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ドキュメンタリー映画「ユーパロのミチ」をクラウドファンディングで実現!
FUNDED
このプロジェクトは、目標金額5,000,000円を達成し、2019年7月3日23:59に終了しました。
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Hanashi Films はロンドンを拠点にしたドキュメンタリー制作会社です。Hanna Aqvilin と伊藤詩織の二人の名前を合わせたこの社名は真実のストーリー(Hanashi)を伝えることをモットーに設立されました。世界各国のジャーナリスト、ドキュメンタリーフィルムメーカー達と様々な地域でドキュメンタリー制作に取り組んでいます。
伊藤詩織の新作ドキュメンタリー。テーマは世界一の高齢化・財政破綻・人口減少で知られる夕張。
5年近く見つめてきた夕張の姿とはー
*We have a sister campaign on Indiegogo. If you are an English speaker or prefer to support on a US platform, please click here!
こんにちは、監督の伊藤詩織です。私が夕張を初めて訪れたのは2015年に孤独死について取材をしている時でした。日本の高齢化問題はメディアでよく取り沙汰されるテーマですが、取材を通して個人的に強く感じたのは孤独死は高齢化ということよりも、人との繋がりに関わる現象だということでした。
炭鉱の歴史がある夕張は、危険と隣り合わせで暮らしてきた人々ならではの助け合いの力があります。「お前んとこの父ちゃん死んだら俺が面倒をみる」そんな約束を交わした炭鉱夫達もいました。
私たちが道で撮影していると、小走りでオロナミンCを持ってきてくれるおばあちゃん、ご飯を食べていきなさいとご馳走してくれるお母さん、サッポロクラシック(パークゴルフの景品だったりする)を冗談を言いながら一緒に飲んでくれるお父さん、そして遊びながら自然の素晴らしさを教えてくれる子ども達に助けられながら取材と撮影を続けて来ることができました。
今年で取材が始まって5年目になりますが、どんな事があっても、いつでも「おかえり」と一緒に笑顔で食卓を囲んでくれる人々のいる夕張は、いつの間にか私にとってふるさとのような場所になっていました。夕張の人の豊かさ、暖かさから学ぶことはとても多く、そんな温度感の伝わる作品にしたいという気持ちで、報道番組ではなく自主制作の映画として進めてまいりました。
この作品を2020年に完成することを目指し、制作のラストスパートに皆さんのサポートが必要です。ぜひ一緒にこのドキュメンタリーを完成させる仲間になっていただけたら嬉しいです。
メロン?炭鉱?財政破綻したまち?高齢化?
世界一高齢者の多い市として知られている夕張。炭鉱で栄えていた夕張のピーク時の人口は約12万人でした。人々は炭鉱での危険な仕事に汗を流し、その石炭のエネルギーは日本の経済成長を支えました。その後のエネルギー転換、また1981年に起こった爆発事故を機に炭鉱は閉山。観光産業へ移行した後に財政破綻し、現在の夕張の人口は10分の1以下の8千人台にまで減少しました。
閉鎖された資料館で展示されていた人形達が眠る
日本では2040年までに全体の半数にあたる896の自治体が 「消滅可能都市」になると推定されています。夕張は今後の日本の地方自治体を映し出す鏡かもしれません。夕張を記録することで、これからの日本が直面する問題や、変わりゆく中で大切にすべきことのヒントが見えてくるでしょう。
「どれがうちの父さんか全然わからない」炭鉱に夫を迎えに行ってもみんな真っ黒で誰が誰だかわからなかったと笑うお母さん。炭鉱夫達は仕事後に炭鉱浴場に一日の汗を流しに行きました。その為、炭鉱住宅には浴室はなく、家族も公衆浴場へ通っていました。
夕張では公衆浴場は市民の憩いの場でしたが、東京より広い夕張で老朽化した炭鉱住宅を取り壊し、住民集約のために建てられたコンパクトシティ住宅への移住計画が取り入れられ、公衆浴場には以前のような活気はありません。寒い雪道の中、浴場に通わなくて済むと喜ぶ声もあれば、近所の住民と顔を合わせるコミュニティの場が失われてしまったと残念がる声もあります。
本当の人の繋がりとは何か夕張の人々が私たちに語りかけます。
