ヤマケイ社員による「山小屋の思い出vol.5」を紹介します!
vol. 19 2020-06-17 0
小社社員はさまざまなかたちで山小屋でお世話になっています。
そんな社員による、山小屋での思い出話をご紹介します。
第5回目は、入社10年目、広告部の青木裕美がお届けします!
どうぞお付き合いください。
================================================================
こころの山、八ヶ岳
こんにちは。青木と申します。2016年まで山と溪谷編集部、現在は広告部で働いています。
弊社は「三度の飯より山(もしくは自然、生き物)が好き」という人間がほとんどですが、私はIT関連の書籍を多く扱うグループ会社から異動してきたため、登山経験はゼロ。山といえば、学校遠足の苦い思い出しかありませんでした。しんどい・苦しい・展望なし。
学校遠足以来、ずっと引きずっていた山のイメージを払拭してくれたのは八ヶ岳でした。
初めての登山は、先輩社員と一緒にオーレン小屋に宿泊、硫黄岳に登りました。「森林限界を超えるとこんなすばらしい景色が見られるのか!」と驚いたと同時に、なんとなく抱いていた山小屋のイメージががらりと変わりました。
休憩で立ち寄らせていただいた硫黄岳山荘のトイレのきれいさに驚き、オーレン小屋の桜鍋のおいしさに感動したことを覚えています。
翌日は北横岳の開山祭へ。北横岳ヒュッテで購入したハンカチは、初登山の思い出として今でも大切に保管しています。
小屋のスタッフの方々はもちろん、訪れる登山者まで親切にしてくださり、下山後もしばらく、余韻に浸っていたほど。とてもすてきな山デビューでした。
一番登っているのは、南八ヶ岳最北端に位置する硫黄岳(2760m)
少しずつ経験を重ねていろいろな山に登るようになりましたが、初めての連載の取材地にはまた八ヶ岳を選びました。
硫黄岳~赤岳の縦走。岩峰のそびえるダイナミックな景色と、ツクモグサの愛らしさが印象に残った山行でした。スタート地点の美濃戸山荘、赤岳鉱泉をはじめ、ここでもたくさんの山小屋にお世話になりました。
そして、まったく違う楽しみ方を教えてくれたのが、「北八ヶ岳森フェスティバル」(通称コケフェス)。
麦草ヒュッテ、高見石小屋、青苔荘、白駒荘などの小屋の方々が、観察会や写真コンテスト、苔スイーツの提供など楽しい企画をたくさん用意してくれました。しっとりと美しい苔の森を堪能した1泊2日でした。
楽しい企画をご用意してくださった小屋の方々
苔の観察会の様子
翌年には、縦走の特集の取材で、編笠山から蓼科山、そして霧ヶ峰までを歩きました。
すべて小屋泊という贅沢な山旅でしたが、もともと運動音痴の私は体力的にもしんどく、「快適な山小屋に泊まれる」ということがどれだけのモチベーションにつながったかわかりません。
お風呂が気持ちよかった根石岳山荘、休憩で立ち寄った黒百合ヒュッテのかりんとうのおいしかったこと、雨のなかしんどい下りが続き、弱っていたところをを励ましてくださった双子池ヒュッテのご主人、小屋の方々とたのしくすき焼きを囲んだ蓼科山荘……。
今でも、鮮明に思い出すことができます。
ご挨拶に伺った際に出していただいたかりんとう。あのおいしさは忘れません!
麦草ヒュッテでメッセージを残したノート
初めての登山からステップアップ登山まで、いつも私の心にあるのは八ヶ岳であり、そして、すてきな山小屋でした。
今は子育て中ですが、今度は子供を連れて八ヶ岳に行きたいと思っています。
また遊びに行ける日が少しでも早く来るよう、心から祈っています。
広告部 青木裕美
2010年入社。現在子育て中のため、里山歩きをのんびり楽しんでいます。下の子どものおむつが取れたら、八ヶ岳と霧ヶ峰に行きたい!
==============================================
山小屋の思い出、また紹介していきます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
山小屋エイド基金運営事務局
Twitter → https://twitter.com/yamagoyaaid
Facebook → https://www.facebook.com/yamagoyaaid