監督サトーの独り言4
vol. 31 2019-09-24 0
こんちゃー、佐藤です。
昨夜はとりあえずの粗編集70分ほどを、ウチの取締役でもある妻と家庭内プレビューしました。
妻は映画の専門家でも熱心な映画ファンでもなく、小難しいことを考えないで庶民的な視線で観てくれるのでその意見はとても参考になります。
要は面白い面白くない、好き嫌いで判断するのです。ヒネって考えがちな僕とは対照的です。
僕からすればさして面白くもないありがちなインタビューの内容なども、へぇ、そうなんだー、などと素直に見ています。ああ、そういうストレートさも悪くはないんだなあと思ったりする次第です。
僕の映画はまったくの家内制手工業で作っています。
デジタル機器を使ってはいますが、作り方も中身もかなりアナログです。
前回のアップデート記事に「映画は芸術でもあるが産業でもある」と書きました。
長い間、産業的映画/テレビ界で働いてきた僕ですが、最後には飽き足らなかった。もともと若い頃から実験映画のような個人映画志向だったのですが、劇映画のダイナミズムへの憧れもあった。
実際、何十人ものスタッフとともに運命共同体のように苦楽をともにする現場はとても魅力的でした。
その世界で上手くいかなかったこともあり、10年近くまえにタクシードライバーを始めて収入を確保しつつ、映画については原点に立ち返りました。自分一人で身の丈に合った映画を作ろうと。
それが小さなものであっても、観る人に何かを伝えられるはずだと。
例えば。
小説家や評論家が一人で著作をモノにするように。彫刻家が一本の大木から作品を削り出すように。俳人歌人が庵に棲むように。
そんな気持ちで編集に挑んでいますが、電気がなければこれは仕方ないなぁ。
その昔にはフィルムに直接針で絵を描くアニメーションもありましたが。
ちょっと気を許している間に酔っ払ってしまいました。
唐突に終わりにします。
さて、クラウドファンディングはあと1週間。
「正念場」だそうです。
夜露死苦お願いいたします。