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カテリーナの森に、小さな劇場を。小さな町から世界へと繋がる文化の交流地点の立ち上げをクラウドファンディングで実現!
小さな町から世界へと繋がる文化の交流地点となる ”小さな劇場” を創り、歴史的にも価値のある古民家を“私たちの知らない未来” まで遺したい。そんな思いで始まりました。
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「自然から音をつくる」 1972年に研究所を開いて古楽器の復元研究製作を続けるカテリーナ古楽器研究所。1991年に東京から大分県杵築市山香町へ工房を移し、日本の樹木や竹素材を利用した楽器づくりに取り組んでいます。 「古楽器とは」 ヨーロッパの中世・ルネッサンス期に存在した、一度ピリオドを打った楽器たち。ギター、ヴァイオリン、ピアノ等の先祖にあたる楽器です。現代楽器に比べると圧倒的に多くの種類や形式を持つ古楽器は、その背景を知る事もとても面白く刺激的です。
小さな町から世界へと繋がる文化の交流地点となる ”小さな劇場” を創り、歴史的にも価値のある古民家を“私たちの知らない未来” まで遺したい。そんな思いで始まりました。
私たちは、「カテリーナ古楽器研究所」としてヨーロッパ中世・ルネサンス期の古楽器を復元・制作し、奏でる一家(研究所)です。
1972年に父、松本公博が東京で古楽器工房を開き、現在の大分県杵築市山香町にある古民家に移り住んだのは1991年の事。田んぼの中の古民家をすっぽり囲む、古墳のある3000坪の屋敷森。草刈機も使わず大ガマを振るって草刈りをした移住当初。それから34年の月日を経て、どうにか敷地全体の管理ができるようになりました。
カテリーナの森の全景(自然と共生し循環する暮らしの中から古楽器を生み出し、音楽に包まれる時間を多くの人と共有する機会をつくるうちに、いつしかここは”カテリーナの森”と呼ばれるようになりました。)
この森には、江戸時代までに建っていた家があり、それは役所と住居が一緒になった「役宅」と呼ばれる建物だったそうです。江戸から時代が変わり、役宅の役目を終えて、現在の主屋は明治26年に建て替えられ132年の時が経ちました。松本ー家は、この場所の持つ力みたいなものに誘われ、古楽器や音楽を通して、この場所の過去から続いてきた“人が集まる”ことを行ってきました。それは自らの意思だけでなく、この場所から動かされていることのようにも感じます。
築132年(現在)の主屋は日々老朽化が進みます。台所の屋根が落ちた時には、縁あった宮大工さんと共に家族総出で1ヶ月の補修工事を行うなど、家の繕いを試行錯誤しながらやってきました。古い建物の技術への敬意とともに、その造形美に魅せられ、昭和の改装が施された古民家を、出来るだけ元あった状態に復元して生き永らえさせたいという想いがありました。しかし、アリの動きでは追いつかず、主屋は人が集うことを躊躇するほどに傷みがひどくなってきました。5月の音楽イベントの時期には、玄関にシロアリが大量に飛び出すという年があったり、人が楽しく集まる場として存続することの厳しさを感じ、一旦カテリーナの森での催しをやめて、課題解決に向き合うここ数年でした。
中世・ルネサンス期の音楽や楽器に携わると おのずと当時の暮らしや時代を想像します。この大分・豊後の地にも南蛮文化はいち早く入り、古楽が鳴り響いていた様子すら想起させられます。
当時の音楽は、一部の人が楽しむものだけではなく、生活を潤し苦楽を共にする全ての人の生活に根差した存在でした。そんなイメージを常に抱きながら、東京 福生時代には元米軍ハウスだったアトリエ兼住居で「みんなのコンサート」と題し古楽や民族音楽を紹介する場を開いてきました。
1986年福生市 米軍ハウスでの『みんなのコンサート』の様子
大分移住後は、古民家での様々なコンサートや合宿、ワークショップの開催。屋敷森全体を使って、音楽と食とアートが融合した森のコンサートSing Bird Concertを15年、国内外の多くの演奏家、料理人、そして地域・移住の仲間達と共に創り上げてきました。
2022年10月カテリーナ古楽器研究所50周年を記念した公演
2023年「いまここ」川内倫子&原田郁子カテリーナの森公演 ゲストharuka nakamura/baobab(改修計画の為、カテリーナの森での最終公演となった。)
衣食住に歌が存在し、文化が生まれる場所を 劇場を通して実現していきたい。
『七変化する空間づくり』
日本家屋は、空間の持つ多様性があります。この地域でも昔は冠婚葬祭を自宅で行っていました。襖(ふすま)を取り払うと大きな一つの広間となって大勢の客人が集まりました。2018年に父が亡くなった時、『葬式は自宅でやるもんだ』と言っていた父の言葉を思い出し、家族、仲間とともに準備をしました。台風の来る10月、雨の日の参列者の動線を考え、庭師の友人と共に砂利をひき、家族で家を全て解放し、長椅子を並べ準備しました。それは、まるで一つのライブイベントを開催する手順と一緒でした。その瞬間、次の風景が見えてきたようにも思いました。
