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お遍路ドキュメンタリー映画『88』をクラウドファンディングで実現!

フランスの映像作家が世界に発信!お遍路ドキュメンタリー映画『88』を完成させるためにサポートをお願いします

四国の"お遍路"を世界へ発信!"お遍路"に恋したフランス人映像作家エミリ・ベルトが、"お遍路"の神秘と"一期一会"の心を独特の感性で描くドキュメンタリー映画『88』の完成にご支援ください。

FUNDED

このプロジェクトは、2015年4月10日23:59に終了しました。

コレクター
61
現在までに集まった金額
1,255,000
残り日数
0

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このプロジェクトは、2015年4月10日23:59に終了しました。

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パリ在住の映像作家です。かつて2年半暮らした日本で感じた日常の中の詩情と精神性をインスピレーションに、現実と幻想が入り交じったドキュメンタリー映画を模索しています。アルゼンチンの美術作家アントニオ・セグイを題材に制作したドキュメンタリー『Cuando sea grande』(2000年)は、2007年、作家の回顧展にあわせて南米各地の美術館で上映されたほか、2008年のテヘラン短編映画祭でも上映されました。2014年には共同監督として実験映画『34』を制作、こちらは今年12月にリール美術館(フランス)で上映が予定されています。現在は、お遍路をテーマにしたドキュメンタリー『88』を制作中です。

このプロジェクトについて

四国の"お遍路"を世界へ発信!"お遍路"に恋したフランス人映像作家エミリ・ベルトが、"お遍路"の神秘と"一期一会"の心を独特の感性で描くドキュメンタリー映画『88』の完成にご支援ください。

▼予告編

▼プロジェクトの原点:

"お遍路"に恋したパリジェンヌ 〜 お遍路を世界遺産にしたい

(エミリ・ベルト監督 2014年3月19日/高知県・第三十一番霊場・竹林寺にて)

 監督である私エミリ・ベルトは、かつて2年間、四国・松山にフランス語教師として滞在しました。そのとき生徒の方たちから教えられて知ったのが"お遍路"です。毎年10万人、20万人もの人が歩くという"お遍路"とはいったいどんなものなのだろう…。私の最初の"お遍路"はそのような関心から始まりました。それは、2011年の春のこと、東日本大震災直後でした。はじめのうちは東日本大震災の被災地への想いで胸が一杯だった私でしたが、歩みを進めるに連れて、美しい風景や人々のおもてなしに、目と心が開かれていきました。

(2014年3月31日/徳島県・第六十六番霊場・雲辺寺にて)

 "お遍路さん"の一日は朝まだ暗いうちから始まりました。宿坊での朝の勤行を終えると荷物を畳んで歩きはじめ、お寺のひとつひとつに立ち寄っては参拝し、また歩き、夕方5時前にはその日の宿坊に身を寄せ、風呂に入り、夕食をいただき、翌日の行程を確認して、就寝する。それを繰り返す毎日は、日常的な時間を超えた特別な時間を生きているような心地でした。

 ひとたび遍路独特の装束に身を包むと、私は"お遍路さん"と呼ばれる特別な存在になるのでした。弘法大師が遺した数々の伝説にちなんだ土地を巡っていく"お遍路さん"は姿の見えない弘法大師に付き添われているとされ、そんな"お遍路さん"を、道すがら出会う地元の人たちは丁重にもてなしてくださいます。私に声をかけてくださった方の中には、見慣れない西洋人への好奇心を抱いた方もあったことでしょう。弘法大師に護られた者としての存在と、外国人としての存在。そのふたつのアイデンティティを一身にまといながら、この世を生きるすべての人々を救済するために私は歩いている。お遍路を続けながら、私はそんな気分になるのでした。

(2014年4月9日/お宅に宿泊させていただいた香川県三豊の森郁恵さんとご家族)

 途中くじけそうになりながらも、無事にお遍路の行程すべてを歩き終えたとき、私の心は、道中で私をあたたかくもてなし、励ましてくださった方々への感謝の気持ちで一杯でした。「一期一会」という言葉の意味とありがたさを、噛み締めました。もともと日本への愛着が深かった私ですが、現代においては失われてしまった日本文化の姿が"お遍路"の中に息づいているということに気がついたのでした。

 はじめてのお遍路を終え、パリに戻った私は、お遍路での発見と感動をフランスの人に知ってもらいたいと、東洋美術の博物館・ギメ美術館でレクチャーをおこないました(2011年7月9日)。レクチャーを聴いてくれた人たちがお遍路へ強い関心を持ってくれたことを見て、わたしは、もっと多くの人に、映像の記録を通して、お遍路という文化を知ってもらいたいと考えるようになりました。また、今、お遍路の世界遺産登録に向けた動きが日本であるとも聞きました。外国人であるわたしがお遍路の魅力を伝える映画をつくることで、その運動を少なからず応援できるのではないか。それが、お遍路ドキュメンタリー『88』の原点です。

