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ヤン・ヨンヒ監督「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」のデジタル・リマスタリングをクラウドファンディングで実現!

ヤン ヨンヒ「家族ドキュメンタリー映画3部作」
デジタル・リマスタリング版を世界に届けよう!

ヤン ヨンヒ監督の過去作品「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」のデジタル・リマスタリングを進めています。最新作「スープとイデオロギー」とあわせて、ヤン ヨンヒ家族ドキュメンタリー映画3部作」を世界に届けます。

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額3,000,000円を達成し、2023年3月22日23:59に終了しました。

コレクター
430
現在までに集まった金額
4,171,933
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額3,000,000円を達成し、2023年3月22日23:59に終了しました。

Presenter
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大阪出身のコリアン2世。米国NYニュースクール大学大学院メディア・スタディーズ修士号取得。ドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」(2005)、「愛しきソナ」(2009)、劇映画「かぞくのくに」(2012)で監督を務める。 最新のドキュメンタリー映画「スープとイデオロギー」(2021)は、韓国DMZドキュメンタリー映画祭(2021)でグランプリ、ソウル独立映画祭(2021)で実行委員会特別賞を受賞、パリのKINOTAYO現代日本映画祭(2022)でグランプリを受賞。韓国「2022年の女性映画人賞」で監督賞を受賞。 著書にノンフィクション『兄 かぞくのくに』、小説『朝鮮大学校物語』。

このプロジェクトについて

ヤン ヨンヒ監督の過去作品「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」のデジタル・リマスタリングを進めています。最新作「スープとイデオロギー」とあわせて、ヤン ヨンヒ家族ドキュメンタリー映画3部作」を世界に届けます。

ヤン ヨンヒ「家族ドキュメンタリー3部作」が完結

ヤン ヨンヒ監督のドキュメンタリー映画「スープとイデオロギー」(2021)は、韓国「DMZドキュメンタリー映画祭」(2021)でホワイトグース賞(グランプリ)、ソウル独立映画祭で実行委員会特別賞(2021)を受賞、韓国「2022年の女性映画人賞」で監督賞、毎日映画コンクール(2022)ドキュメンタリー映画賞を受賞するなど、高い評価を受けました。

父親を主人公に自身の家族を描いたドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」(2005)、自身の姪の成長を描いた「愛しきソナ」(2009)と合わせて、ヤン ヨンヒ「家族ドキュメンタリー映画3部作」セット上映の希望が国内外から多数寄せられています。

問題は「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」マスターテープの劣化が進み、映像や音声のコンディションが好ましい状態ではない点です。そこで2021年より、韓国でデジタル・リマスタリングの作業を開始しました。

すでに映画祭で得た賞金や自己資金を合計1,000万円投入したものの、資金が足りない状況です。皆さんから広くご支援を募り、2023年5月までに「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」デジタル・リマスタリングを完成させます。

デジタル・リマスタリングへの挑戦

ドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」(2005)、「愛しきソナ」(2009)、劇映画「かぞくのくに」(2012)に続き、ヤン ヨンヒ監督がドキュメンタリー映画の最新作「スープとイデオロギー」(2021)を完成させました。「ヤン ヨンヒ家族ドキュメンタリー映画3部作」 の完結篇です。

「ディア・ピョンヤン」や「愛しきソナ」はソニーの家庭用Hi8 (ハイエイト)ビデオカメラで撮影した映像も使われており、そもそも映像の状態が良くありません。またマスターテープの保管状態が悪く、経年劣化が進み、映像や音声に多くのノイズが発生しています。

そこでデジタル・リマスタリングに精通した韓国のスタッフを動員し、2021年から作業を開始しました。

(作業0)「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」のマスターテープ(大型ダンボール3個分)を、ヤン ヨンヒ監督が韓国へ空輸しました。


「ディア・ピョンヤン」のマスターテープ


「ディア・ピョンヤン」のマスターテープ

(作業1)「ディア・ピョンヤン」の上映時間は107分、「愛しきソナ」は82分です。映画は1秒につき24コマの画がありますから、24枚×60秒×107分=15万4,080枚、24枚×60秒×82分=11万8,080枚、合計27万2,160枚の画を目視&手作業でチェックしなければなりません。1人が1日に可能な作業をテストしてみたところ、最大で2分が限度でした。膨大な手間がかかります。