劇場化で実現したいことは劇場・ギャラリー・食堂です。それはカテリーナの森での営みの共有です。僕らは、もともと”無ければつくろう”の精神で、古楽器を復元しはじめたわけです。田舎に音楽仲間が居なかったから家族、兄妹で音楽を奏でる。それは、道具だって、食だって、服だって、音楽会だって一緒です。そんなことを共有できる場づくりが、小劇場構想の根幹です。
小さな町(山香町の人口5,625人)から世界へと繋がる文化の交流地点となる ”小さな劇場” を創り、この建物を、森を“私たちの知らない未来” まで残したい。
今まで、カテリーナの森はアポイントメント制で見学を可能としてきましたが、今後は、森全体(古楽器工房以外)を解放した場所となります。そのシンボルとしての古民家が居住空間ではなくなり、劇場として生まれ変わります。劇場では音楽公演をはじめ、通常は食堂としても開かれます。ある時はギャラリー、音楽のレッスン、勉強会、台所を解放して味噌づくり。更に楽器づくりワークショップ、聖歌隊、地域の素材を生かしたものづくり、次世代に生きる子どもたちの学びの場、遊びの場として、森と劇場空間が機能していきます。
【劇場】演奏会や上映会、講演会、アートやパフォーマンスなどの表現の場。漆黒の柱や梁、土壁を舞台背景として、様々な催しの開催が可能となります。
【ギャラリー】空間には古楽器を見て触れられるギャラリー、ある時は、アーティストや作家の展示空間としての企画が可能となります。
【食堂】台所は中心となる大事な場です。ここに集う人の胃袋を満たす時間は数え切れないほどの食卓の景色を生みました。日々のご飯、力仕事の腹を満たす現場飯、畑仕事のチカラ飯、宴の肴... 劇場内食堂スペースでは、食事からスイーツまで提供できる食堂を開きます。
2026年5月9・10日オープンを目指して、いよいよ本格的に改修がスタートしました。全体の構想の主軸にカテリーナの培ってきたものづくりがあり、老朽化の繕いを、八女の伝統的建造物を多く手がけてきた中島アトリエ設計事務所指揮の元、地元の高原建設が行います。劇場内装をカテリーナの仲間たちと共に進めていきます。
主に以下のような工事が始まります。
主要な工事は専門家にお願いしていますが、自らが携われることは可能な限り行っていきたいと考えています。手作業での瓦下ろしの後には、数千枚の瓦洗浄が始まります。土壁の下地たけこまいに使用するわら縄づくりなども昔の機械を修理してカテリーナの藁で作っていきます。今後そのような作業に私たちはもちろんのことながら、皆様とも一緒に改修工事の一部に関わってもらえたら幸いです。
今後の改修の様子は、カテリーナのホームページやSNSを通して行っていきます。どうぞ見守ってください。
補助金、自己資金(銀行融資を含む)、これまで頂いたご寄付と、今回のクラウドファウンディングの費用で下記の工事金額をまかないます。
<改修費用内訳>
ー基本工事全体金額 38,599,000円
※上記にクラウドファンディングの手数料は含みません。
今回はプロダクションファンディング(All in)での挑戦になるため、もし目標金額未達となった場合でも、不足する資金を自費で補填し、カテリーナの劇場化を実現します。リターンも必ずお届けしますので、ご安心ください。みなさまからいただいた支援金は全て、改修に充てさせていただきます。
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◇ クラファン限定! "カテリーナの劇場" オープニングコンサート+森の食事付き 25,000円
新たに生まれ変わったカテリーナの小劇場にて、こけら落としを行います。カテリーナ古楽器研究所の演奏と、カテリーナのお食事を味わっていただくオープニング限定の特別な会となります。
・2026/5/9(土) 12時~15時 50名限定
・2026/5/10(日) 12時~15時 50名限定
※こちらのオープニングコンサートの一般チケット販売はありません。※18歳未満のお子様につきましては、親御さんがご支援いただいた場合ご同席いただけるよう調整予定です。(食事はご支援頂いた方のみのご用意となります。ご了承下さい。)もし、お子様とのご参加を予定している場合は、個別にメールにてお子様の人数と年齢をお知らせください。
◇ 「煤払いの唄」/ Song book(CD付き) 10,000円
土地と建物への感謝の唄。新たな民謡「煤払いの唄」のCDと共に、カテリーナの主屋の記憶が、写真と文章で綴られたソングブック。
ある時、太鼓の振動によって天井から降って来た煤(すす)を見て「主屋への感謝の楽曲制作」をしようと、母が作詞し娘が作曲した。千年続く土地への思い、主屋に刻まれた歴史と人の営みを歌い繋ぐ民謡が誕生した。
ソングブックに収録の「煤払いの唄」は、2024年5月、旧上小学校(山香町)体育館で開催されたbaobab20周年ライブにて子どもから大人まで総勢200名の観客と共に歌ったライブ録音バージョン。心地よい緊張感と熱を持った歌声が、バンドのサウンドと共に収められた。
※写真はイメージです。※オープン以降一般販売する可能性があります。
