『黒と白と幽霊たち』稽古場レポート③
vol. 14 2019-07-30 0
即興する1人1人、1日1日。
ツアー初日まで一週間をきりました。
着々と近づく公演に向けて旅支度を整えております。
今回は稽古場レポート①、②に続きまして、③をお送りいたします。
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稽古場では、”確認”をおこなうというよりも、みなさんが
『黒と白と幽霊たち』を再認識しているように見えました。
一年越しに行うこの作品に対して、それまで離れていて変化した1人1人が
セッションのようにその時々の起こった”コト”に対して
身振りをする演者や音楽家、演出家が居るように感じました。
稲継さんと目線が合うと、ここに居る、ことを意識してしまいました。
今野さんは、なにかを”通している”ときがあるように思えます。
常に”今”を捕らえて応えていることが、作品の中に居て感じる醍醐味です。
固定されない演出は、その場所、その時ともにいる人がある・いる(ない・いない)から
なのかな、と個人的に感じています。
松本さんは音によってはたらきかけることを続けています。
観ている自分が他の観ている人を意識するときがあるので不思議です。
反対側から観たらどうなんだろう、
足音が聞こえる。
自分が座っている席が違えば、観え方も聴こえ方も感じ方も違うということは
日常でもそうなのか、とあたりまえで大切なことに気付かされました。
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『黒と白と幽霊たち』2019年ツアーは、どの会場も1日限りです。
会場も1日限りですし、どの公演も1回限りです。
DVDの中の『黒と白と幽霊たち』の再現は現実にありません。
是非とも、出逢える『黒と白と幽霊たち』に足(目、耳…全身?)をお運びくださいませ。
そして、もうすぐ完成のDVD『黒と白と幽霊たち』も是非ご覧くださいませ。
バストリオ秋良