同じ時代に、同じ星の上で
vol. 49 2020-11-05 0
48日目終了。
7週目の最終日を迎える。
自分の中で悩み続けていたことも一つの結論をつけた。
何が正しくて何が間違っているかなど誰にもわからない。
ただ地道に一つずつ自分の中の解決をして。
そして同時に一つずつ共感を集めていくことしか出来ない。
80万円を突破しました。
皆様ありがとうございます。
自分の中ではこんなに早くここまで来れると思っていませんでした。
目標金額まではまだまだ遠く、11月中に100人を目指したいと思っているわけで。
そう考えれば僕のこのプロジェクトはまだまだ魅力的ではないのかもしれないと日々思います。
そんな中で毎日のように共感してくださる方が増えることは大きな勇気になっています。
どうかどうか共に歩んでくださいませ。
毎日のように皆様のコメントを繰り返し読んでいます。
クラウドファンディングというのは色々な側面があると思います。
寄付という側面があったり、リターンという側面があったり。
色々と思うことがあるのですけれど、僕は「約束」なのだと定義しています。
プロジェクトページにも書いたことだけれど、約束をすることなのだと思うのです。
だってクラウドファンディングは結果的に信頼するしかないからです。
参加したらきっとそれに見合うだけ楽しむことが出来るのかどうか。
その楽しさを提供できるのかどうか。
それに尽きるのだと僕は思っています。
最初にやった映画「セブンガールズ」のクラウドファンディング。
毎日、製作日誌を更新すると約束して1300日以上それを続けました。
自分でも途中でどうかしていると思ったのですけれど。
けれど、やっぱり約束だからという思いがそれを可能にしたのだと思います。
なぜ?約束だから。
たったそれだけのことのようですけれど。
結局、それが全てじゃないかと思うのです。
だから人は簡単に約束をしないです。
なぜなら、約束をしてしまえば、それを破るか、守るかの二択になるからです。
二択というのはとても厳しい事だと思います。
約束に縛られることだってあるのですから。
でも時に約束は希望にだってなります。
僕はコロナ禍の中で約束が希望でした。
この約束が待っていると思えたからあのステイホーム期間も前を向き続けた。
そう思っています。
子供の頃、父親と約束をしたのに忘れられたことがありました。
父にとってはそれは約束ではなかったのでした。
なんというか、その場しのぎのご機嫌取りでした。
だから忘れてしまったのだと思います。
それが許せなくて一日中怒っていた記憶があります。
大した約束ではないのですけれど。
どうももともと自分が持っている資質の中にそういうことが許せないというのがあるようです。
今度買ってあげるから、次はちゃんと考えてるから、そういうその場しのぎを僕はしたくないです。
後だしで説明するようなことはやっぱりフェアじゃないと思うのです。
今日、出演をお願いしている仲間の役者の一人に別件で会いました。
少しだけ肩の力が抜けていて、同時に、まだ地に足がついていないような印象でした。
大丈夫かなぁ、もう。
22年間もそのために頑張り続けてきた劇団がなくなるということは。
そのまま自分のアイデンティティを不確かなものにしているのかもなぁと思うけど。
今週は倉庫整理もないし、稽古も何にもない日曜日がやってきちゃうんだよなあ。
少し笑いながら、無理はして欲しくないなぁと思いました。
はっぱをかけることは簡単で。
でもそれはしたくない自分というのも、なんというか億劫な奴だなぁと思いました。
実は最近、だれそれが映画製作をしたいらしいという話を聞きました。
劇団関連でもセブンガールズ関連でもなく、そこまで強く繋がっている方面じゃないのですけど。
それで、まったく同時期だから、だれそれ対小野寺だな!なんて冗談で言われて。
それが自分の中ではまるっきり対決になっていなくて笑ってしまいました。
へぇ!そうなんだなぁ。楽しみだなぁ。どんな感じかなぁ。ぐらいのことで。
そういう時って本来なら対抗心を強く感じるべきなんだろうなぁと思ったのです。
それがなんだか微塵もなくて。
どこか他人事のように聞いている自分がいて。
まるで違う世界の話のように聞こえていたのです。
仲間を奮起することもせず。
誰かに対抗心を持つこともなく。
ただ道を創って、約束をする。
その道を一人で歩くわけじゃなくて一緒に誰かと歩く。
それは多分、このクラウドファンディグを始める前から道が見えていたからだと思います。
だから自分の中で悩み続けることには時間がかかる。
その道の上に立てているのか、結論が中々でなかった。
そういうことなんだろうなぁ。
それは何かと比較するようなことではなく、一つの世界観の上に成り立っているわけで。
自分が納得するまで創ると決めているから。
映画「演者」を面白くないという人がいても気にしないのだろうか?
それは僕個人を否定されていることと同じに感じるのかなぁ。
でも、自分が納得するまで創りこんで、誰かに伝わっていたら何も怖くない気がします。
地球の裏側じゃ分断して対立しあってる。
今、僕は多分、僕とだけ闘ってる。
けれどその2つの闘いは繋がってるんだぜって思っています。
同じ時代に、同じ星の上で起きていることなのだから。
あちらの接戦がどうなるのかは見ものだけれど。
僕の中の接戦は地味だけど、もっともっと苦しいぜって。
やがてその二つの戦いは世界のどこかで交わるんだろうなぁ。
この世に平等なんてないけれど。
ただただフェアに。公平は意識すればそこに生まれるはずだから。
そこからしか信頼は生まれない。
その向こうに約束が待ってる。
僕はその約束のためにどこまでも闘う。
約束を守ることが、もう一つ信頼を強くする。
7週目の最後の日。49日目が始まる。
明日は限定公開のアップデートの日。
小野寺隆一