映画監督のさかはら あつしです。1995年の3月、地下鉄サリン事件の日、その車両に乗り合わせ、被害者となりました。会社をやめアメリカに渡り、大学院に在学中にハリウッドで参加した短編映画「おはぎ」は2001年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞しました。日本に戻って、結婚したら、奥さんに「実はむかし、オウムに登録したことがある」と告白され、一年半ほどで頑張ったのですが、サリンの後遺症が出たこと、私が何かを作ろうとすれば、サリンのことになり、葛藤の末、離婚、それから約十年、私の人生はなんでこんなことになるのか、と考え続け、2015年に至っております。