監督サトーの独り言3
vol. 30 2019-09-21 0
こんちゃー、佐藤です。
3ヶ月に渡ったクラウドファンディングも、残りあと10日。今月末までとなりました。
整音スタジオ、配給・宣伝に必要な240万円を設定した当初、「100万円も集まらないだろうなぁ」と自分でも半信半疑でいたのですが、本当に皆様のおかげで130万円を突破することができました。コレクターの皆さんにはそれぞれメッセージを送っていますが、ここでも改めて感謝を表したいと思います。
先日も見知らぬ方から意外な大金をご寄付いただき、ビックリすることがありました。個人的な繋がりがないにもかかわらず、私の月収にも匹敵するようなお金をご寄付いただきました。その方の心中を察するや、きっと私の想像を超えるようなご苦労をなさっていてこの作品に対して大きな期待を持ってくださっているのだと思います。
なんとかその期待に沿えるような画期的な映画にしなければ、と改めて気を引き締める次第です。
ところで、皆さんは「神」というものについて意識することがあるでしょうか?
私は特に何かの宗教を信心するものではないし、機会があれば教会のミサにも仏教の葬式、神道の結婚式にも、ときにはアイヌのイチャルパ(慰霊祭)にも参加します。
しかし私がいちばん「神」の存在を身近に感じるのは自然の中に独りで居る時です。
10年ほど前、私は季節外れの山梨のキャンプ場にテントを張って2週間滞在していました。当時手がけていたシナリオを書くためです。
なるべく人と会わないように話さないようにして、早朝からノートパソコンに向かっていました。
食べるものはいきおい質素になり、夕方になると焚き火を起こしてその火を見つめながら酒を飲む。思いついたアイディアをノートに書き付ける。酔っ払ってテントの中で眠っている時も頭が冴えわたっていて、ときに全てが結びつくようなアイディアが突然浮かんできたりする。
そんな時に「ああ、今【神】が降りてきているんだなぁ」と思えたことがありました。
それが【神】なのか【精霊】と言った方が良いのか。
いずれにせよ、顔は見えないが、過去や現在といった時空を超えたモノがそばに「ある」ことを感じて自然に涙が流れたりするのです。
私は普段、いわゆる「スピリチュアル」なタイプの人間ではありません。
俗物そのものです。
しかし、「スピリット」は否定しません。
人は生き物としてある極限に追い込まれたときに、ようやく自然の一部となって真の喜びを得られるのではないかと思います。
きっとそんな境地に至らないと、「本物」を作ることは出来ないのではないかと思います。
編集機材があるため、いま山に籠もることはできませんが、なんとかそういう「境地」に至りたいものです。
クラウドファンディングは今月30日までです。
「たかがお金」ではありますが、映画は芸術であると同時に産業でもあるのである程度は仕方のないことです。
皆様にこの映画のことを広めていただき、ご支援いただければ幸いです。