応援メッセージ:山口拓己さま(株式会社PR TIMES 代表取締役社長)
vol. 20 2026-05-27 0
石川さんが中心となってつくられている社史を、私も手に取ってみたい。その一冊から、何かが広がっていく。そんな期待を抱きました。
企業の歴史は、過去を懐かしむためだけにあるものではありません。そこには、時代の変化に向き合いながら、目の前のお客様に応え続けてきた一人ひとりの行動が積み重なっています。近年、私たちの暮らしを支えてきた現場で人手不足が深まり、これまで当たり前に届いていたものや使えていたサービスが、同じ形では維持されにくくなる場面も生じています。普段は表に出ることの少ないものづくりの現場であっても、その営みがなければ、私たちの暮らしを支える多くの商品や体験は成り立ちません。
社史は、ともすれば沿革や実績を整理し、内輪で保存される記録として扱われてきました。しかし、それを「社会の記憶」へと開いていくことには、大きな可能性がある。側島製罐さんが掲げる「オープンヒストリー」という考え方は、企業の中に眠っていた人の思いや仕事の価値に光を当て、未来へつなげていく新たな一歩に映ります。
石川さんには、プレスリリースエバンジェリストとしてご参画いただいています。その取り組みの根底にも、PRを一部の専門家だけのものに閉じず、行動する人たちに開いていく、PRの民主化への思いがあります。プレスリリースが、行動の事実を社会に届けるものであるなら、社史は、積み重ねられてきた行動の意味を未来へ届けるものなのだと思います。どちらも、表に出る機会の少なかった営みに光を当て、社会との接点をつくる行為です。今回の挑戦にも、その思いと重なるものを感じています。
缶の中には、大事なものが入っている。 会社の中にも、まだ言葉になっていない大事なものがある。 この社史は、過去を閉じ込めるためのものではなく、むしろ開くためのものなのだと思います。石川さんから始まるこの試みが、企業の歴史を社会に開く新しい周年のあり方として、広がっていくことを願っています。
