7月16日
vol. 4 2019-07-16 0
タバコって、吸う前と後の煙の色が違くて、それが夜の街灯の下では綺麗に見えるんですよ。
こんばんは。佐々木兵太です。
7月の中も過ぎ梅雨が終わりを告げどこかへ消えてくように、ゆうなぎをたゆたうことも残りわずかとなり事の終わりを感じる今日私は、大学の帰り道に小さな女の子とそのお母さんの姿を見ました。
我が子を想うその手の柔らかさ、小さくしかしながら力強く踏みしめる足、ただその内にある幸せを写す瞳。その光景はとても暖かく、そうであった私の過去と今一人でいる寂しさをハッキリとさせます。
しかしその寂しさは嫌ではありません。それは母と歩いたあの頃から今日に至るまでの日々を、刹那的な瞬間瞬間を大事に愛してこれたからなのかも知れません。
少しは大人になったのかもしれません。ははは、大学生が何を言う。
ゆうなぎではその刹那的な瞬間を切り取り、映していきます。それは映画を撮るという物理的な行為のこともさしますが、それだけではありません。
この「ゆうなぎ」という脚本、そこに生きる人物や世界。その繊細で力強い糸を私達は日々手繰り、紡ぎます。それによって編まれた絹のような日々を、皆様に届けられたら、幸いです。
残り少ない撮影、頑張りたいと思います。
今日は少し喋りすぎました。ごめんなさいね。おやすみなさい。
佐々木