に住んでいてもおかしくない、そう思ってもらえるように描こうと、毎回必死に頑張っています。