第3回制作報告です。
vol. 21 2021-11-04 0
監督の寺田和弘です。7月1日から始めたクラウドファンディングは317人の方々から目標金額を大きく上回る460万1000円ものご支援を頂くことができました。本当にありがとうございました。
クラウドファンディングのリターンとして実施する11月21日(日)の原告遺族による現地での語り部の会は、13時30分から行います。現地集合ですが、石巻まで電車や高速バスで来られる方がいましたら、そこから現地まで乗り合いなど調整できればと思っています。車でお越しの方は現地に無料の駐車場があります。
以下から申し込みと同時に、どんなテーマで話してほしいのか、聞かせていただければ運営上、大変助かります。ご協力よろしくお願いします。
さて、第3回制作報告は10月9日に行いましたオンラインミーティングについてです。私たちは石巻駅近くの石巻市防災センター集まりました。防災センターの2階の廊下には被災時の市内各地の写真が展示されています。一度、観てください。石巻市が大川小学校の被災をどう捉えているか感じれると思います。
オンラインミーティングには原告遺族の紫桃隆洋さんと只野英昭さんが参加してくださいました。当日の様子をクラウドファンディングの支援者限定で公開しますので、是非、ご覧ください。私の考えや、原告遺族や代理人がこの映画に何を期待、望んでいるのかなど話しています。
また、参加いただいた方々から以下のような感想もいただきました。
■裁判を闘う原告や弁護士さんの力は、どこから生まれるのか、少し理解できました。「なぜ、大川地区の人たちだけが話題になるのか」と批判する市民、朽ちかける伝承館など問題は多いようですが、この映画がきっかけで、全国から支援の動きが出てくると良いですね。
■この映画が上映されて、生き残られた先生が、どこかでご覧になるといいなと思いました。
ありがとうございました。試写会、楽しみにしております。
■誹謗中傷の話と、グループディスカッションで弁護士さんと、原告でない当事者さんとのお話などをお聞きして、今回の取り組みにおいて、両弁護士と原告団の間、原告団同士の間、原告でない当事者と原告となった当事者との間、当事者と地域住民の間、などなど、様々な属性の間でそれぞれ分断があるんだろうなと察しました。
お互いの「違い」を乗り越えて、共有すること、連帯することは私たちには可能か?という普遍的な問題も、今回の取組には存していたと思いますので、それについて映画でとりあげられるのか?が気になりました。とても有意義な試みでした。引き続き応援しております。お身体にお気をつけて、よい作品を完成させてください。
■寝ながらもずっと考えていました。遺族が怒ったのは、隠ぺいですよね、これは間違いない。たいへんな判断の過ちを犯してしまった。隠ぺいの方が子供の命より大事なのかって思いますよね。公的機関と言ってもいいのか、教育機関と言ったらいいのか、権力と言ったら正確なのかわかりませんが、自ら犯した誤りを認めない、社会もそれを容認する、誤りを確認して進もうとすると反日だと攻撃する。これ日本を「美しい国」と言う10年と同じですよね。加害者遺族を誹謗するのは、子どもたちを2度殺す行為です。真実を知りたいという親の声を批判することは子どもたちの命を2度奪うことです。目を背けないこと、しっかり知ること、自分とどういう関係がある問題なのかを考えること、そして怖がらず知らせていくこと。ひょっとすると、映画より映画を作る過程でどれだけ多くに人がこの問題を考えるかで成否が決まりますね。