島田智恵 役 藤井直子 コメント
vol. 98 2020-12-24 0
97日目終了。
今日も伸びないけれど、師走のこの時期なら仕方ないと思うしかない。
例年とは違うクリスマスムード。
別に僕は変わらないのだけれど、周りの雰囲気が違うのは感じている。
日本は正月の方が大きなイベントだというけれど、キリスト教圏ではクリスマスの方が重要だという。
世界中でどんなクリスマスを迎えるのだろう。
ホームパーティーさえも開けない国もあるようだ。
映画「破壊の日」が国際映画祭で監督賞を受賞した。
すごいことだ。感動的だ。
地球の裏側で同じ映画を観て、心が動いている人がいる。
このコロナ禍にあってもだ。
演劇では難しいことだ。
映画は言語も国境も越えていく。
僕たちはまだまだ井の中にいるのだよなぁと改めて思う。
出演者のコメントのラストです。
もったいぶっていたわけではなくて、中々届かなかった人です。
どうぞ、お楽しみくださいませ。
島田智恵 役 藤井直子 コメント
島田家の長男、和義に嫁いだ。義父が心労で亡くなってから実質的な家長として家を守っていたが夫と一人息子の戦死の報を受けてから子供のような振る舞いを見せるようになる。
元劇団前方公演墳所属。旗揚げメンバーであり中心人物の一人。
仲間から絶大な信頼をされ全ての作品で重要なキーとなる役を演じている。
フィロソフィを持った独特な演技は多くの観客の記憶に刻まれる。
今回の「演者」プロジェクトに参加します藤井直子と申します。 長い間お世話になった劇団が解散の運びとなりまして 今後について一度考えたいと思っていました。 演者への出演は考えが追い付きませんでした。 ここにきて中年のイヤイヤ期に突入していた私には なにか劇団解散後の自分の行き先をおのずらさんに決められているような気がしてしまって嫌だったのです。 それにクラウドファンディングという方法は人様の大事なお金を使わせて頂くということです。 それに見合う企画かどうかも私には判断出来ませんでした。 そうやってグズグズとしておりました。 台本も送られてきましたが、いつまでも読みませんでした。 出演は見送らせて欲しいと言っておりました。 ある日おのずらさんから 「意見が欲しいから台本を一度読んでくれないか」と 言われました。 意見だけならと思い、やっと台本に目を通しました。 ……トラップでした(笑) この作品をやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいやりたいと思いました。 出演しない理由は何も無いんだと。 アタイ何やってんだろと。 まじすみませんと。何様と。 むしろお願いしてでも出してもらう立場だろと。 おのずらさんの事なんてとっくに信頼しているじゃんかと。 あの馬鹿力を知っているじゃんかと。 ていうか馬鹿なんだと。 あんなに馬鹿みたいな人見たことないわと。 気付いたら、なんとなんと目標金額を達成していて、 いつのまにかたくさんの方達に あんなに馬鹿みたいな人が応援されていて。 あんなに馬鹿みたいなのに。 馬鹿みたいに届け届け!と皆様に伝えていた気持ちが 届いているんだなと。 …届くんだなと(泣) そしてそして大事なお金を使って下さった皆様には、 本当に本当に本当にどうも有難うございます。 嗚呼本当にどうも有難うございます。 「演者」は もがいてあがいて戦った稽古を思い出します。 ヒリついておりました。 何かの試合みたいでした。 あの舞台の「演者」より面白いものにしなくちゃいけない。 奥行きを感じてもらえなくてはいけない。 幸せなことに、 尊敬する共演者と、はいつくばって前に進む監督が一緒です。 精一杯お芝居がしたいです。 どうぞよろしくお願い致します。 藤井直子 |
おの「でら」です。
馬鹿連呼ですね。
いいんですけれど。
すっとぼけてるんでしょうか。
すごい俳優だよなぁと何度も何度も今まで思ってきました。
本人の自覚はあまりないようなのですけれど。
まだこの人を知らない人がいるなんておかしいとさえ思います。
出演する全ての俳優がそうなのですけれど。
この人たちの魅力を余すことなく表現しなくちゃいけない。
そのことの重大さに身震いします。
98日目が始まる。
14週目の最後の日。
そしてクリスマスイブ。
5年前にセブンガールズのクラウドファンディングを始めたのはクリスマスからでした。
世界中の子供たちが祈る日です。
おもちゃが欲しいなんていう祈りが一番多いのかもしれないけれど。
今年は世界中の人たちが鐘を聴きながら祈るでしょう。
去年のクリスマスを思い出したりするのでしょう。
おだやかなクリスマスイブが誰にでも訪れますように。
小さくてもいいから、幸せな瞬間がありますように。
世界は繋がっているなあ。
こんなにたくさんの苦しい声が聞こえる中でも。
僕たちはきっと希望を探し続けるのだなぁと思います。
小野寺隆一