◇ 写真家 川内倫子氏によるスペシャルエディション写真作品3点 各限定10枚 1作品80,000円
※写真作品は額装されたものをお送りします。サイン入り。
写真家 川内倫子氏による、カテリーナの森の樹木にフォーカスをあてた額装写真作品。四季を通じてカテリーナの森の木々と光を捉えた写真たち。倫子さんの温かな応援の想いが込められた、クラウドファンディング限定のスペシャルエディションとなっています。
no.1
no.2
no.3
【作品仕様】プリントサイズ:220x160mm /Cプリント/額装付き/各限定10枚
ー写真家 川内倫子ー 1972年、滋賀県生まれ。2002年に『うたたね』『花火』で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2023年にソニーワールドフォトグラフィーアワードのOutstanding Contribution to Photography(特別功労賞)を受賞するなど、国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な著作に『Illuminance』(2011年)、『あめつち』(2013年)、『Halo』(2017年)など。近刊に写真集『やまなみ』『橙が実るまで』(田尻久子との共著)『いまここ』(谷川俊太郎との共著)がある。2022~2023年に東京オペラシティアートギャラリーでと滋賀県立美術館で大規模個展「川内倫子:M/E 球体の上無限の連なり」を開催。現在、個展「a faraway shining star, twinkling in hand」が世界各国のFotografiskaで巡回中。2025年1月に写真集『M/E』を刊行した。 川内倫子HP
◇ CATHERINA ローズ入りベビーライアー/スペシャルエディション限定20台 100,000円
ーBaby Lyre "ベビーライアー"ー
カテリーナ古楽器研究所が長年 木と対話する中から生まれたライアーシリーズ。ベビーライアーは、マザーライアーを製作する木取りのプロセスから発案された、その名の通り母から生まれた赤ちゃんライアーです。8弦のペンタトニック調弦で親しみやすく、この音階の中で数々の曲を奏でられます。一つの木から彫り出された胴体から生まれる響きは、柔らかく澄んだ音で、ポロンポロンと自由な音遊びが楽しめます。幼児から大人まで木のぬくもりをそのまま感じられる楽器です。通常はサウンドホールのロゼッタ(丸い装飾)無しですが、今回、特別仕様としてロゼッタ入り、クラファン限定数のナンバー入りでご提供致します。
サイズ:25cm(縦)×17cm(横) ※ご不明点や質問などお気軽にご相談ください。
◇ 代表 松本未來がカテリーナの森と劇場を案内し、オープン前のカテリーナの森を味わう2時間(自然茶とお菓子付き) 18,000円
グランドオープン前に特別公開!カテリーナの森代表 松本未來がカテリーナの森の劇場内を案内しながら想いをお話しします。また、カテリーナで手作りした自然茶と素材を丁寧に活かしたお菓子をゆっくりとお楽しみいただけます。
※会の後も次の方が来られるまで敷地内でお過ごしいただけます。※18歳未満のお子様につきまして、同席可能ですが お菓子と茶杯のご用意はおひとつとなります。同席される場合は個別にメールにてお子様の人数と年齢をお知らせください。
◇ MINNA food 季節の焼菓子+カテリーナの柿の葉茶set 10,000円
※写真はイメージとなります。※記載している発送日は予定となります。
◇ カテリーナで行われるイベントチケット(2枚分) 10,000円
カテリーナがオープンした後に行われるイベントに参加できる前売りチケット2枚分。
※5/9、5/10 ”こけらおとし”オープニングコンサートは含みません。 ※有効期限:2026年6月〜2028年6月30日までの2年間の使用期限とします。
◇ カテリーナの母屋及び森全体の一日貸切使用権 300,000円
カテリーナの森と主屋を貸し切ってご使用いただけます。例)アーティスト写真撮影、作品の物撮り、結婚式の前撮り、家族の記念写真、結婚式会場など。
※写真はイメージとなります。
※今回のご利用におきましては、一般に集客する有料イベント等はご遠慮下さい。内容や時期などを事前に御相談ください。※2026年6月〜1年以内のご利用に限ります。
<お問い合わせ>: catherina1972@gmail.com
◇ 修復した職人の名前と共に、主屋にお名前を刻みます。50万円
私たちはものづくりの目線から修復・改修に関わる裏方とも言える職人に敬意を表しています。カテリーナの劇場化に尽力いただいた職人さん一人一人の名前を刻み、後世に残したいと思っています。共にお名前を刻ませていただます。
以上がリターンの詳細となります。
■ 音楽家 / Cheru
特別な場所が続いていく営みの中で旅人はその世界に触れとても豊かな気持ちになる
わたしの中の あなたの中の 特別が目覚めていく感覚をあの場所を訪れる度に感じていた
今までを受け継いで新しいチャレンジに心からのエールを!
