超速報! 文化庁の助成金の内定がでました!!
vol. 47 2022-04-04 0
監督の寺田和弘です。
皆様にクラウドファンディングへのご協力をお願いする際に私はこう書きました。
遺族の方が抱く子どもたちの記憶と裁判の記録、震災の教訓を次世代に活かしたい。私はこうした思いから、文化庁に映画制作にかかわる助成を申請しましたが、「残念ながら不採用」となりました。そのため、今回クラウドファンディングのお願いすることにしました。是非とも応援よろしくお願いします。
それでもなぜ不採用なのか、納得できないこともあり、去年11月、再申請しました。
再申請にあたり企画意図をこう記載しました。
東日本大震災で74人もの児童と10人の教職員が犠牲と宮城県石巻市立大川小学校。この映画は、遺族が撮影し続けてきた説明会や検証委員会、自らの検証作業の様子などを縦軸に、横軸として、原告遺族や代理人弁護士の当時の思いを繋いでいく。そこから見えているのは学校管理下で唯一、子どもの命が奪われた教訓を私たち社会はどう生かしていくのかということだ。
原告遺族はインターネット上だけでなく、地域の方からも「金目当て」など誹謗中傷にさらされ続けながら、それでも裁判を闘い続けた。組織的過失を認めた高裁判決確定後に行われた報告会で東京大学の米村滋人教授は「大川小の高裁判決がなかったら1万7000人の津波犠牲者を生んだ東日本大震災は日本社会に何も教訓を残さなかったと思います。この判決は、大川小の子供たちと1万7000人の方々を救うと共に日本社会が変われる重要な第一歩になる判決だと思います」と述べた。
私たちは原告ら遺族のありのままの姿を映像化する中で、地震国・日本の学校防災のあり方、最愛の子を失った遺族の苦悩、心ない発言に至る日本人の法意識を問う一方、それでも原告ら遺族が「子供のために」毅然と歩み始める姿から、人間として生きる意味を教えたい。そして、この映画をきっけかに様々な被災地(大川小学校に限らず)に足を運んでいただけるような映画に仕上げたい。
そして先ほど、助成金交付の内定通知が届きました。
クラウドファンディングにご協力いただいた皆様のご支援のおかげです。ありがとうございました。
取り急ぎ、ご報告いたします!