東京国際映画祭と独立映画鍋のコラボイベント「クラウドファンディングリアル」
何とこのイベントの全体の司会は、矢田部 吉彦さん(東京国際映画祭作品選定ディレクター)!
東京国際映画祭の中で、リアルに観客に映画企画をプレゼンして、共感を募るという新しい取り組み。映画に於ける、クラウドファンディングの未来をみんなと分かち合う、大変に有意義なイベントでした。クラウドファンディングという言葉は知っているけども、実感がないと思われていた方々にも大変評判の良いイベントとなりました!
■第1部 トーク「クラウドファンディングを経て、みえたこと」
と題して、
映画『タリウム少女の毒殺日記』配給宣伝費(達成金額:2,448,500円 コレクター:128人)のプレゼンター、土屋豊監督(映画監督、独立映画鍋共同代表)
と、
映画ワークショップ『イーッカさんとの対話!』運営費(達成金額:103,000円 コレクター:37人)のプレゼンター、藤岡朝子さん(山形国際ドキュメンタリー映画祭・東京事務局、独立映画鍋理事)
のお二人のトーク形式で、実際にクラウドファンディングに取り組んでみて感じたこと等を語って頂き、会場の方にもクラウドファンディングとは何かを実感をもって受け取って頂けていたと思います。
そして、非常に縁深いなあと思い出されたのが、昨年の東京国際映画祭は、登壇した土屋監督の映画『タリウム少女の毒殺日記』配給宣伝費のクラウドファンディングと同時期でしたが、その間に、「日本映画スプラッシュ」部門の大賞が何と『タリウム少女の毒殺日記』と発表され、その授賞式での土屋監督の喜びのコメントともに語られた、劇場公開への想いとクラウドファンディングのプレゼンでした。
■第2部 新企画プレゼンテーション
は、これから掲載/掲載中のクラウドファンディングのプロジェクトを、来場者の方の前でリアル・プレゼンを行うという本企画のメインコーナー。
①映画館「朝日座」をめぐる観客たちの九十年の物語
映画「ASAHIZA」製作支援のお願い。
登壇者 藤井光(監督)
②身体の映画作家・岩名雅記、最新作
映画「シャルロット/すさび」の製作資金をサポートして下さい。
登壇者 岩名雅記(監督)
③人間の精神と愛の極限を描く
映画『ジェラシー』の製作にご協力ください!!
登壇者 山本俊輔(監督)、山本宗介(主演) 他、キャスト
④愛する妻へ、男は涙をこらえ慟哭の落語をぶつ
映画「ねぼけ」ロケ費用サポートして下さい!
当日登壇者:石川学(プロデューサー)、友部康志(主演)
の4プロジェクトからのプレゼンは大いに盛り上がりました!!
第一部は、クラウドファンディングを起案者の視点で来場者にお考え頂いた形でしたが、第二部はクラウドファンディングを支援者の視点で、「どのプロジェクトを応援しようかな」という感情と共に考えて頂いた形となり、多角的にクラウドファンディングを考えて頂ける機会になりました!
お1人で登壇され朗読に近い形でプレゼンされた岩名監督から、出演者全員で登壇し壇上が埋まる形となった映画『ジェラシー』チームと、夫々のプロジェクトの色が出ていたことも見応えがありました。
これからの映画とクラウドファンディングとの結びつきがとても楽しみとなるイベントとなりまいした!