だから挑戦したわけで。
vol. 18 2024-08-28 0
TOKYOハンバーグの夏は終わりましたが、まだまだクラウドファンディングは終わっていません。終了日まで、あと三日!!!
沢山のご支援を頂き、感謝の毎日なんですが、まだ目標を達成出来ていません。
今回、クラウドファンディングをやろうと決めたのは、長野公演全ステージお席が埋まったとしても、もともと赤字という企画だったからです。だったら最初からやらなければ良いんじゃないか?という思いも俺の中ではありました。でも、それ以上に、今作を東京だけで終わらせたくないという気持ちがそれ以上にありました。
そもそも今作は全国を巡演出来るようパッケージ化して制作に入っております。この『子どもと大人と食堂と。』という作品には現代社会の片隅で今にも掻き消されそうな命たちの絶望と希望、そして怒りと慈しみに満ちた物語であり、これは誰か特定の人物をモデルにした訳ではなく、この作品に登場する人物たちが、もしかしたら、この文章を読んでくださっている皆さんの傍にいるかもしれません。
劇中で、こういう台詞を書きました。
『人って誰でも誰かに知ってほしい自分と、隠したい自分がいるじゃないですか。大人だって。』
貧困なんて誰だって隠したいんですよ。でも隠せば隠すほど、誰も気付いてくれない。逆に貧困ですと言っても国は助けてくれない。心ある民間の善意にも限界がある。僕は、それを知ったとき、心に根が張って動けなくなりそうでした。
その痛みというか哀しみといか、怒りというか、僕が知ったその感覚と事柄を演劇を通して沢山の人に知ってもらいたい、そんな気持ちで書き上がった作品で、そんな気持ちをTOKYOハンバーグみんなで共有して描き上げた演劇でした。
もっともっと知ってほしい。気が付けば僕らも限界だからクラウドファンディングに挑戦したわけです。