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中銀カプセルタワービルを3Dデータで保存、後世へ継承するプロジェクトをクラウドファンディングで実現!
2022年に解体されるメタボリズムの名建築『中銀カプセルタワービル』を文化的価値の記憶として3Dデータで保存。3次元計測技術で複雑な形状を正確に記録し、黒川紀章氏が設計した建築の価値を後世へ継承していくことを目指します。
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gluon(グルーオン)は「建築・都市」「テクノロジー」を軸に、領域を横断しながら新しい価値を生み出すプラットフォームです。
2022年に解体されるメタボリズムの名建築『中銀カプセルタワービル』を文化的価値の記憶として3Dデータで保存。3次元計測技術で複雑な形状を正確に記録し、黒川紀章氏が設計した建築の価値を後世へ継承していくことを目指します。
gluonは、建築・都市を軸に新たな価値を創出するために、新しいデジタル技術と建築・都市の融合を企画から実装まで行うプラットフォームです。これまでにも建築の3Dデジタルアーカイブや、3Dデータを活用した施策づくりに取り組んできました。
本プロジェクトでは、これまで空間のデジタル記述で培ってきた3次元計測技術を活用し、デジタルアーカイブとして新たな保存手法の構築と名建築の価値を継承していくことを目指します。
記録には、ミリ単位で正確な距離を計測できるレーザースキャンのデータと、一眼レフカメラやドローンによって撮影した20,000枚以上の写真データを組み合わせて、実測に基づいて建物全体をスキャンすることで、実空間の情報をまるごと3次元データ化します。平面的な写真や図面だけでは記録しきれない複雑な形状や構造の立体的な記録に加えて、住人の方々が工夫して暮らす中で改変した軌跡や経年変化した建物の姿をありのままに記録することで、建築形状を正確に把握し、3Dデータとして後世へ残します。
目標金額達成後は、3次元点群データをオープンソースとしてウェブサイトで無償で公開し、学術研究や新たな創作活動へ繋がる機会を創出します。
本プロジェクトは、「中銀カプセルタワービルA606プロジェクト」と協同で学術的調査を行い記録保存に取り組んでいます。
東京・銀座の中銀カプセルタワービルは、日本を代表する建築家の黒川紀章氏の設計で1972年に完成。1960年代に日本の建築家・都市計画家のグループによって展開された建築運動「メタボリズム」の思想を体現する建物として世界的に知られています。
しかし、竣工から50年経った建物は、老朽化が進んでおり、2022年4月から解体着工が予定されています。
解体着工前に、レーザースキャナによる3Dスキャン、一眼レフカメラによるフォトグラメトリ、ドローンによる航空測量を行いました。
戦後に建てられた近代建築は、竣工から50年以上が経ち、老朽化などから維持が困難になってくる建物も今後増えてくると予想されます。
現代のテクノロジーを使うことで、オルタナティブな手法を提示し、アーカイブとして建物の価値を保存するだけにとどまらず、建物を生きた存在として、今の時代ならではの生かし方、デジタル空間上での活用・楽しみ方を構築していきたいと考えております。
従来、建物の記録には写真や図面による2次元での記録が一般的でありましたが、建築は3次元の空間であり、建物内に入った感覚や角度によって変化する佇まいは、写真や図面だけでは伝達しきれないこともあります。これまでは3次元のものを2次元で記録するほかなかったが、コンピューターやインターネットの普及によって、記録するメディア形態の選択肢も広がったため、3次元の空間をそのまま3Dデータとして伝送することも可能になりました。
今後もスマートフォンやデバイスの発達により、3Dデータの活用機会は広がっていくと予想されるため、今ある最大限の技術で記録を残しておくことが大切になってきます。
中銀カプセルタワービル(写真奥)の前で、ARの同ビル(写真手前)と撮影。
現地では建物が仮囲いに覆われ始めているが、3Dデータがあれば在りし日の姿をARで呼び起こすことができる。
『旧都城市民会館』の3Dデジタルアーカイブプロジェクト
建築家の菊竹清訓氏設計による『旧都城市民会館』を解体前に3Dデータで保存・記録。レーザースキャンによる計測と、一眼レフカメラやドローンによって撮影した10,000枚以上の写真を組み合わせ、建物の形状だけでなく質感や空気感も記録し、高精細な3Dデータとして保存しました。取得したデータはARやVRをはじめ、物質性を超えたバーチャルな建築として生まれ変わり、バーチャル空間を活用して様々なアクティビティが行われています。