▼この映画がめざすもの

 お遍路ドキュメンタリー『88』は、フランス人女性である私エミリ・ベルトの個人的な視点と感性を通して、"お遍路"とはいったい何なのか、"お遍路"をすることで人はどのように変わるのか、を描く作品です。

 はじめてのお遍路から3年後の2014年の初春、私はビデオカメラを手に、再びお遍路の道を歩きました。この映画の中の映像の多くは、私自身が手持ちカメラで撮影したものです。それは、NHKの歴史ものや文化もののドキュメンタリーで目にするような、どっしりと落ち着いた客観的な映像とは対照的に映るかもしれません。その狙いは、観る方に、私が歩いたのと同じ早さで歩いてもらい、私が何かを発見したのと同じ視線でものを見てもらうこと、つまり、私が歩いたお遍路を実際に体験しているかのように感じてもらうことにあります。また、外国人である私がひとりで撮影していたからこそ捉えることのできた「一期一会」の人々との触れ合い。これも作品の大きなテーマです。

(2014年3月7日/徳島県・第六番霊場・安楽寺にて/以前巡り会った先達さんと偶然の再会)

 一方、津村和比古カメラマン(映画『オロ』2012年日本撮影監督協会賞)に特別に参加いただき撮影した映像は、“お遍路さん”になったエミリ・ベルト監督を見つめます。その監督の姿を通して、"お遍路"が人の心にどのように働きかけるのかを感じてもらうことが目的です。また、津村カメラマンの映像を通して、“お遍路さん”だけが目にする雄大で美しい四国の風景にも感じ入っていただけるでしょう。

(2014年3月6日/徳島県・第二十一番霊場・太龍寺への道)

 また、お遍路をすることで変わりゆく心の様を描くために、ところどころ、“お遍路さん”エミリの心に去来する幻想的なシーンも挿入されます。それらのシーンは、密教寺院の荘厳な装飾や勤行する僧侶のめくるめくジェスチャーなどと相まって、"お遍路”の神秘的な側面を伝えます。

(2014年2月25日/徳島県・第一番霊場・霊山寺にて)

 この作品が想定する視聴者は、日本人だけでなく、フランス人だけでもなく、世界中の人々です。監督自身によるナレーションはフランス語ですが、日本語字幕、英語字幕を制作します。また作品中に交わされる日本語の会話には、フランス語字幕、英語字幕を制作します。完成した作品は、日本での上映会を皮切りに、各国のテレビ局での放送、国際映画祭での上映を目指します。

▼多くのメディアに注目していただいています

2014年2月〜4月四国での撮影の際には、多くのメディアにこのプロジェクトの意義を認めていただき、取り上げていただきました。

下記のリンクより、これまで取材を受けたメディアの記事をご覧いただけます。
お遍路ドキュメンタリー『88』取材記事アーカイブス

(2014年4月11日放送/NHK松山『四国遍路1200』より)

▼プロジェクトの現在の状況と見通し

多くの方のあたたかいご支援とご協力のもと、すべての撮影を無事に終了することができました(2014年2月〜4月)。この場を借りて深く御礼を申し上げます。

4月以降、撮影した内容を日本語からフランス語へ翻訳する作業を進めつつ、これからの編集作業に向けて映画の構想を整理してきました。

今後の見通しは次のとおりです。
2015年4月〜8月 編集・仕上げ作業(パリ)
2015年9月〜    日本国内各地での上映会
         テレビでの放映・映画祭での上映に向けてのプロモーション

▼なぜ、今、この映画を完成させなければいけないのか

 今年2015年は四国八十八か所霊場を開創された弘法大師(空海上人)に縁の深い高野山開山1200年めに当たる年です。弘法大師とお遍路に関する関連行事が多く予定され、世間の関心も高まるため、この年にこのドキュメンタリー映画を完成させることができれば、より多くの上映機会を持ち、より多くの方にこの映画を観てもらえる見込みがあります。

 また、近年、"お遍路"(四国八十八箇所霊場と巡礼路)を世界遺産に 、という動きがあるといいます。外国人に向けて、あらためて"お遍路"の独自性や文化的な豊かさを伝えることが、今後はいっそう必要になるでしょう。"お遍路"を愛する外国人の目線で"お遍路"を描くこの作品は、"お遍路"には国境を超えて人の心をとらえるものが確かにあるということを、世界中に発信します。

▼なぜ、みなさんのご支援が必要なのか

 既にご支援とご協力をいただいた方のご期待に応えるためにも、今の私の一番の目標は、手元にある撮影済みの映像素材を、できるだけ質の高い一本の映画に昇華させることにあります。

