上映会などのお知らせです
vol. 88 2023-11-15 0
監督の寺田和弘です。前回お伝えしました早稲田ジャーナリズム大賞ですが、残念ながら選ばれませんでした。
第23回ジャーナリズム大賞作品決定 – 早稲田大学 (waseda.jp)
原告遺族の記録と活動はジャーナリズムとしての価値も高く、監督の私がいうのもなんですが大賞に値すると思っています。ですが、選ばれなかったということは、このような一つの作品に仕上げた監督の力量不足だと認識しています。
私以外の方が監督であれば選出されていたであろうと思うと原告遺族の方々に申し訳ない気持ちが正直ありますが、そもそも彼らはこうした社会的な評価を得たいと考え活動されているのではないので、私たちは私たちの生き方で引き続き歩んでいきたいと思っています。
さて、自主上映についてですが、多くの方々から申し込みをいただき、本当にありがとうございます。以下の上映会情報は一般参加も可能ですので、もし開催地域に知り合いの方がいらっしゃいましたら、お知らせください。連絡先などの詳細は「生きる」のHPの自主上映情報欄に記載しています。
12月3日 東京・世田谷区 烏山UD映画祭 上映後に原告遺族の只野英昭さん(zoom参加)齋藤雅弘弁護士、寺田のアフタートークを予定しています。
12月23日 和歌山・海南市 和歌山支援チーム 原告遺族の只野英昭さん(zoom参加)の講演が予定されています。
1月21日 宮崎・日向 日向市「生きる」上映実行委員会 上映前に寺田の挨拶を予定しています。
2月25日 福岡・八女 八女で映画をみる会 上映後に原告遺族の只野英昭さんと寺田のアフタートークを予定しています。
その他、まもなくお知らせできる上映会も多数ありますので、次回お伝えいたします。
最後に、池袋暴走死亡事件のご遺族の方やジャニー喜多川氏から性暴力を受けられた方々への誹謗中傷や脅迫が相次いでいると報道されています。本作「生きる」大川小学校津波裁判を闘った人たちを制作するきっかけの一つは最高裁で仙台高裁判決後に起きた原告遺族への脅迫事件でした。映画を公開してもなお、このような事案が続くことに力不足を感じるとともに、被害を根絶させなければならない、そのための活動を停滞させてはならないと改めて決意しています。
また裁判で判決が確定した後も、映画を公開した後も、大川小学校であの日何が起きたのかという行政による検証・報告は一ミリも進んでいません。引き続き、皆様のご理解とご支援をいただければ幸いです。