【タイムリミットまであと7日!】ニューヨークに行った理由
vol. 13 2014-05-20 0
さきほどニューヨークから戻ってきました。
今回、ニューヨークに行ったのはいつもの映画取材なんですが、「KAMPAI」ともちょっとだけ関連があるんです。取材したのは、ザック・ブラフの監督第2弾「Wish I Was Here」という映画です。
おそらく、ザック・ブラフという名前を聞いても、ピンとこない人が大半だと思います。
彼は「Scrubs 〜恋のお騒がせ病棟」というテレビドラマで長年主役を務めていたことからアメリカでは顔が知られた俳優なのですが、彼には映画作家という側面もあります。2004年にインディペンデント映画「終わりで始まりの4日間」(原題:Garden State)で監督デビューを飾っているのです。
で、監督第二弾として、弟と2人で脚本を共同執筆した新作がこの「Wish I Was Here」です。
しかし、彼はこの映画の資金繰りに苦しみます。なんとか出資者を見つけるものの、配役や編集権などについてあれこれ注文をつけてくる。前作と同様、今回も彼にとってはとてもパーソナルな作品なので、ブラフとしてはコントロールは失いたくない。それで、彼はアメリカのクラウドファンディングサービスであるキックスターターで制作資金を集めることにしたのです。
ちなみに、そのときに作った動画がこれです。
当時はクラウドファンディングで長編映画の資金を集めるなどという例はほとんどありませんでした。
しかし、出品すると、わずか48時間で目標額の200万ドル(約2億円)に到達。その後も金額を伸ばして、最終的には310万ドルを獲得したというのです。その後、順調にクランクインして、今年のサンダンス映画祭でプレミア上映されました。
「Wish I Was Here」の予告編はこちらです。
この作品は、アメリカでの配給は決まっていますが、日本での公開は未定です。それでも、取材をしておこうと思ったのは、ご存じのように「KAMPAI」の資金集めをクラウドファンディングで行っているためです。クラウドファンディングによる長編映画の実現という道を切り開いた彼に、「KAMPAI」の締め切りが来る前に、直接会ってアドバイスを貰いたかったのです。
実際には知名度の違いという圧倒的な違いがあることを思い知らされたわけですがーー彼のツイッターには150万人近いフォロワーがいますーー、それでもクラウドファンディングに至ったエピソードを聞いて、すこしばかり勇気を貰いました。
あと7日間ーー正確には6日間と9時間程度ですがーー、どうぞよろしくお願いします。