ビールの向こう側
vol. 11 2019-12-21 0
左から 中戸(インザドア)ミカ(インザドア)かおりさん(一粒万倍グラノーラ)
さて、このプロジェクトでは
「神戸の原材料を100%使用したビールをつくろう!」
ということで、私たちブルワーと地元の農家さんたちが取り組んでいますが、
実は強力なメンバーは他にもいるのです!
写真で私(ミカ)が手に持っているのは、
ビールを醸造したあとに出るビアモルトをアップサイクルして作られたモルトクラッカー。
製造してくれているのは神戸市中央区にあるグラノーラ専門店
「一粒万倍グラノーラ」さんです。
一粒万倍グラノーラ
↑↑ これは初めて試作してくれた時のもの。奥に見えるクラッカーも美味でした!
最近ではクラフトビールの流行とともに醸造所も増え、
日本全国津々浦々、美味しいビールがどんどん誕生している嬉しい状況です。
しかし一つ残念なことが。
ビールを醸造した後に出るビアモルト(一般的にはモルトかすと呼ばれますが私たちはカスと言いたくないのでビアモルトと呼んでいます)というものがあるのですが、
これはほとんどの醸造所で再利用されることなく廃棄されているのが現状です。
しかしビアモルトって捨てるにはもったいないんです。
栄養価も高いし、何より美味しいんです。
プロジェクトメンバーの中でも「コレを再利用したいよね。捨てたくないよね。」と話していました。
そんな時、ほんとうに抜群のタイミングで声をかけてくれたのが一粒万倍さんでした。
「ビールをつくった後に出るモルトでグラノーラを作ってみたいです」って!
↑↑ まずは一粒万倍さんと言えばのグラノーラが完成!
↑↑ IN THA DOOR BREWINGでは神戸でとれる季節のお野菜でシーザーサラダを提供しているのですが、こちらにそのグラノーラを使用しています。大人気です。
↑↑ モルトクラッカーもこんな風にパッケージされ販売されています。これは私たちが出会ったきっかけでもあるEAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETにて販売されている様子。
全国で悲しくもほとんどが破棄されているビアモルト。
それを劇的に美味しいものに変化させてくれた一粒万倍さんです。
ドライフルーツやナッツ、スパイスなどの使い方も秀逸で、
私たちも大好きな味にいつも仕上げてきてくれる頼もしい存在。
↑↑ 2019.12.18(水)ビアモルト引き渡しの様子。モルトをどんな風にアレンジできるかお話し中。
今までは私たちが使用していた海外のモルトを使ってつくってもらっていましたが、
とうとう先日の初仕込の日に神戸のビアモルトを引き渡し!
IN THA DOOR BREWINGと一粒万倍さんは歩いて10分、15分くらいの距離なので、
「今日何時にいきまーす」「はーい」で予定を合わせて引き渡しています。
近いってつくづく良いなぁ、と思います。
お店の前で「次はこんなのが作れるかもしれない!」「え~やってほしい!」と話してバイバイ。
↑↑ そしてこちらが神戸初のモルトを使ってできた試作品のドライビアモルト!!!
神戸はお菓子やパンの街としても大変有名なので、
これからこのドライビアモルトを使ってお菓子を作ってくれるお店や
パンにアレンジしてくれるお店に流通させていきたいね、と話しています。
これが私たちの考えるシティ・サーキュレーション。都市型循環。
農地と都市部が近い神戸の特徴を生かしてみんなで顔を合わせて働く。
無理のない範囲で、楽しんで、持続可能な形を目指して。
私たちがつくるビールの向こう側です。