お久しぶり稽古
vol. 5 2024-08-05 0
8月2日。
今月末の長野公演に向けて久しぶりに劇団員が集結しました。東京公演の千秋楽以来なので3週間とちょっとぶり。
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↓稽古の一コマ…
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ご挨拶遅れました。今回、久しぶりの稽古についての記事を書きます、吉本穂果よしもとほのかです。お付き合いくださいませ。
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本日の稽古は、全シーンのミザンスの付け直しです。ミザンスというのは簡単にいうと、舞台の全体の配置と、役者の立ち位置です。"ミザン"と言う方もいらっしゃいますが、ここでは"ミザンス"と言うことにしますね。
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今回、私たちの頭を最も悩ませるだろうと思われていたのが、この"ミザンスの変更"でした。
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というのも、東京公演と長野公演とでは舞台の形が大きく変わるからです。
観にきてくださった方にはおわかりいただけると思いますが、東京公演の劇場は二面舞台でした。大きい四角と小さい三角。2つの舞台を使って、場所の違い、時間の違い、はたまたシーンの切り替えをうま〜く表現できるよう工夫していました。
その試行錯誤の甲斐もあり、「劇場空間の使い方が素敵だった」というお声をいくつかいただきました。有難いご感想♡
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↓小劇場 楽園にて。(写真:ありせさくら)
奥が大きい四角で、手前が小さい三角です。真ん中に大きな柱があります。
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長野公演の劇場 犀の角 は一面舞台。
常に二方向からお客さまに見られている状態で、感覚としては立体的に作っていたものを、今度は平面に戻す作業とでも言いましょうか…これが思っていたより簡単なものではなかったのだと。なんというか、思い知らされる稽古となりました。(笑)
ですがこれも演出の力と創意工夫により、東京公演と比べても遜色無い、新たな演出効果を含むミザンスをつけられました、一安心。
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しかーし!ここでめでたしめでたしとはいかないのが創作活動。限られた稽古スケジュールのなかで、さらなる高みを求めてひとりひとり向かい合います。
各々が小さな壁と知り合ったであろう今回、その壁をも取り込んで乗り換えてパワーアップして!長野でお会いできる皆さまにはより洗練されたものをお届けできればなと思っています。そこではじめて「めでたしめでたし」ですねっ!