 これからみなさんにいただくご支援は、まず編集マンに支払う報酬として使わせていただきます。私が独りよがりに陥ることをたしなめ、また既にお遍路の世界にどっぷりと浸ってしまっている私とは違う新鮮な目で映像素材の中からもっとも美しい瞬間を拾い出してくれる編集マンとの二人三脚が私には必要です。

 編集マンへの報酬に、音響効果・整音・音楽著作権処理・日仏英字幕制作・プロモーション用DVD制作にかかる費用を加えた金額を、今回の達成目標額としています。

 今回の達成目標額は、映画を完成させるために必要な最低限の金額です。最善の環境で映画の質をより高めるため、また完成した映画を最良のコンディションで上映するためには、さらにできるだけ多くの資金をご支援いただきたいと考えています。

  • 編集スタジオでの作業
  • 専門的なスタッフによる色補正およびサウンドミックス
  • オリジナル・テーマ音楽の制作
  • 上映・放送のための各種メディア制作
  • テレビでの放送・映画祭での上映の実現に向けたプロモーション
  • これまでに無報酬・持ち出しでご支援いただいて来た方々への謝礼

(撮影をサポートしていただいた方々と/左から順に、車両提供と運転をしていただいた毛利伸彦さん、
撮影に参加していただいたカメラマン津村和比古さん、監督本人、日仏通訳をしていただいた柴田里芽さん)

寄付をいただいた方への特典について

5,000円以上の寄付をいただいた方には完成した作品を収録したDVDを進呈させていただきます。

また、10,000円以上の寄付をいただいた方には、金額に応じて、今回のプロジェクトのためにパリ在住のグラフィック・アーティストが特別にデザインするポストカードやバッジを進呈させていただきます。それらグッズのデザインは「お遍路を世界遺産に!」という運動をサポートすることを意識して手がけられます。

▼想定されるリスクとチャレンジ

すでに作品の撮影は終了しています。万が一、達成目標額に届かない場合でも、作品の完成とリターンの実行は保証されています。

もし、編集マンを雇用するための十分なご支援が集まらないときは、エミリ・ベルト監督自身が編集マンを兼ねることになります。その場合は、作品の完成とリターンの実行が、上記の見込みから遅れる可能性があります。

もちろん編集マンと二人三脚することによって可能になるのは作品完成までの期間短縮だけではありません。撮影済みの映像素材から最良の作品を紡げるかどうかは、ひとえに編集マンの存在にかかっています。多くの方のご協力のもと撮影することができた素材を最大限に活かすためにも、ぜひみなさんのご理解とご支援をお願いいたします。

▼監督エミリ・ベルトについて

パリ出身・在住。1979年生まれ。わたしは美術史学と映画学を学んだ後、映像作家としてのキャリアをスタートしました。アルゼンチンの画家アントニオ・セギを描いたドキュメンタリー作品『When I Grow Up』(2000年)は、画家の回顧展に併せて南米各地の美術館で上映されました(その他の上映歴:2007年パリLa Maison de l'Amerique Latine、2008年テヘラン映画祭)。2014年に共同監督として制作した実験映画『34』は、同年にリール美術館(フランス)で上映されたのに続き、2015年5月オーバーハウゼン国際短編映画祭での公式上映が予定されています。映像制作のかたわら、レバノン、メキシコ、日本などに滞在。世界各地の文化と人々の営みに関心を抱いています。

エミリ・ベルト監督:過去の作品の一部は下記でご覧いただけます。

『34』(2014年) 抜粋①

『34』(2014年) 抜粋②

『When I Grow Up』(2000年) 抜粋①

『When I Grow Up』(2000年) 抜粋②

『When I Grow Up』(2000年) 抜粋③

『When I Grow Up』(2000年) 抜粋④

▼お礼

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

私にとってこのプロジェクトは、2011年のはじめてのお遍路以来、4年越しの夢です。これまで「お遍路」のことを少しでも考えなかった日は一日とありませんでした。

夢の達成まで、残すところは少し。ここまで「一期一会」の縁で巡り会った本当に多くの方にご理解とご協力をいただきながら進んできました。ほんとうに感謝の気持ちで一杯です。

みなさんに支えてきていただいたこの夢をひとつのかたちにするこの作品が、世界中のあちこちで上映・放送され、観た人が新たな夢を紡ぐきっかけになれば、どんなに素敵なことでしょう。

そのためにも、そして、これまでご支援いただいてきた方のご期待に応えるためにも、少しでもより美しい作品に仕上げたい。

どうぞもう少し力をお貸しください。よろしくお願いいたします。

エミリ・ベルト 拝

(多くの方のご協力のお陰で素晴らしい撮影になりました
/中央の写真の大橋良子さんには機材の運搬・ロジスティクスなどでとりわけ多大なご協力をいただきました)

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