■ イラストレーター・画家 / 小池アミイゴ
2008年の夏、ボクはbaobabの兄妹と出会いました。友人からの紹介で渋谷でのイベントに出演してもらい、初めて聴いた2人の音楽は「生きてきた時間だけが鳴っている美しいもの」だと直感。『こんな音楽が生まれる場所はどんなところだろう?』って思い、2人に「君たちが暮らしている場所に行ってみたい」と告げた1ヶ月後、ボクは大分県の山香の”かてりいなの森”へ。
「森の中の古民家」と語られるその場所は、当たり前に人様の暮らす家。そんなプライベートな場所に押しかけたのは初めて。なんだけど、ギクシャクと挨拶を交わすのが、楽器を作るお父さん、家族の服を作るお母さん、さらに美しい佇まいの末の妹さんまで現れて… なるほど、baobabの音楽はこの家族との時も共鳴したものなんだねと。
この経験は、その後に自分の家族のあり方や創作の基準を美しい方に更新してくれました。
今回のプロジェクトは「古い家をどうしよう」ということ以上に、「日本で生きる意味」を美しい方に更新するものだなと、自分の経験を元に熱烈に応援するのです。
■ 音楽家 / 湯川潮音
カテリーナの森は、私にとってインスピレーションの泉です。そこに流れる空気や、自然、暮らす人々もそうですが、来る人を受け入れ そして送り出すときに 何か小さな目に見えない宝物をくれる場所。そんな風に感じています。ご迷惑かもしれませんが、自分が曲作りに悩んだときなど、身を寄せさせてもらい、自然と呼吸を取り戻させてもらっています。是非みなさんにも体験してもらいたい、でも秘密にしておきたい。そんな大切な場所です。これからも末永くそして新たに沢山の息吹が吹き込まれることを願っています。
■ 写真家 / 川内倫子
カテリーナに初めて訪れたのは2013年の春。あれから途切れることなくご縁は続いています。お互いに家族の構成は少し変化したけれど、訪れるたびに変わらない景色が迎えてくれ、誰かと一緒に生活することの豊かさを、子どもを育てることの喜びを、毎回確認させてもらえます。いつでもそこへ行くと自分の内側のざわめきが落ち着きを取り戻し、リセットされる感覚をもらえる場所です。楽器や音楽、食、衣服...たくさんのものが生み出された母家が、新たに生まれ変わるということ、とても楽しみにしています。
■ 音楽家 / haruka nakamura
「カテリーナの讃美歌」
baobabとの出会い。そのきっかけをくれたのは写真家の川内倫子さんでした。倫子さんはそれぞれと親交が深く、まだ出会っていなかった僕らを引き合わせてくれたのです。彼らと初めて会った時間はよく覚えています。それは倫子さんの写真と初対面の僕らによるコラボレーションライブ。演奏会場に着くと二人が音を鳴らしていて、それがとても心地よかったのでピアノに座り演奏に加わると彼らも音で応えてくれて、挨拶もなくセッションが始まったのです。
音楽での対話。
すっかり愉しくなった僕らは、夕べの宴が始まっても夜中までずっと三人で弾き続けていました。彼らが弾いていた古楽器や、音楽と共にある生活にとても興味が湧きました。あの日からもう11年ほどの月日が経ち、カテリーナで共にアルバムを作ったり、ツアーをしたり、ありがたいことに音楽の道のりのなかでも、僕にとって最も長い付き合いになっていくことになりました。
九州と、青森と。
日本の北と南で正反対の土壌を持った僕らの、どのあたりに共通するものを倫子さんは感じ取ってくれていたのか。引き合わせてくれた倫子さんには、そのような根源的な魂の部分を感じる力があるように思います。カテリーナへよく行くようになったことはその後の僕の音楽の道のりにとっても得難い経験となりました。古楽器製作を見て、共に音楽を作り、アルバム「カナタ」が生まれ、カテリーナの森の舞台で演奏し、母屋でみんなで宴をし、また歌い、彼らの作った米を食べて、糧の家に泊まり、そうした循環する暮らしと音楽との在り方を経験し、関われたことに感謝しています。
彼らがこれから創ろうとしている未来は、そんな時間を伝える、次の世代にタネを蒔くような場所になっていくのではないでしょうか。想像しているとカテリーナの畑の香りが舞い込んでくるようです。僕も僅かながら、共にその種まきをお手伝い出来ればと願います。
■ 茶絲道 / 堀口一子
風吹くカテリーナの森 自然茶づくりで出逢ったすぅちゃんとのご縁で、カテリーナにはじめて訪れました。そのとき、今は亡きお父様にお会いでき、お茶会やったらいいねと嬉しそうにおっしゃってくださったのをずっと心にあたためていました。
