キュレーター・長谷川祐子さまより応援メッセージをいただきました!
vol. 4 2022-04-28 0
いつも応援ありがとうございます。HAAYMMです。
この度、金沢21世紀美術館 館長 / 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 教授、キュレーターの長谷川祐子さまより応援メッセージをいただきました!
皆様にもぜひ読んでいただければ嬉しいです。
また、現時点で達成率が55%となりました!
ご支援、および広報にご協力をいただいた皆さまに深く御礼申しあげます。
引き続き、目標額達成に向けて頑張って参ります!
つきましては、ぜひ情報の拡散にご協力いただれば幸いです。
プロジェクト終了まで引き続きよろしくお願いいたします!!
HAAYMMメンバー一同
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森山未來さんと出会ったのは、文化庁の文化交流使を拝命したときです。本番で予定が合わなかった私と森山さんだけが別に召集されました。そのとき私は森山さんを、俳優さんではなく、ダンサーで、イスラエルにいってレジデンスをするアーテイストと思っていました。そのあとキュレーターとアーテイストとしての協働がはじまり、東京都現代美術館で上演してもらうことになりました。新作を見るために、防空システム、アイアンドームに守られた上空をミサイルが飛びかうテルアビブまで行ったことがあります。そのとき、ご家族と一緒にその地の状況を受け入れて、淡々と過ごしていた森山さんをみて、すごいなと思いました。そのカンパニーの中に彼が入ることによって、新しい物語や動きが現れてくる、主宰者にお話をききながら、このリアルな「生」の出来事や交渉事の中で創造はうまれるのだなと実感しました。
世界を旅していた森山さんが、今度生まれ故郷の神戸でAIRを始動するということで、とても期待しています。神戸は異文化を受け入れて洗練された都市風景をつくってきた町です。そこにさまざまな場所からきたアーテイストたちが住み、町を「生きる」ことで、いろんな化学反応が起こることでしょう。世界のいろんな場所でビエンナーレを企画した折々、アーテイストの滞在制作をみてきました。アーテイストはその場に住む人々や空気をかえていく触媒であると同時に新しい「解釈」をみせてくれます。そしてアーテイスト自身もかわっていきます。そのフレッシュなプロセスに是非たちあってください。皆さん、応援してくださいね。
長谷川祐子
金沢21世紀美術館 館長 / 東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 教授
キュレーター/美術批評。京都大学法学部卒業。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長及び芸術監督、東京都現代美術館学芸課長及び参事を経て、2021年4月から現職。犬島「家プロジェクト」アーティスティック・ディレクター。文化庁長官表彰(2020年)、フランス芸術文化勲章(2015年)、ブラジル文化勲章(2017年)を受賞。これまで世界各国でのビエンナーレや、フランスで日本文化を紹介する「ジャパノラマ:日本の現代アートの新しいヴィジョン」、「ジャポニスム 2018:深みへ―日本の美意識を求めて―」展を含む数々の国際展を企画。国内では東京都現代美術館にて、ダムタイプ、オラファー・エリアソン、ライゾマティクスなどの個展を手がけた他、坂本龍一、野村萬斎、佐藤卓らと「東京アートミーティング」シリーズを共同企画した。主な著書に、『キュレーション 知と感性を揺さぶる力』(集英社)、『「なぜ?」から始める現代アート』(NHK出版)、『破壊しに、と彼女たちは言う:柔らかに境界を横断する女性アーティストたち』(東京芸術大学出版会)、『ジャパノラマ-1970年以降の日本の現代アート』(水声社)など。