2015年に伺った理容のコタケさんのお店は炭鉱住宅と共に姿を消した。
「夕張の母」と呼ばれる実千代さん。どんなに夕張が移り変わろうと、ハサミ一本で「女も自立しないと!」と人々の髪を切り続け50年。夕張を離れても散髪のために帰省するお客さんもいるほど。実千代さんの食卓には常に人が集まり、その中でも人気なのは特製のカレーライス。夕張映画祭で訪れた有名人も、彼女の手料理を求めて食卓へやって来るほど。70歳手前にしてオフタイムには、ボクシングやヨガと大忙し。周りにいる人も明るく元気にしてしまうエネルギーと、一緒にいると空腹では帰してもらえない、そんな夕張のお母さん。
元炭鉱夫。炭鉱では先陣切って穴を掘る最も危険なチームの一つ「掘進」として働いていた。過去に2度の大きな炭鉱事故を経験し、親友や野球仲間を失う。コンパクトシティ化を受けて長年住んだ炭鉱住宅を引っ越し80歳にして初めてのお風呂つき住宅に移りますが、お風呂は断然、公衆浴場派。引っ越し代を浮かせるために自分で建てた倉庫はハンマーであっと言う間に壊したり、趣味のパークゴルフは欠かさず練習したりとアクティブ。一見シャイだけど、一口お酒を飲むと独自のジョークを繰り広げる上山さん。
出会った時は3年生だったハルマ君は今年中学生。5人兄弟の長男で夕張の山々は彼の庭のよう。ハルマ君のおばあちゃん咲子さんは、夕張市営浴場でボイラー技師として働いている。人々が集うコミュニティの中心だった浴場をボイラー室から今も大切に暖めている咲子さんを見てきたハルマ君は浴場の後を継ぎたいという。自然豊かな夕張でどんどん育っていくハルマ君。彼の姿は、夕張で成長すること、そして大人になるにつれて故郷とどう向き合うかを教えてくれる。
埼玉県出身で東京都庁から夕張に派遣され、夕張の人々や生活に触れたことをきっかけに、夕張再建を掲げ市長選に出馬し30歳で当時日本最年少の市長になる。「日本一給料の低い市長」とも呼ばれ、夕張市再建のためにコンパクトシティ化、財政再生計画を進めた。夕張に引っ越したばかりの派遣時代に道端で実千代さんに声をかけられてから知り合いになり、すっかり実千代さんのカレーのファンに。2019年2月末に北海道知事選に出馬するため夕張市長を退任し、10年間住んだ夕張を後にした。
夕張の名前の由来「ユーパロ」とはアイヌ語で「鉱泉の湧き出るところ」
そして 「ミチ」はアイヌ語で「父親」を表しています。夕張の町が炭鉱夫の力で支えられたこともそうですが、同時にその炭鉱夫を力強くささえたたくましい母の姿にこの映画はスポットを当てています。明治以降、炭鉱の街として栄えた夕張ですが、開拓以前はアイヌの人々が暮らしていました。ふるさとについて考えた時、私たちはどんな歴史や移り変わりがあったのか、これまでの道のりを忘れてはいけないと考え「ユーパロのミチ」というタイトルをつけました。
監督・撮影:伊藤詩織
フリーランスとしてBBC、アルジャジーラ、エコノミストなど、主に海外メディアで映像ニュースやドキュメンタリーを発信している。国際的メディアコンクールNew York Festivals 2018では制作したドキュメンタリー『Lonely Death』(CNA)と『Racing in Cocaine Valley』(Al Jazeera)が2部門で銀賞を受賞。著書『Black Box』(文藝春秋社)は第7回自由報道協会賞大賞を受賞し、4ヶ国語で翻訳される。 https://www.shioriito.com
初監督作品「Lonely Deaths」日本の孤独死問題をテーマに、特殊清掃員を追ったドキュメンタリー。国際的メディアコンクールNew York Festivalsの社会問題枠で銀賞受賞。
撮影として参加した「Racing in Cocaine Valley」ペルーのコカイン畑で繰り広げられるバイクレースを追ったドキュメンタリー。New York Festivalsで銀賞受賞。
撮影・アソシエイトプロデューサー:岡村裕太 ロサンゼルス在住。フリーランスとして映画、CM、ミュージックビデオを監督、撮影、編集をする。「The Lost Samurai」と「Waking Up」がHatch Film Festivalで最優秀作品賞を受賞。Asian on Film Festivalでは作品賞と監督賞を受賞。編集した長編ドキュメンタリー「Resistance is Life」は11の国際映画祭で作品賞と観客賞を受賞。 http://www.yutaokamura.co |
