推進していくことそのものがすでにエネルギーだ
vol. 51 2020-11-07 0
50日目終了。
ここからの10日でクラウドファンディング期間の折り返しを迎えることになる。
世界が激動している。
2020年はまだまだ何が起きるのかわからないのだと改めて思う。
アメリカの大統領選だけではなく2020年に行われた選挙は全てコロナ禍の影響下だった。
日本の都知事選だって大阪都構想だって、お隣の韓国の選挙もそうだった。
ヨーロッパ内で生まれている分断、宗教対立も、大きな影響を受けている。
東アジア情勢もコロナ禍の影響で大きく変動し始めている。
このままコロナを克服という方向に行けば何かが違ったのかもしれないけれど。
日本国内もまたしても全国感染者数が1000人を超えた。
冬場は寒いからどうしても締め切って換気も悪くなる。
ワクチンも特効薬もないままであれば冬場に再度拡大するのは目に見えている。
そしてもう一度、経済を優先するのか、封鎖を優先するのかの議論もやってくるかもしれない。
11月の後半に控えた映画「セブンガールズ」の復活上映の頃はどうなっているだろうか。
日本中のミニシアターでは十分に注意した上で舞台挨拶が再開しているのだけれど。
当たり前のことだけど、まだまだ舞台挨拶が出来ない映画館の数も多い。
復活上映でも舞台挨拶は出来ないことになった。
今日もディズニー製作のハリウッド映画の公開延期が発表された。
上映を予定していた映画館にとっては再度編成のやり直しになる。
すでに宣伝を開始していた映画館はそれだけでも痛手のはずだ。
細かく影響がいつの間にか僕にも届くだろう。
まだまだ大きな影響が続いていくのだろう。
こういう時は慌てず動かずじっとしている方が良い。
ここは「見」だな。なんてドサ健なら言う場面だ。
この冬に何か開始する予定を立てることは、得策とは言えない。
荒場がまだまだ続いていくことは誰にだってわかることだ。
そんな時に僕は新しくプロジェクトを立てて前に進もうとしている。
何もない時期よりもずっとエネルギーが必要な時期に。
朝、40人を突破した。
11月中に100人の参加者が集まるといいなぁと目標を立てていて。
それは今のペースで進む中では少し高過ぎる目標であることはわかっている。
ここからはまだこのプロジェクトを知らない人にも一人ずつ声をかけていくしかない。
まず知ってもらうことを少しずつでも増やしていく。
多くのプロジェクトは目標を金額にしているはずだ。
実際に、目標まで●%とか、全ては金額をベースにした表示がされている。
でも僕は人数こそ増えて欲しいなぁと思っている。
中には参加するつもりでもリターンをじっくり検討されている方もいる。
だから本当なら急かすようなことはかえってよくないのだろうと思う。
特に先が見えにくい今にあってならなおさらなのだと。
前回は目標に達しないとプロジェクトが成立しない方式だった。
だから出演者ほか関係している全員が、実現のために友人に声をかけてくれたりした。
でも今回は違う。
やると決めている。実現することは決まっている。
それは僕個人が決めたことなのだから、出演をお願いした皆にはクラウドファンディングの宣伝はしないでも良いよと伝えてある。
この映画を創るのだと強い意志をもって始めた以上、僕の責任でやり抜く。
先の見えない中で進んでいくのだから、本当に大事なことは何か何度も自分で考えた。
僕はやっぱりそれは人数なんじゃないかって思っている。
参加した全ての人の名前をクレジットに残すと決めたことも、映画のチケット代を最低金額にしたことも、そこを大事にしたからだ。
この映画に何よりも必要なものはエネルギーだ。
今という時代の中で、じっとせずあえて進むのだとすればそれ以上に必要なものはない。
一人でも多くの人たちと共感しながら前に進んでいく。
そんなに簡単じゃないのはわかっているけれど。
一緒に未来に何かが待っているんだと思ってくれる人を増やしていく。
それこそエネルギーだ。
何年も前に劇団を辞めた仲間たちから連絡があった。
参加したいという言葉や、とりあえず拡散しておくよ!という言葉。
劇団の解散を最近知って、そのことを聞かれたりもする。
そんな時に、劇団の解散と同時に自分が立ち止まっていたらどう感じただろうか。
そんなことを考えたりもする。
些細なことのようだけれど、大事なことっていうのはある。
今はどんなことをやろうとしているの?そんな言葉。
自分自身の魅力と。
このプロジェクトの持つ魅力と。
過信してはいけないけれど。
同時にそれを嘆いてもいけないのだと思う。
いずれ多くの人に届くのだと信じた方がポジティブだ。
そして情報を拡散してくれている人もいるのだから。
激動する世界の中で小さな小さな約束をする。
けれどそれは大きな大きな目標を目指している。
そしていつか何か気持ちを共有する日が来ると信じている。
たったそれだけで進むプロジェクトでいい。
死生観を揺るがすようなニュースが毎日流れている中で。
こうやって毎日、前を見ている。
たったそれだけでいい。
それはエネルギーだから。
参加してくださった皆様ありがとうございます。
参加していなくても拡散の協力をしてくださる皆様ありがとうございます。
まだまだ目標までの道程は長いけれど。
まだまだ残り日程だって長いけれど。
必ず毎日一歩ずつでも前進し続けます。
世界の中で小さい小さい自分に出来ること。
いや出来る以上のこと。
たくさんの勇気をもらいながら進みます。
51日目。
今日は何が起きるだろう。
今日も世界は激動するだろう。
誰もが自由に向かって少しでも前進する日であることを祈って。
僕はこの映画を創るのだ。
小野寺隆一