応援メッセージ(11)
vol. 11 2026-08-29 0
佐藤 勲さん(美術家 和光大学芸術学科教授)
2018年 神奈川県立音楽堂で面白い音を見た。聴いた。複数の要素(作品)で構成された空間を一つの作品とする手法を美術ではインスタレーションと呼ぶが、さながら演奏会のようなものだろうか。作曲家は「3人の箏奏者と室内オーケストラのための『散乱系』」に視覚的なインスタレーションの手法を加え、音のための空気や演奏のための弦と言った「音の通り道(媒質)」を見えるものとして出現させる。
直線的に進む音の形は、美しく彫刻的に会場空間に渡される一つの楽器だ。前から、後ろから、右から、左から、上から、微音が遠音のように聞こえてくる。目は音を探り、耳が揺れの形を見ようとする。会場全体の音を知覚しようと反応するカラダ。
様々な分野の技術や知識伝統が求められ再演が難しいと聞くこの楽曲が、個展として再び京都の地で演奏されることを素晴らしく思います。この機会に、多くの方が山本作品に触れられますよう応援いたします。
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