タルマーリーの渡邉格&麻里子さんから応援メッセージをいただきました。
vol. 33 2017-01-25 0
タルマーリーがいすみにあったころ、菜央さんと夢を語り合っていたことを思い出します。
時代を生きるのに必要な技術…これは3.11後の共通言語になりました。平和道場
はこの技術について考えていく場所ですね、応援しますよ!
科学技術の発展により、人間は素晴らしい生活を手に入れるはずでした。しかし今、
社会に落胆を感じている人も多いでしょうか。その原因は、観念が先に立ち、身体が
ついていかなかったことに起因するのではないでしょうか?脳に関わる知識や情報ば
かりに重点を置き、身体に関わる食や自然を置き去りにした結果にも映ります。
脳が万能ではないことを、科学が証明する時代がすぐそこまで来ていると思います。
ここ数年で腸内細菌が注目され始めました。腸内細菌は身体の健康だけでなく、心の
健康にもかかわっているようなのです。腸内細菌は人が幸せを感じる物質を生成して
いる、だから、良いものを食べて腸を整えることが大切だとわかってきました。つま
り幸せは、どこかに遠くへ探しに行くものではなく、自分の腸とそれに繋がるこの大
地にこそ存在するのではないでしょうか。
古来から、私たちは身体を動かし、土の恵みをいただくことで幸せを感じてきまし
た。私たちと共生する多様な菌が生きる環境を整えていくことこそが、これからの社
会を作ると確信しています。
タルマーリー
渡邉格&麻里子
◆プロフィール
2008年、千葉県いすみ市で開業。自家製酵母と国産小麦だけで発酵させるパンづくり
を始める。そして、麹菌も自家採取し始めたことで、素材の栽培方法が発酵に表れ
る、つまり自然栽培(無肥料無農薬)の素材が一番良く発酵することに気づく。
2011年福島第一原発事故の後、より良い水を求め岡山県に移転し、天然麹菌の自家採
取に成功。そして、「パンを作れば作るほど、地域社会と環境が良くなっていく」事
業を目標に、ロール製粉機を導入し、地元産の自然栽培小麦を自家製粉し始める。
さらに、野生酵母だけで発酵させるクラフトビール製造を実現するため、2015年鳥取
県智頭町へ移転。元保育園を改装し、パン、ビール、カフェの3本柱で事業を展開。
天然菌による発酵を起点とした地域内循環の実現こそ、タルマーリーの集大成と考
え、智頭の里山の恵みを最大限に活かした加工と、それを楽しむ最高の場づくりを目
指す。