監督サトーの独り言11
vol. 39 2019-10-07 0
皆さん、ご無沙汰しております。
(元)監督のサトーです。
ようやく秋らしくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょう。
ファンディング終了から約1週間。
20%の手数料と10%の消費税が引かれることを知って愕然としつつ、ずっとタクシー乗務のアルバイトに勤しんでおりました。
このところは広報の主戦場であったフェイスブックともかなり距離を置いています。
これはスッキリ。
とてもイイですね。
まえに「映画は編集室で作られる」と書きましたが、それ以前に僕の場合は「映画はタクシーの中で練られる」と言ったほうがいいかもしれません。
ここ13年ほどの間に僕が作った映画や動画やシナリオは、その構想やアイディアのほとんどはタクシーの中で考えたものです。
夜の街を流しながら、さまざまなアイディアが浮かび、それが修正もされるのです。
ときには思いがけないような街の光景や面白い人物に出会ったりして、そんなことも映画に影響するのです。
妙に話の合う「SMの女王様」や静かな戦いを繰り広げる「外資系コンサルの男女」や「ずっと泣いている老女」などと出会いました。
そんな一見関係ないようなことも、実は映画に関わっているのです。
ここ1週間で、映画の狙いが絞られて深まっている感じがあります。
この一年半に経験したことの輪郭が徐々にハッキリしてきています。
実際にパソコンの編集ソフトに向かってマウスやキーボードを動かしている時間は3割くらいでしょうか。あとの7割はぼんやり考えたりメモしたりしています。
クライアントのある仕事では到底許されないペースでしょう。
しかし、今はそれが出来る。
そのほうがいいものが出来る。
まあ、言ってみれば幸せなことです。
では、また。