オンラインイベントまで残り24日 メンバー日記12
vol. 24 2021-02-25 0
こんにちは、委員長のあずです。
この度私たちは、緊急事態宣言発令により中止となった宮城県訪問を予定していた日程で、神戸での実地調査を行いました。
このような機会を設けられたのはコレクターの皆さまのおかげであり、改めて感謝を申し上げます。
2月20日(土)は街歩きです。
私は須磨区・長田区を調査しました。
この地域は住宅街や商店街が多く、特に生活の息吹が感じられますが、26年前の写真からは火災と家屋の倒壊が激しかったことが分かります。
普段電車の窓から眺めたり、何気なく歩いていた街に改めて目を向けると、見過ごしていたものが多いことに気がつきました。
新長田駅南地区の震災遺構を訪れた際、公園の隅で銘板を読む私たちに、その場で談笑されていた地域の方々が声をかけてくださいました。
私たちがお願いすることもなく、当たり前のようにそのお堂の意味や当時の被害について、話してくださったのです。
当時、生き埋めになった人を地域の人同士で救助し、助け合って生きてこられた神戸の人の温かみや絆が今も生き続けており、それを垣間見たように感じます。
街は一見、知らない者には26年前の出来事や焼失した建物を想起させないほど、美しく復興しています。
私たちが当時と今の写真を見比べようとしても、なかなか特定できなかったことはその象徴ですが、そこには計り知れないほどの、人々の生きる強さと葛藤があったのだと実感しました。
一方で、人々は当時の教訓を伝えるためにたくさんのものを残してくれていますが、それに対し私たちや子どもたちが目を向け、考える行程が必要だと考えます。
私たちの世代には、街で出会った方のようにこれまで伝えてくれる人がいましたが、今後は私たちがその役目を担い、伝えていく番であることを改めて自覚する機会となりました。
最後に、委員会の記録として写真撮影を快く受け入れてくださった地域の方々に、お礼申し上げます。
2月21日(日)は人と防災未来センターを訪問しました。
私自身は小学生の頃以来だったため、当時と今とでは感じ方の変化もありました。
迫力のあるシアターの恐怖だけを記憶していたのですが、今は衝撃的な展示や復興の様子を学び、どのように命や生活を守るのかを考えさせられます。
日頃の生活や環境について「考えてみる」ということの大切さに気がつくとともに、引き続き今後の活動で伝えていきたいと思います。
その一つとして、3月21日(日)に防災オンラインイベントの開催を予定しています。
新たな発見や備えを考えるきっかけに、という思いで準備を進めています。
当日、皆さまとお会いできることを楽しみにしていますので、是非ご参加ください。
引き続きよろしくお願いいたします。