ヤマケイ社員による「山小屋の思い出vol.2」を紹介します!
vol. 8 2020-05-28 0
小社社員はさまざまなかたちで山小屋でお世話になっています。
そんな社員による、山小屋での思い出話をご紹介します。
第2回目は、入社7年目、Yamakei Online部の高橋 楓がお届けします!
どうぞお付き合いください。
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山小屋が楽しければその登山は成功なのである
Yamakei Online部の高橋です。入社7年目です。以前はワンダーフォーゲル編集部に在籍していました。
さて、「山小屋の思い出」をテーマに、約20年前の家族で登った山行のお話をしようと思います。
小学5年生の夏休み、父が家族を連れて行ったのは北アルプス奥穂高岳でした。前年は足慣らしだーと立山に登りました。
父よ、いきなりレベル上げ過ぎでは?
ともかく、上高地から入り、横尾山荘、穂高岳山荘に泊まる2泊3日の計画です。
父、母、兄と連れだって、上高地を出発。平坦な道を10分に1回「あとどれくらい?」と言いつつたどり着いた横尾山荘では、二段ベッドで寝る、というだけで若干テンションが上がりました。(高橋家は布団に畳派でした。)さすが小学生。
翌日、涸沢ヒュッテではおでんで復活したものの、その後は雨の中、ザイテングラートを疲労困憊しつつ登り、穂高岳山荘に到着。天気が悪いので登頂はあきらめ、夜はひどい高山病になり悪夢にうなされました。
穂高岳山荘前。顔が疲れきっている……
……という調子で、天気は悪く、展望もなく、登頂もできず、高山病にもなる。
いったいなんだって登山嫌いにならなかったのかが不思議な山行でした。たいていの小学生は登山のことも、終始楽しそうだった父ちゃんのことも嫌いになるでしょう。
登山嫌いにならなかった理由の一つには、山小屋で過ごした非日常体験の楽しさがありました。
疲れた体で山小屋にたどり着いた安心感。
大きなバックパックを抱えた人でごった返す廊下。
凍えそうに寒い外と、温かい室内。
暖炉の前で、本棚から借りてきた写真集を広げたこと。
人の気配を感じながら眠ること。
11歳の私には、全てが冒険みたいで楽しかったのです。
結露した窓に落書きする小学生
入社後は、取材でいろいろな山小屋に泊まりました。
再訪したい山小屋も、行ってみたい山小屋も、たくさんあります。1、2年ではとても回り切れません。
これからも山小屋が存在するように、このプロジェクトが広がっていって欲しいなと思います。
Yamakei Online部 高橋 楓
2014年入社後、ワンダーフォーゲル編集部を経て現在Yamakei Online部。山小屋到着から夕飯までのだらだらビール飲んでる時間が大好き。
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みなさまからいただいた応援コメント、届いています!
本日5月28日17時現在で4800人以上の方々からご支援をいただきました。ご支援いただいたみなさん、情報を拡散してくださったみなさん、本当にありがとうございます!
みなさまのお名前や応援メッセージなどは「山小屋エイド基金」公式サイトの「コレクター」というページに随時更新されています。
いただいたメッセージを少し、こちらでご紹介いたします。
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実は自分は登山愛好者ではありません。しかし、いつか山に登ってみたいという気持ちがあり、そのときに山小屋が無かったら、その夢も果たせないと思い、些少ながら支援させていただきました。大変な世の中ですが、がんばってください。
(東京都・みーなさん)
山小屋エイド基金事務局より:
いつかの登山のために、こういった応援をしていただけるとは嬉しい限りです。記念すべき初登山、どこに行かれるのでしょう。みーなさんの夢、叶いますように!
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山小屋さんのそれぞれの努力があり、そのおかげで何度も一期一会の素晴らしい体験・経験をさせてもらっています。山のお陰、山小屋のお陰でちっぽけな人生も豊かになりました。あともう10年も登れないだろうけれど、コロナ禍が収まったらまた行きます!応援しています♪
(東京都・Augenさん)
山小屋エイド基金事務局より:
こういう事態になり、改めて山や山小屋で過ごした時間が貴重なものだったと感じさせてくれますよね。Augenさん、コロナ禍が落ち着いたら、あと10年と言わずに、さらに5年、10年と長く山を楽しんでくださいね!
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登山道の整備、美味しい食事、清潔な山小屋、いつも本当に感謝しています。
(東京都・今西 陽子さん)
山小屋エイド基金事務局より:
今西さんの「清潔な山小屋」でいろいろと思い出しました! 朝、宿泊者を見送った後、スタッフ総出で雑巾がけをし、床をぴかぴかに磨き上げていたあの山小屋。「トイレの掃除には特に力を入れている」という、本当にトイレが綺麗だったあの山小屋。そのおかげで、私たちは気持ち良く登山をすることができたんだなぁと。
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応援メッセージ、ありがとうございました。
また少しずつご紹介していきます。
みなさんの応援を励みに、引き続き多くの方からご支援いただけるよう進んでまいります。
山小屋エイド基金運営事務局
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