監督サトーの独り言12
vol. 40 2019-10-19 0
みなさん、こんちゃー。
約2週間ぶりのカントク佐藤です。
その間に、大水害が起こってしまいました。そしてそれはまだまだ全容が見えず、現在進行形です。
東京西部の私の家にはなんの被害もなくいつも通りに毎日安酒を飲んでいますが、報道で目にする惨状に何も出来ない(しない)もどかしさ、後ろめたさは、東日本大震災時を彷彿とさせるものがあります。
きっと私は自分が被災するまで、ずっとそうやって他人事を決め込むのでしょう。
さて、映画の編集は。
数日前からまたまとめて仕事の休みを取り、少しずつ新たなシークエンスを呻吟しながら繋いだりこれまでに繋いだ部分を切った貼ったしつつ、なんかスッキリしない見通しがきかないネガティブな感じがしていました。
あるパートにはAプランBプランがあって、その選択をあと伸ばしにしていたのですが、それをいじったら思いのほかスッキリした。
そして、これは使えないかなぁなどと思っていたシークエンスの素材を見直し補足してみたら、意外や意外、キャラクターが際立って、しかも全体の構成のアイディアに繋がることがわかった。
それで今日、今まで繋いだ部分90分ほどを久し振りにプレビューしてみました。
そしたら。
あ、意外にいいんじゃね?
けっこう逝けてない?
いや、ハッキリ言って、オモシロイ!
それもカナリ!!
久し振りに【ワシって天才!?疑惑】が持ち上がりました。いや実際のところ、この1週間は結構モヤモヤと落ち込んでいたのです。
もちろん、自分で【面白い!】と叫んだところで世の中には【独り善がり】という言葉も【自画自賛】という言葉もあり、そんなものは当てになりません。(しかし、独り善がりってのも面白い言葉ですね、なんたって「独りで」「ヨガって」るんですから)
いやしかし、作者本人が面白くないものを他人が見て面白いと思ってくれるでしょうか?
まあ例外的なことはあるかと思いますが、問題はその作者が面白いと思ったことをうまく伝えることができるかどうかじゃないでしょうか。
少なくとも、この映画の企画・コンセプトに賛同してくださった方が多くいることが、一つの指標であり、救いでもあります。
枝葉をいかに刈り取ろうが接木をしようが、その根っこから伸びる幹がしっかりとしたホンモノであることを祈ります。(ちなみに冬に庭に植え替えたトネリコの木は根が付いておらずあっさりと枯れてしまいました)
さて、これから自信を少し取り戻して後半戦にとりかかるというところです。
前半を如何にひっくり返せるか!?
如何に上手く裏切るか!?
などとまたへそ曲がりな事をやる勇気が出てきました。
今日はガラにもなく、ラグビー頑張れ!被災地頑張れ(謹んで)!
と叫びたい気分です。