抗いの映画『やまぶき』クラウドファンディング残り30日【拡散希望】
vol. 5 2019-05-19 0
この度、私が暮らす岡山県真庭市を中心にこの4月、映画撮影を行いました。日本映画を支える俳優・スタッフが真庭に集結し、地域の大きな協力のもと撮影は無事に終了しました。本作品はデジタルカメラではなく、全編16mmフィルムカメラで撮影しています。デジタルの「4K、8K」という映像解像度の進歩はとても現代社会を象徴しています。より鮮明に見たいという欲望は結果的に多くの人々の思考の目を閉ざし、その際限なき欲望に集団的に突き進むことで、過去は忘れ去られます。翻弄されたり、ついて行けずにとり残されるものは弱者になり、怯えたり、震えたりしながら生きています。その現実を人々は見てみないふりをするか自己責任だという。
映画『やまぶき』には、父の借金を抱え夢を捨てた韓国人労働者、戦場ジャーナリストの母を亡くした高校生、福島からの避難者が登場します。全体主義と個人主義が併置される歪な雰囲気の中、どうすれば小さい声や、弱き叫びは届くのか…。東京オリンピックや大阪万博、そして改元。新しい時代に入り、これまでの苦しみはなかったことになるのでしょうか。忘れ去らないといけないのでしょうか。本作は今私たちが立つこの時代を描きます。そして現代の大きなうねりの中に一石を投じる、抗いの映画となることを目指します。
現在、完成に向けての製作費の一部を、クラウドファンディングでご支援を呼びかけています。オリジナルグッズやメインキャストの現場日誌などの特典も充実しています。
詳細をご覧いただきご興味を持っていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
山崎樹一郎(『やまぶき』監督)