(作業2)映像にノイズが発生している箇所は、ノイズを除去したり色味を補正したりと、コンピュータで修正をかけていきます。音声については、楽曲のレコーディングで言うところの「ミキシング」の作業を進めてきれいに補正していきます。

「愛しきソナ」一場面。微妙な色補正を手作業で進めていく


音声も手作業で細かく補正していく

(作業3)ここが最大のネックです。うんとわかりやすく説明しますと、字幕のないクリーン版のマスターテープが残っておりません。現存するマスターテープには、字幕がベタッと貼りついている状態でした。この字幕を引き剥がし、引き剥がした傷跡を極力きれいに補正する作業が、非常に難航しています。専門業者にとっても非常に難しくチャレンジングな作業に、スタッフが精力的に取り組んでくれています。

(作業4)字幕翻訳を総点検したうえで、英語・韓国語・日本語の字幕をつけ直します。デジタル・リマスタリングに携わってくださったスタッフ、今回のクラウドファンディングの御協力者の名前を、エンドロールに新たに加え、作業は完了です。

「ヤン ヨンヒ家族ドキュメンタリー3部作」を世界で上映!

「スープとイデオロギー」が完成してから「『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』を上映したい」というオファーが各国から届いています。

「家族」の問題は、国境や民族や宗教の壁を超えて通じる普遍的なテーマです。旧東西ドイツをはじめ、世界各地には歴史に翻弄されてきた分断国家が多数あります。ヤン一家を撮影したドキュメンタリー映画は、国境を超えて多くの観客の心に響くはずです。

アジア・韓国・日本を研究する大学や大学院、映画祭から上映のオファーが続いたものの、「デジタル・リマスタリングを進めているので、しばらくお待ちください」と説明して企画を延期してもらってきました。またこの間、オンライン配信やDVD販売はストップしています。

2022年12月、韓国で実験的に「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」デジタル・リマスタリング版を劇場上映しましたが、これにて100%完成ではなく、その後も修正作業は続いています。

デジタル・リマスタリングが完成した暁には、国内外の映画祭、大学・学術機関や映画館での「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」「スープとイデオロギー」セット上映会を積極的に進めていきます。


スタジオでの作業の様子

ヤン ヨンヒ監督のプロフィールと主な受賞歴

ヤン ヨンヒ(映画監督)
 大阪出身のコリアン2世。米国NYニュースクール大学大学院メディア・スタディーズ修士号取得。高校教師、劇団活動、ラジオパーソナリティ等を経て、1995年より国内及びアジア各国を取材し報道番組やTVドキュメンタリーを制作。

 ドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」(2005)、「愛しきソナ」(2009)、「スープとイデオロギー」(2021)、劇映画「かぞくのくに」の監督。

 著書にノンフィクション『兄 かぞくのくに』(2012/小学館)、小説『朝鮮大学校物語』(2018/KADOKAWA)ほか。2023年春に「家族ドキュメンタリー3部作」のサイドストーリーを書き下ろした新刊『カメラを止めて書きます』を出版予定。

映画「ディア・ピョンヤン」(2005年、107分)
 ・ベルリン国際映画祭(2006)フォーラム部門 最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)
 ・サンダンス映画祭(2006)審査員特別賞
 ・バルセロナアジア映画祭(2006)デジタルシネマ賞
 ・フランクフルト映画祭(2006)観客賞
 ・山形国際ドキュメンタリー映画祭(2005)アジア千波万波・特別賞
 ・シンガポールAsianFestival of 1st Films 2005 最優秀ドキュメンタリー監督賞

映画「かぞくのくに」(2012年、100分)
 ・ベルリン国際映画祭(2012フォーラム部門)国際アートシアター連盟賞(C.I.C.A.E賞)
 ・アジアティカ・フィルム・メディアーレ映画祭 コンペティション部門 観客優秀作品賞(イタリア)
 ・East&West. Classics and Avant-Garde国際映画祭(ロシア)コンペティション部門 グランプリ
 ・米国アカデミー賞外国語映画賞 日本代表に選出
 ・第86回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベストテン第1位
 ・第64回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞
 ・第15回シナリオ作家協会「菊島隆三賞」
 ・第55回ブルーリボン賞 作品賞、主演女優賞(安藤サクラ)、助演男優賞(井浦新)
 ・第67回毎日映画コンクール 脚本賞