その後、森ではじめてお茶会の日…さわさわ~と心地よい風が吹いて、あ、、、と想い嬉しい気持ちいっぱいになりました。お茶とミンナちゃんの菓子をいただきながら、風にあわせるように未來くんが自作の楽器を奏で、舞香ちゃんが歌ってくれた素晴らしいひと時。さらに、その日の衣は、照さんの作品を纏わせていただいてました。それから毎年…大分へ出張がある度に訪れ、茶摘み、お茶教室、お茶会など、みなさまとお茶の時間重ねています。
カテリーナの母屋の周りに茶の樹があり、お茶をつくることも暮らしの一部。田んぼ・畑などもあり、美しく懐かしい気持ちになる場所。音楽と暮らしが自然と一つ。カテリーナの森がこれからも、人が集い文化が紡がれ、守られ続いていくことを心から願い、、、。私も微力ながらお役に立てればと、想っています。
■ 未 草 / 小林 寛樹
「家族の肖像」
『大草原の小さな家』という物語に幼い頃から惹かれてきた。新天地をもとめて、幌馬車ひとつで大平原を西へ往く家族と犬一匹。やがて草原に小屋を建て、家族で苦楽を共にしながら力を合わせて生きていく姿に、生きるということの原点を見た気がした。そしてその素朴な暮らしの傍らにはいつも、父親が弾くフィドルの音色があった。
風にうねる草の海にポツンと浮かぶ「カテリーナの森」。遥か西へと旅し、新天地を拓いた松本家を想う時、ふとこの物語が頭をよぎる。母屋の壁に貼られていたある一枚の古い写真。家族皆が古楽器を手にして枯野に立つ、少し色褪せたその写真が自分はたまらなく好きだ。まだ幼かった3兄妹の(長女の?)小さな手にはフィドルがしっかりと握られ、すっくと大地に立っている。それは一篇の美しい詩のような家族の肖像だった。
寒冷地でゆっくりと育つトチノキが響かせる音色の美しさと、自分が暮らす北信州の雪深い地への憧れを話してくれた公博さんの瞳があまりに綺麗だったので、自分は森にトチノキを植えた。
いつかその森を一緒に歩き、トチの材を手渡したいという夢はもう叶わないけれど、彼を悼んだ最後の「sing bird」は本当に胸が熱くなった。日本全国、世界から様々な分野の名だたる才能や、その場に溢れんばかりの人々が、この場所と家族のもとに集い、交歓し、なにか大切なものを受け取ってそれぞれのもとへ帰って行った。その様はひとりの人間の情熱が、ひとつの家族の出来ることが、無限の可能性を秘めていることを教えてくれた。
「詩は大きな力を持つことはできない。でも、小さな力は持てる。それが人から人へ渡るとき、大きな何かになる」谷川俊太郎さんはそんな言葉を残していた。この家族の肖像を、この場所の放つ光や音を、もっともっと日本中、世界中の人たちに届けたいと心から思う。
■ 音楽家 / 田辺玄
響く楽器の旋律と歌声 子供達の駆ける音
木々のざわめき 木漏れ日 田畑に群れる季節の虫や鳥たち
みなで囲む食卓 乾杯 カテリーナの森は美しい瞬間で溢れている。
劇場の完成によって、彼らや集う人たちが大切に守り育ててきたこの地から、新たにどんな物語が紡がれていくだろうか。さまざまな境を軽やかに飛び越え、多くの感動を分かち合い、生きる力を与えてくれる、きっと一層そんな場になっていくに違いない。この森に引き寄せられたひとりとして、無事の完成と始まりを祈ると共に、たくさんの人たちにその想いが届くことを願っています。
■ 絵描き / 熊谷隼人
初めてカテリーナを訪れたのは2019年の春、公博さんが亡くなられてからまだ半年も経たない頃で、当時静岡にいた自分は「はじまりの灯」という巨大な絵を描き終えた直後でした。
偶然WEBで見かけたカテリーナの美しい古楽器たちとその暮しにすっかり魅了され、半ば衝動的に、生れ故郷でもある大分を久しぶりに訪れたことを覚えています。そのときのご縁で、同年五月にカテリーナで行われたSING BIRD CONCERT FINALのフライヤーに自分の絵を使わせていただくことになり、さらに当日「はじまりの灯」を森で展示することに。まさに奇蹟のような出来事でした。二日間の祝祭のなかで駆け巡った幾つもの光景や数々の出逢いは、今も自分の灯となって、生きることを支え続けてくれています。
カテリーナの節目となる今回の改修が、さらなる光と風を呼びおこし、ますます多くの人々に新たな灯をともしていくことを、心から願っています。
