【タイムリミットまであと6日!】ドキュメンタリーと物語との違い
vol. 14 2014-05-21 0
タイムリミットが刻一刻と近づいていますが、今回はドキュメンタリー映画に対するぼくのアプローチをご説明しようと思います。
架空の物語を作るのであれば、想像力を働かせて脚本を書いて、自らのヴィジョンを予算が許すかぎりひたすら追求すればいいですよね。
でも、実在の人物や事実を描くドキュメンタリーの場合はそうはいきません。嘘を付け加えることはできないので、題材そのものの魅力で勝負するしかありません。「KAMPAI」の主役に選んだ3名は、その条件をあっさりクリアしていると思いますが。
さて、題材が決まったら、最初のステップはインタビュー撮影です。題材となる人に、カメラの前でありったけ語ってもらいます。
第二のステップは編集です。大量にあるインタビュー映像を切り刻んだり、順序を変えたりして、長編映画の上映時間に収まるようにします。映像的には面白くもなんともありませんがーーなにしろ、話している映像しかないのでーー、それでも観客をひきつけて離さないだけの魅力を生み出すことが目標です。
第三のステップは、Bロール撮影です。「Bロール」とは、日本では「セカンドロール」とも呼ばれ、インタビューを補足する映像のことです。たとえば、ある成功者が子供時代のことを話す場面では、当人の子供時代の写真があったほうがわかりやすいですよね? この映画を例に取るならば、酒造りのプロセスについて語っていれば、映像をかぶせたほうがずっと分かりやすくなります。
というわけでプロジェクトが実現した場合は、まずはお三方にインタビュー撮影を行うことになります。
今後もどうぞよろしくお願いします!