映画「スープとイデオロギー」(2021年、118分)
 ・韓国DMZドキュメンタリー映画祭(2021)ホワイトグース賞(グランプリ)
 ・ソウル独立映画祭(2021)実行委員会特別賞
 ・山形国際ドキュメンタリー映画祭(2021)インターナショナル・コンペティション部門選出
 ・韓国「2022年の女性映画人賞」監督賞
 ・パリKINOTAYO現代日本映画祭(2022)グランプリ
 ・毎日映画コンクール(2022)ドキュメンタリー映画賞

想定されるリスクとチャレンジ

韓国の映画祭で得た賞金230万円を、デジタル・リマスタリングの「頭金」として全額拠出しました。そのうえで、ヤン ヨンヒ夫妻の自己資金を計800万円投入したものの(現時点での「スープとイデオロギー」興行収入全額を含む)、約600万円が赤字の状態です。

皆さんから広くご支援を募り、2023年5月までに「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」デジタル・リマスタリングを完成させます。

支援者全員の氏名(ハンドルネームや団体名を含む)を「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」2作のエンドロールに明記します。

クレジットの表記は支援金額によって異なり、10万円以上を支援してくださった方のお名前は、最も目立つ形で掲示します。

※このプロジェクトはプロダクションファンディングで行ないます。目標金額を達成できなかった場合は不足分を自己資金によって補い、デジタル・リマスタリングを進めます。協力者のお名前は必ずエンドロールに表記しますので、ご安心ください。

【デジタル・リマスタリングにかかる支出】
(1)デジタル・リマスタリング統括プロダクションへの支払い(※字幕の引き剥がし特殊作業を含む)=5,600万ウォン(560万円)
(2)35ミリフィルムのクリーニング=1,100万ウォン(110万円)
(3)フィルムについた傷や汚れ、ノイズの補正=4,020万ウォン(402万円)
(4)色調補正=1,100万ウォン(110万円)
(5)サウンド補正=1,060万ウォン(106万円)
(6)マスタリング=2,220万ウォン(222万円)
(7)作業用のハードディスク及び周辺機器購入=67万7,600円
(8)英語・韓国語・日本語の字幕作業=50万円
(9)ヤン ヨンヒ監督の人件費=0円(※映画祭の賞金を全額返上し、無報酬で働いています)
 合計1,627万7,600円

【すでに準備した予算】
(1)「DMZドキュメンタリー映画祭」グランプリの賞金=2,000万ウォン(200万円)
(2)ソウル独立映画祭・実行委員会特別賞の賞金=300万ウォン(30万円)
(3)ヤン ヨンヒ夫妻の自己資金=800万円(※現時点での「スープとイデオロギー」興行収入全額を含む)
 合計1,030万円(※597万7,600円の赤字状態)

【MotionGalleryへの手数料とヤン ヨンヒの受取金シミュレーション】
〈例:300万円達成時のケース〉
 MotionGalleryへの手数料 30万円(10%)
 手数料にかかる消費税(3万円)
 振込手数料 540円
 ヤン ヨンヒの手取り金額 266万9,460円

(※クラウドファンディングによる受取金は「雑所得」扱いと見なされるため、課税対象です。後に消費税など各種税金を差し引かれるため、266万9,460円が振り込まれたとしても、全額が手残りになるわけではありません)

   *       *       *

「名画」「名作」と呼ばれる劇映画を4Kバージョンにデジタル・リマスタリングする場合、経費が1本3,500万円かかるケースもあると聞きました。

「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」のデジタル・リマスタリングは作業量が膨大にのぼるため、本来であれば1本1,500万円(合計3,000万円)の請求を受けても不思議はありません。本作を補正し、世に残す仕事に取り組むことを意気に感じてくださった韓国の専門業者が、破格の値段で仕事を引き受けてくださいました。

破格とはいえ、2人ともフリーランスであるヤン ヨンヒ夫妻が、自力で1,627万円を準備するのは容易ではありません。デジタル・リマスタリングは8〜9割まで完成しており、あともう一息、最後のひと押しでゴールします。困難なプロジェクトをゴールへ導くため、皆様のお力添えを、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

(2023.1.21 ヤン ヨンヒ)

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