詩の朗読の舞台をやりました
vol. 12 2017-10-14 0
国際自閉症フェスティバルで谷川俊太郎の「生きる」の詩を朗読しました。ツジさん、ダイちゃんは江原さんとのリサイタルの舞台があったのですが、セノーさん、テラちゃんにはそういった舞台がなかったので、詩の朗読の舞台をやりました。
セノーさんは8年前、養護学校高等部3年生の時に文化祭の舞台で、この詩を朗読しました。谷川俊太郎の詩を元に「みんなの生きる」という詩をみんなで作り、そこから芝居を起こしました。セノーさんはそれをしっかり覚えていて、今回の企画にはすぐにのってきました。
テラちゃんは第二期演劇ワークショップで同じ詩を取り上げたので、よく覚えていました。
ホテルの部屋で稽古したときは、久しぶりに学校の先生をやってる気分で、懐かしい気がしました。「木洩れ日がまぶしい」という箇所、学校でやったときもほとんどの生徒がイメージできませんでした。その生徒達と、後日山登りに出かけたとき、稜線の林の中を歩きながら、生徒の一人が「そうか、木洩れ日がまぶしいって、こういうことか」って大発見したようにいいました。そこは本当に木洩れ日がまぶしい林が続いていて、こんな発見は人生を豊かにします。
本番は、ツジさんがまず英語で朗読し、そのあとテラちゃん、ダイちゃん、セノーさんが日本語で朗読しました。
日本語での朗読は、多分外国の人たちには伝わりません。でも、こういう舞台に立ち、詩を読むこと自体に意味があると思っています。ふだんの暮らしの中では、人の前に立って詩を読むことなんて、ほとんどないのですから。緊張感の中で、言葉にしっかりふれるのです。