■ one cushion / 山口響子
「大分県の山の中、カテリーナの森というところで、最高に面白い兄妹のアーティストが音楽をやっている。」
haruka nakamuraから想像がつかない紹介を受けたのは、5年前ぐらいのこと。カテリーナの森に実際に伺って、baobabの音楽に触れ、ご家族や山香の人たちに会って、最初に私が受けた印象は衝撃に近いものでした。同年代のアーティストが、故郷の地を離れず家族や仲間と音楽をやりながらオリジナリティをとどまることなく表現していく。受け継いだものを子供達と一緒に楽しみ、そこにはいつも日々の生活がある。そんな音楽の風景を見たことがありませんでした。
「カナタ」の旅、「かぜつちうた」の旅など、幸運なことに一緒に仕事を重ねさせてもらっていますが、毎回感動は新しく、愉しみは尽きません。彼らの考えていく未来は壮大であって、でも、すぐ側にある大切なものを気づかせてくれるような気がします。そんなカテリーナの森という大きな船の一部をお手伝いできたらと思います。
■ 音楽家 / 森ゆに
自分たちの手で場を修復、再生し、ここからまた新しい文化を創る。その行動力に敬意を表します。いつか私もここに音を添えることができますように。
■ 野草宙とのの艸 / 澤村玄道日菜
2012年からのご縁で、シングバードコンサートに出店していました。年に一度、母の日に行われる森の音楽祭。たくさんの人びとでにぎわいます。初夏の畑から草花を摘んでいき、集う人びとに草花の髪飾りをあしらいました。草花を身にまとい心地よい音楽に体を揺らし、口ずさんだり踊ったり。そこはまるで異次元の美しい村のよう。みなが気持ちをひとつにした調和の世界。他にも野草茶ワークショップや、森で採取した草木でのライブ会場装飾など、野の草でたくさん関わらせていただきました。カテリーナでの風景と音楽はいつもわたしたちの心の中にあります。もともとは、公博さんと照さんが移住したのが物語のはじまり。公博さんが、移住前に中世の古楽器を演奏している風景を夢で見たという。きっとそれがはじまりのはじまり。
これから、また新たに広がる森の劇場としてのカテリーナ。
地球にとって大切な場となっていくことを願っています。
■ 百種店主 / アントン沙莉
カテリーナの森の母屋改修工事、劇場化計画がスタートしたことをとても嬉しく思っています。ここに来ると、自分の中の何かをくすぐられるようで、心地よさとともに新たな創造性を駆り立てられます。
カテリーナとの出会いは20年ほど前になります。彼らの生活はアーティスティックで、職人的でもあり、いつも当たり前のように何かを作り、日々を楽しむことにたけていました。私は楽しくて入り浸りながら青春を過ごしたように思います。私のようにカテリーナを心の家族のように思ってる人はたくさんいるのではないでしょうか。
カテリーナの森から始まる文化がある。
身直でリアルな日々の営みや、遥かかなたから届く創造的芸術の世界、集まる人々とともに混ざりあい紡がれ自然発生するワクワクを秘めています。そんな場が今までもここにあり、劇場化されることでさらに広がっていくことを楽しみに、心から応援致します。
■ HIBINO / 杉田久美子
カテリーナの森と出会って10数年。はじめて行ったカテリーナ。そこにあるものと、そこにいる人たち、その暮らしの営みがあまりにも豊かで贅沢に思えて感動したことを覚えてます。そんなカテリーナが近くにある心強さ!支えにさせてもらってます、ありがとうございます。カテリーナで出会った人たちとのつながりが、今の私をつくってくれていると思っています。いつも自分の在り方を見直すきっかけをもらえて、感謝しています。これから大規模な改修を経て、リスタートとなりますが、田舎から発信される文化が世界を変えていくこと、心から楽しみにしています!これからも沢山の人たちの道標になることを願っています。
■ まめのもんや/ 村上しのぶ
カテリーナの森との出会いは、帰省前の東京時代、吉祥寺の食堂ヒトトで大分の企画「ヒトとおおいた」の取材をした時でした。取材で初めて伺ったカテリーナの森、突然のお願いにも関わらず暖かく迎えてくださった松本家の皆さん。公博さんが「今、山栗を拾ってきたんだよ!」と笑顔でテーブルの上に広げてくれたのがとても印象的でした。当時都会の喧騒の中で暮らしていた私にとって、何か大切な事を思い出させてくれるような瞬間でした。まめのもんやの店舗を大田に構えたことも、カテリーナが近くにある事が大きな理由の一つです。シングバードなどのイベントに参加させていただき、沢山の学びもいただきました。
