テーマのかけら
vol. 9 2025-09-02 0
テーマのかけら
詳細
1、女性の産前産後直後の身体性、精神性のナイーブさ
2、“いい母親になりたい”という母親自身の葛藤と、社会が作り上げてきた“理想の母親像” への問題提起
3、“父”“母”というパートナーとの共存
4、映画業界での俳優という立場への問い
5、シングルマザーや同性婚等を含めた子育ての可能性
6、様々な時代と境遇を生きている母の姿
7、映画がもたらす希望
1,女性の産後直後の身体性、精神性というのはとてもデリケートで、どんな状況で妊娠出産をなされた方でも通じていく“苦しみ”や“孤独”があると思っています。私自身、産後(交通事故後のような)のボロボロな身体で0歳という未知で尊い赤ちゃんの命を守っていた時は幸せを自覚しながらも “どうして誰もこんなに苦しいものだと教えてくれなかったのだろう” とも思っていました。この普遍的な産後直後のリアルな営みを映画で描くことはとても大変なので省略されがちですが、この描きを本作ではとても大切にしていきたいと思っています。【社会的貢献】→子育てをしてきた方の心を癒すことや、社会全体の子育てに対する心の距離感を縮めていく
2, “母になるまで” にも、人それぞれ様々な喜びや苦しみがあります。そうして様々な子育てが存在しつつも、多くの母になった方達が“自分はいい母親なのか”、母親になったら “ひとりの女性”として生きることは我儘なのかと葛藤しながら生きていることに、自己嫌悪に陥ってしまうことは少なくありません。それは、時代と社会が作り上げてきた“理想の母親像”や“母親にかける無意識な期待”も関係していると思います。この社会や、自分自身でかけてしまう女性への抑圧もありのままに描こうと思っています。【社会的貢献】→社会全体がかける“母親への無意識なプレッシャー”を緩和させていく働きかけ、共感から活性化していく子育てや生きることに期待
3、 母となる主人公のパートナー、父が登場します。様々な子育てが存在する中、本作の父を通して、父親としてのプレッシャーや孤独も描いていきます。そこに現代を生きる人々の時代の苦しさやリアルが詰まっていると思うのです。社会的貢献→男性の抑圧の緩和、パートナー同士の問題として世の中の理解を深められる期待。子育ての課題をより明確にしていく。
4、映画業界における俳優の立場への問いとは、俳優のリアルな生活や志を切り取ることで映像制作における課題提起、また設定を俳優という職業にすることで、ひとりの人間として生きていく上で何を大切にして生きていくことが幸せなのかをより深く向き合っていける物語に構成しています【社会的貢献】→人間の幸福・心豊かな生き方の邂逅
5、子育ての方法にはポジティブな可能性もたくさんあると思っています。それと同時に過酷な現実や不条理なことも存在します。本作ではシングルマザーの子育てや同性婚が認められることでの子育ての可能性にも触れていきます。【社会的貢献】→子育ての可能性・環境改善を改めて社会全体で考える働きかけ
6、この社会に辿り着くまでどんな時代背景があったのかを感じさせてくれる“ひとりの女性” として初めて祖母となった義母が登場します。【社会的貢献】→世代を越えた時代の捉え方や個の理解を深めていくきっかけづくり
7、映画がもたらす希望・・・映画だからこそ観られる、ワクワクするエンターテイメントも盛り込みます。映画がもたらす希望については本サイトページにて最後に合わせて書かせていただいております。
他にも、本作で届けたいと思っている内容はございます。