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十坪住宅「徳島路太利」修復保存事業をクラウドファンディングで実現!
戦前、官民一体の「無らい県運動」が推進され、長島愛生園で始まった「十坪住宅」建設運動。ハンセン病隔離政策の歴史を後世に語り継ぐため、強制隔離政策の象徴的建築物である十坪住宅「徳島路太利」を市民の力で、修復・保存したい。
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「公益財団法人みんなでつくる財団おかやま」は、岡山県内の約100名の若者による“呼びかけ人”が中心となり、広く市民に基本財産の寄付を呼び掛け、530名より集まった4,133,000円を基本財産として設立しました。 地域の社会課題解決をじぶんたちの手で実現するための「あたらしいインフラ」として、この岡山の地に根付くものになるよう、取り組みを展開していきます。
戦前、官民一体の「無らい県運動」が推進され、長島愛生園で始まった「十坪住宅」建設運動。ハンセン病隔離政策の歴史を後世に語り継ぐため、強制隔離政策の象徴的建築物である十坪住宅「徳島路太利」を市民の力で、修復・保存したい。
我が国では、1907年制定の「癩予防ニ関スル件」により、ハンセン病患者の強制隔離が始まりました。1943年、ハンセン病はプロミンという治療薬により完治することが判明したにも関わらず、強制隔離政策は1996年の「らい予防法」廃止まで継続されました。
2001年の熊本地方裁判所の判決で、ハンセン病患者の強制隔離政策に対する国の法的責任が認められました。しかし、ハンセン病問題の全面的解決に至るには、未だ様々な課題が残され、国との間での問題解決に向けた協議が今も続いています。
ハンセン病療養所の役割がやがて終焉を迎えることが予想されるなかで、ハンセン病療養所を永久保存し、ハンセン病隔離政策の歴史を伝えるとともに、人権教育の場とすることが入所者の願いであり、重要な課題となっています。
長島愛生園は、1930年に国内初の国立ハンセン病療養所として発足しました。翌31年3月27日に開拓患者85名が入園し、その直後から、同園では、定員超過の状態が続きましたが、さらに定員を超えた隔離収容を進めるため、長島愛生園で、光田健輔初代園長の提唱により始まった「十坪住宅運動」により、戦前、約150棟の「十坪住宅」が建設されました。
その後、大半は取り壊され、現在では、「梅ヶ香」「第4千代田」「母の家」「第2兵庫」「徳島路太利」の5棟を残すのみとなっています。しかし、これらの建物も老朽化が激しく、早急に修復保存に着手しなければ、近い将来、朽廃することになります。
「十坪住宅」は、元々、1、2組の夫婦の居住用に設計されましたが、その後も、長島愛生園には、定員を無視して多くの患者が隔離収容されたため、当初の計画とは異なり、5、6人の患者らが、この狭小な住宅で一緒に生活することを余儀なくされました。そのため、「十坪住宅」には、患者自身による増築の跡も残っています。
現在、長島愛生園に残されている「十坪住宅」には、ハンセン病隔離政策の過酷な歴史やその中で生き抜いてきた入所者の姿が凝縮されています。
2001年の熊本地裁判決で国の法的責任を認めてから18年が経つ現在、ハンセン病について知らない若者が増えており、ハンセン病問題に対する理解が十分広まっているとは言いがたい状況です。
岡山県には、県内にかつてのハンセン病療養所が2つも存在しているにもかかわらず、ハンセン病や療養所のことに関心がある人が多いとはいいがたい状況です。その一方で、現在は入所者の高齢化が進み、我が国の世界にも例をみない過酷なハンセン病隔離政策の歴史、及び、その中で生き抜いてきた方々の姿を後世に語り継いでいくことが必要となっています。
十坪住宅「徳島路太利」の外観
「ゆいの会」は、決して繰り返してはならない隔離と差別の歴史を、後世に語り継いでいくために、入所者との交流、ハンセン病問題についての啓発活動、そして、隔離と差別の歴史を示す歴史遺産として、長島愛生園内に5棟残存している「十坪住宅」の修復・保存活動を行っています。
十坪住宅を保存するに当たっては、岡山県立朝日高校、学校法人山陽学園山陽女子高校の生徒による保存活動啓発募金活動、学校法人加計学園岡山理大付属専門学校の学生が、設計図や入所者の証言に基づき実物の30分の1の「十坪住宅」(梅香)の模型を作製し、同園に寄贈するなどの活動を行いました。
私達は、この十坪住宅の保存の意義として「①負の遺産」「②入所者の生の証」の2つを挙げています。
①の「負の遺産」は、アウシュビッツ強制収容所、広島原爆ドームと同じく、ハンセン病隔離政策という人権侵害の歴史を記憶にとどめる建物としての保存を意味するものです。
②の「生の証」については、強制隔離政策の下で、入所者自らの手で住宅を増築するなどして改善を加え、生きてきた証の側面もあるということです。
岡山県、そして日本の新しい人権を考える場所としての保存を私達は後世に引き継ぎ、しっかりと歴史認識を行い、未来へと繋いでいく「場所」としての機能を活かすために保存活動を進めていきます。
長島愛生園にある5棟の十坪住宅、「梅ヶ香」「第4千代田」「母の家」「第2兵庫」「徳島路太利」のうち、「徳島路太利」の修復保存のための工事を実施する予定です。特に、同住宅の屋根の損傷が深刻であり、それによって、住宅内部の風雨による損傷も深刻化しています。そこで、住宅のこれ以上の損傷を防ぐため、一刻も早く屋根の修復を行い、風雨から住宅を守りたいと考えています。
そして、修復工事に当たっては、学生の参加を目指します。十坪住宅の修復工事に参加することで、ハンセン病問題について理解を深めてもらい、また参加した学生から、ハンセン病問題に対する理解が広まることを期待しています。
特に損傷が深刻な屋根部分
今回いただいた寄付金は、「徳島路太利」の屋根修復費用として使用させていただきます。
【お礼状、報告書】
本事業の報告書と、お礼状をお送りいたします。
【ハンセンボランティア養成講座へのご招待 】
ハンセン病に対する理解を深め、国立ハンセン病療養所「長島愛生園」「邑久光明園」に入所されている方々が、地域の中で生きがいを持って生活ができ、少しでも社会との交流が広がることを願い、その支援をするボランティアを養成するための講座です。
【イベント招待】
十坪住宅で開催されるイベント(十坪住宅の見学会)にご招待いたします。
【長島愛生園見学へのご招待】
世界遺産登録を目指している、国立ハンセン病療養所「長島愛生園」の見学会にご招待いたします。
【修復事業名簿掲載】
ご支援いただいた方のお名前を修復事業名簿に掲載させていただきます。(匿名希望可)
目標金額に達さなかった場合は、事業を縮小して実施可能な事業を行います。また、街頭募金なども検討しています。
この事業をご覧いただき、誠にありがとうございます。十坪住宅は、ハンセン病患者の強制隔離政策という、我が国の歴史でも類を見ない過酷な人権侵害の歴史を後世に伝える象徴的な建築物であるとともに、そのような過酷な状況の中で入所者が生きていたという証でもあります。
名称:ハンセンボランティア「ゆいの会」
代表:会長 近藤 剛
設立:2004年3月31日
実施団体の詳細は公益事業コミュニティサイトCANPANをご覧ください。
1000 円
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