発信力、クオリティ、何よりカテリーナの皆さんが大切にしている事。劇場化、楽しみでなりません。いつもいつも本当にありがとう。応援しています。私も今のこの場所で、これからも、笑顔で沢山のお客様をお迎えしたいです。
■ scene / 佐藤恵美子
カテリーナの森。この地に根ざして住まう人々と数々の美しい風景と共に時間を重ねるようになり、自分にとって大切なことはなにか、少しずつ気付かされていく。それはずっとそばにあったものと新しく出逢ったような感覚で、この先も続いていくのだと思う。これからカテリーナを訪れる多くの人にとっても、そんな出逢いが待っているのかもしれない。その瞬間を見届けたい、この場所がずっと続きますようにという小さな願いの集積が大きな応援になると信じています。
■ 辺境音楽演奏家 / きしもとタロー
豊かな自然があり、そこに生きる人々の暮らしがあり、そしてそこで生まれる文化が、そして音楽がある…当たり前のことかも知れないけれど、そんな「文化が生まれるところ・音楽が生まれるところ」を一からクリエイトした人たちはそんなにいないんじゃないかなと思います。松本公博さんファミリーがずっと昔この山香で始めたのは、そんな暮らしの実践だったと思います。「中世の楽器を作るからには、当時のような暮らしを実践しなくちゃ、と思ったんだよね」と語る公博さんの目は、いつ見ても少年のようでした。
不思議なことにその公博さんがいなくなったということを、僕はカテリーナであまり意識したことがありません。それは公博さんがこのカテリーナの森で過ごしてきた時と、この古い建物や森が記憶してきた長い長い時が、ファミリーの皆さんと共にどこかで一体となって、今もずっと生き続けているからかも知れません。
文化って、生きている人々が何かを創り続けることによって初めて、受け継がれていくものですね。薪をくべ息を吹き込み続けることで、かまどの火が燃え続けるように。カテリーナの森で今なお日々の暮らしを創り続ける松本ファミリーの皆さんは、これからもずっとここで出会っていく人々と共に、新しい文化という名の生命を育んでいくのだと思います。
皆さんもこのプロジェクトに一緒に息を吹き込んで、燃え続ける火を囲む輪に入りませんか?僕もそんな風景が見れるのを楽しみにしています。
■ パーカッショニスト / 田中良太
カテリーナの母屋の劇場化とこれからの躍進。一年を通して暖かく、風光明媚な山香にあるカテリーナの森。僕は15年以上前からこのカテリーナの母屋で音楽を作り、演奏してきました。築130年以上の古民家は生活空間でありながら、楽器を作り、家族で演奏し、コンサートもする多彩な空間でした。そんな大切な場所である母屋が老朽化に伴い無くなるのではなく、より創造的な場所に生まれ変わることは、僕にとっても大切な願いであり、希望です。カテリーナが新しい道を切り開くためにも、皆さんの助けをお願いしたいと思います。
■ 小林敦子
カテリーナのファンとして応援しながら、逆に希望と励ましと勇気、そして喜びをいつもいただいている気がします。大分に移住してきて2年が経ち、田舎暮らしの中で大切にしたいものや時間の使い方、価値観が変わっていくのを感じます。変わるというより、根本にある"そうありたい"自然な生き方に近づいているようにも思います。
あのとき札幌でカテリーナの古楽器に出会えなかったら今のこの生活はなかったでしょう。札幌の食べると暮らしの研究所で初めて見た古楽器とその音に心動かされなかったら故郷(母の実家杵築)に行こう!とはならなかったでしょう。最後のsing bird コンサートに行かなかったら故郷の空気と水と土に導かれなかったでしょう。カテリーナの森に響く音に触れたから、それは祈りの音だったから、自分の心の奥深くにある魂の声に導かれたのかな。きっと。
これからも、カテリーナの森が豊かな生命体のようにどこまでも広がり、包み込む場所となりますように。陰ながら応援しています!2026年5月が楽しみです。
■ 服飾アーティスト / 堀田麻里
たのしい、という言葉の意味をしみじみと感じるようになったのは、国東半島に移り住んでからだったように思う。それは単にワクワクする愉快な気分だけでない、何かもっと安らかで伸びやかな明るさをともなったもので、