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撮影 ・音響:リム メグミ 北京在住。シンガポール出身のフリーランスジャーナリスト。2018年までロイター通信東京支局で映像記者として勤め、日本の震災復興や高齢化をテーマにニュース映像を製作。現在サウスチャイナ・モーニング・ポストで映像を発信している。 www.megumil.com |
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写真: 篠田英美 写真家。慶應義塾大学卒業。 メキシコ、アメリカで暮らし、日本との時差を意識した経験から、地球や宇宙に思いを馳せる作品多数。朝日新聞社、時事通信社、週刊誌「AERA」(朝日新聞出版)の「現代の肖像」等にて、文化人ポートレートを担当。 |
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Hanashi Films Producer: Hanna Aqvilin ロンドン在住。スウェーデン出身のジャーナリスト。「Fay Presto: Queen of Close-up」が英国アカデミー賞公認の映画祭で上映、NYC Downtown Short Film Festivalで受賞する。プロデューサーとして、BBCとアルジャジーラで作品を制作。BBCで放送された『Japan’s Secret Shame』を企画、True Visionと制作する。 https://www.aqvilin.com |
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アドバイザー:原田唯史 夕張市石炭博物館で働く原田さん。「夕張の景色は変わってもここに生きた人々の歴史は残したい」と、これまで夕張の人々の声を集めてきた。取材当初よりアドバイザー、そしてドキュメンタリーの為に声を集める作業を一緒に支えてくれた一人。 |
ロンドン、アメリカ東海岸、北京と世界中にいる夕張ドキュメンタリー制作メンバーとはスカイプ等で制作を進めています。
▼限定UPDATEのお届け
映画制作の情報、進捗をいち早くお届けします!
▼完成版オンライン視聴権
オンラインで完成したドキュメンタリーをご覧いただけます。
▼サイン入り夕張フォトブック
夕張で撮影した写真と出会った人々の言葉を添えたフォトブックをお届けします。
▼完成作品DVDプレゼント・未公開映像付き
完成した本作品をDVD化して支援者の皆さんにお届けします。作品のメイキングや本編に収録しきれなかったインタビューなど、未公開映像付きです。
▼特別上映会ご招待
特別上映会、トークショーにペアでご招待します。
(場所や日時などの詳細は公開直前まで決まらない可能性があることをご了承ください。)
▼映画エンドロールにお名前掲載
映画の最後にお名前を記載させていただきます。
▼アソシエイトプロシューサーとしてお名前を記載
アソシエイトプロデューサーとしてお名前をエンドロールに記載させていただきます。
▼企業ロゴをエンドロール、HP、ポスター等に記載
映画のパンプレット、HP、ポスター等に企業ロゴを掲載させていただきます。
また企業内でプライベート上映会が一度行える権利もお渡しいたします。
【映画製作合計予算】¥11,000,000
※上記予算のうち、このクラウドファンディングでは映画を完成させるために必要な追加取材、編集、音響費用の一部、 合計 ¥5,000,000を募ります。
(集まらなかった場合は、これまで同様に監督、スタッフ個人で出資予定です。)
映画完成に必要なファンディングが期限内に集まらなかった場合や取材状況によって完成時期が遅れる可能性があります。
2019年9月まで:追加撮影完了
2019年9月より:編集作業開始
2019年12月より:色補正、音響編集 開始
2020年1月:映画完成、試写会予定
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ぜひ、この映画作りに一緒にファンディングを通し参加していただき、映画完成に向けお力を貸していただけたら嬉しいです。
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