デジタル技術で生まれ変わった名建築
デジタルデータをして保存することで、xR時代における新たな活用方法も広がっています。スマートフォンをかざすことで市民会館が手元に現れるAR(拡張現実)を公開したところ、建物を懐かしむ声をはじめ、現地を訪れることができなかった人や海外に住む人からも多くの反響が寄せられました。
旧都城市民会館のARはこちらからお楽しみいただけます。
スマートフォンをかざすことで、市民会館が手元に現れる「AR」を制作。写真は都城市民の方が撮影した解体が進む実際の建物(左)とARの市民会館(右)
バーチャル市民会館ならではの楽しみ方
実際の建物を訪れたような体験ができるVR(仮想現実)も公開され、VRゴーグルをつければ、360度あらゆる視点で、バーチャル空間になった旧市民会館の内部を見て周ることができます。市民から集められた、市民会館で撮影された写真もバーチャルの旧市民会館内で見ることができ、文化ホールとして、コンサートをはじめ成人式や結婚披露宴などが行われた思い出を、場所の記憶と合わせて見ることができます。バーチャルの旧市民会館には、移動が制限されている状況下においても距離や時間を飛び越え、世界中からアクセスすることができます。仮想性と現実性が融合したバーチャル空間に、インターネットを介してコミュニケーションが生まれ、再び市民会館にヒトが集うようになっています。
VRを活用して、遠隔地から参加者がバーチャルの市民会館に集い、建物の建築ツアーを行ないました。
ドローンから空撮した写真を用いて屋根の形状も3Dモデルで再現。特徴的な屋根の形状も記録しました。
受賞歴
3Dデジタルアーカイブプロジェクトでは、建物の姿を記録するだけでなく、デジタル空間として物質性を超えた存在に建築を新陳代謝させました。本プロジェクトは「第23回文化庁メディア芸術祭」のエンターテインメント部門において、審査委員会推薦作品に選ばれました。
外観だけでなく建物の内部も3Dデータとして復元しており、建物の内外を等身大のスケールで感じ取ることができます。
応援いただいた皆様に、スマートフォンでお楽しみいただける『中銀カプセルタワービルAR』を先行公開しました。
コレクター限定の下記のページを開き、お手元で『中銀カプセルタワービル』を召喚してお楽しみください。
良いショットが撮れましたら、是非ハッシュタグ「#中銀カプセルタワービルAR」を付けて投稿いただければ幸いです。
中銀カプセルタワービルARはこちら
コレクター限定のページとなります。ログインしてご覧ください。
解体が始まる中銀カプセルタワービル(写真右)とARで表示した同ビル(写真左)
主宰:
gluon
企画・監修:
豊田 啓介(東京大学生産技術研究所特任教授 / gluon / noiz)
金田 充弘(東京藝術大学美術学部建築科教授 / gluon / Arup)
企画・ディレクション:
瀬賀 未久(gluon)
3次元レーザースキャン:
船越 亮(クモノスコーポレーション)
西鼻 恵之(クモノスコーポレーション)
中井 麻友(クモノスコーポレーション)
堀越 脩仁(クモノスコーポレーション)
フォトグラメトリー:
藤原 龍(ホロラボ)
長坂 匡幸(ホロラボ / フリーランス)
松川 元希(ホロラボ)
ドローン測量:
大隣 昭作(福岡大学工学部社会デザイン工学科)
3次元計測:
秋田 亮平(gluon / 東京藝術大学美術学部建築科非常勤講師)
機材協力:
株式会社構造計画研究所
3Dスキャンデータ一部提供:中銀カプセルタワービルA606プロジェクト(藤田康仁[東京工業大学環境・社会理工学院、日本建築学会関東支部建築歴史・意匠専門研究委員会有志])
協力:中銀カプセルタワービルA606プロジェクト
2022年4月:3Dデータの解析・モデル制作開始
2022年4月:AR(ベータ版)のコレクター限定先行公開
2022年11月:3次元点群データの公開(予定)
本プロジェクトは実行確約型のため、目標金額未達成の場合は自費等で補填することで、計画を実現させ、リターンを履行することを前提に既に進行しています。
集まった資金は、建物の3次元計測の費用をはじめ、データの制作費として活用させていただきます。多くの人に役立ててもらえるよう、目標達成後、クラウドファンディングを通して作成した3次元点群データは無償での公開を予定しています。
皆様のご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
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