しかも満たされた豊かな時間は心の中で希望の形となってずっと続いていくのだ。
幸運にも松本ファミリー、カテリーナの森と出逢い、私の人生は間違いなく楽しくなっている。
そしてこれからますます楽しくなっていくことを想像するだけで幸せになる
■ 元TOYOTAカーデザイナー / 諸星和夫
「想いの継承」
モノ造りに憧れて自動車のデザインを夢中でやってきた私は、定年後自分に大きな影響を与えた古い車を6年かけて復元した。
その後杵築市に移住して、モノと人との新しい関係を模索している時、山香の里で古楽器を制作する松本公博さんという人の話を聞く。古楽器をつくるとはどんなものなのかと尋ねると、そこには公博さんの古楽器とその音色と共に生活する松本一家の姿があった。
モノ造りは想いをカタチにすることなのでやってみなければ判らない。楽器と唄が奏でる音色の豊かさや表情、そして希望、、、結果は「信じて待つ」のである。
公博さんと照さんから始まったカテリーナの森を訪れる人は、ピュアーな音と空間が響き合う新鮮な輝きを感じるのだ。公博さんの想いとそれを繋げる松本ファミリーと共に、我々もその中に居たいのである。未来を信じて、、、
◾︎ 中世ヨーロッパ古楽奏者 / Sally Lunn
中世ヨーロッパの音を求め、森のなかにあるカテリーナ古楽器研究所を初めて訪れたとき、現れた古楽器の愛おしい姿、レベックやプサルテリウム、フィドルやバルバット・・・時代も国も異なるのに、同じルーツを持つ民のような顔をした手作りの古楽器たちは、静かな古民家の陰影のなかに佇み、空間に慎ましく溶け込みながらも、何かを語りだしそうな独特の雰囲気を放っていました。いにしえの文献から再現された古楽器は特別なものではなく、この地を愛する松本さんご家族の皆さんの暮らしのなかに、ありのまま美しく存在し、今を生きるための音楽が鳴り響いている。
カテリーナの森がいつも活き活きとそこにあることは、古楽を探求してゆくなかでの私の心の支えになっています。古きものを大切に活かし繋ぎながら、新たな創造の場として劇場化するカテリーナの森にまた訪れることができる日を楽しみにし、心より応援しています。
◾️千十一編集室代表・編集者・大正大学専任講師 / 影山 裕樹
築100年を超える古民家を改装し、文化的拠点にしたい、という想いに共感しました。最近、“稼ぐ地域づくり”の時代から、”文化的多様性を担保する“地域づくりの時代に変わってきているように感じています。経済合理性に左右されず、100年の歴史の中で、”人が集まる場“としてかつてそこにそう在ったように、今後もそう在り続けるために、文化的遺伝子を未来へ引き継ぐ取り組みを応援します。
ーカテリーナの森代表理事 松本未來ー
僕たちにとって、大規模な改修工事を行うことはとてつもなく大きな決断でした。
2022年に劇場化の構想を公表してからいち早く行動してくださった方からの寄付、補助金、銀行借り入れによる自己資金に加えて、今回クラウドファンディングという形でみなさまにカテリーナの森や主屋のこと、未来へ続く劇場化構想を知っていただくことで、ご賛同いただける仲間を増やし、みんなで叶える夢の第一歩を踏み出したいと考え、プロジェクトの公開に踏み切りました。
カテリーナの劇場化を実現する一歩を踏み出すまでに、大変な時間を有しましたが、『誰にとってもの故郷づくりがしたい。』母のこの一言に象徴されるような、そんな場所であり続けたいと思っています。主屋に集い、全部屋を開け放ち多くの人を迎えて空間を共有できる、そんな場づくりを目指して、これからも暮らしと共にあるものづくり・運営を、家族そして仲間たちと共に続けていきます。
みなさまのお力と共に作り上げる新たなカテリーナの主屋に広がる豊かな時間を想像しながら、全力で取り組んで参ります。改めまして、ご支援、応援をどうぞよろしくお願い致します!
カテリーナの森 代表 松本未來、家族、スタッフ一同より
3000 円
5000 円
10000 円
10000 円
10000 円
残り20枚
18000 円
残り20枚
18000 円
残り32枚
25000 円
残り40枚
25000 円
残り9枚
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残り8枚
80000 円
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