島田恵美役 広田あきほ コメント
vol. 93 2020-12-19 0
92日目終了。終了まで残り28日。
コレクター人数を新たな目標にしてまだ伸びず。
きっと僕には色々と足りない。
とは言え、愚直にでも進んでいく覚悟です。
さて、昨日の限定アップデートにて告知いたしました。
出演者からのコメントをお送りいたします。
昨日も書きましたが順不同でお送りします。
どうぞ、お楽しみくださいませ。
島田恵美役 広田あきほ コメント
島田家の三男、健三に嫁いだ。夫が招集されたことを機に東京から疎開してきている。今は家の事や智恵の面倒を見ている。お世話になっているという意識が強く、けなげに良く働く。
元劇団前方公演墳所属。ヒロインから三枚目まで数多くの役を演じてきた。
愛される人柄と、演奏したピアノからも伝わる表現への情熱の人。
一見、明るく緻密な芝居をしているように見えて、実は漏れ出るほどの感情表現の女優。
最初にお詫びします。 私の話、長いです、ごめんなさい! 2018年に、劇団のオムニバス公演として上演されたこの作品。 藤井・河原・広田。 この3人の組み合わせで小野寺君が作・演出すると決まった時、まだ台本はありませんでした。 コメディしか思い浮かばなかった私は、どんなふざけたものが届くのかとニヤニヤぼんやりしていたら、翌週届いたソレは、まさかの大真面目な時代物でした。 え?…昭和20年て。あら? 地面、揺れてたと思います。 ちょっと寒かった気もします。 その緻密な挑戦状は、怯えるほどお芝居という創作に忠実なものでした。 くそっ、なんじゃこりゃ。 そのまま飲んだら絶対に火傷するやつ。 飲むなよ、頼むから飲むなよ、と、 とても丁寧に差し出された感じ。 いやいやいやいや。 どうぞどうぞどうぞ。 持ちうる限りの本当の気持ちを探しながら、ずっと足りなくて、ずっともどかしくて。 皆とひたすらに力を合わせて稽古した日々が、つい昨日の事のようです。 演じる事の信頼と連鎖と良い意味での摩擦と。 結果的にそれは私にとって、かけがえのない演劇体験のひとつとなりました。 正直なところ、あの公演は、もう二度とできないと思うくらい、あの日あの時、リアルタイムな瞬間ばかりを煮詰めた劇場空間でした。 アレをアレして、今度は映画にするなんて。んな、まさか! 本当に終わんないやつだな。 相変わらず、ぶっ飛んでんなぁ、 小野寺くんよ。 今さらだけど誰か止めてください。 映画用になった台本を改めて読んで、更に逃げ出したくなったのは本当です。 まるで最初から映画の為に作られたみたいに、その世界は生まれ変わっていました。キャストも増えて広がっているのかと思えば、より濃密に深く。 もはやあの舞台経験は、何ひとつ活かされそうにありません。 …なんてこった。 要するに、 再演なんて気持ちじゃ、この映画の希望に勝てない。 百万歩、後ずさりしたのも本当です。 「!!!!…恐ろしい子!!」 月影先生は青ざめました。 そんな、てんやわんやの最中に突然発表された劇団の解散。 夢とは役者とは未来とは。 執着とは誇りとは。 歴史とは継続とは。 感謝とは恩返しとは。 孤独とは仲間とは家族とは。 いつどこで誰が何をどうしたらいい? 馬鹿かと思うくらい考えました。 一周まわって疲れ果てて、 うっかり地面を見つめた時、 ようやく自分の足元が、 もともと馬鹿の毛皮で出来ていた事に気づきました。 どうあがいたって、この毛皮の足でしか歩いてこれなかったくせに、ちょっと、まともなフリしちゃいました。 わざわざこんなイカれた道を寄り道して、首を突っ込めた事こそが、 私の唯一の才能であり人生なのでした。そして仲間に出会えた事がやはり、最大の幸運なのでした。 事実上の復帰作という気持ちです。何度でも立ち上がってきた(つもりだった)今だけど、今度こそ。 罪も屈辱も浅い欲望も全部認めて、傷だらけの今こそ。 攻めてるな、 攻めてるよね。 そんな勇気が、まだ、あった。 ありがとう。 ありがとうございます。 きっと際立つ進化は見えないのでしょうけれど、それでも私はきっと、完成した作品を見て何かを感じるのだと思います。 新しい「演者」をやりたいです。 あらゆる力をお借りしながら。 どうか、この消えそうな誇りを、ぼんやり見つけていただけたら幸いです。 架空を生きる演劇が、 誰かにとって一部でも、 私にとっては全部です。 これが、 性懲りもなくまた歩き始めてしまう理由です。 心を込めて。真心だけを胸に。 どうぞよろしくお願い致します。 |
明日以降も、出演者からのコメントが続く予定でございます。
明日は誰などは告知しないので、ぜひ誰かなぁと少しでも楽しみにしていただけたら。
劇団オフィシャルBLOGでも大人気だった広田さん。
きっと、ああ!これこれ!てきな方もいらっしゃると思います。
色々な皆様がワクワクしてくれたら僕は嬉しいです。
93日目が始まる。
一人でも多くの皆様に届くように。
本日も願っております!
小野寺隆一