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【新連載】うろ覚え日記①（加藤紗希）
vol. 8 2024-05-05 0
みなさん、応援ありがとうございます！
新連載を始めます。
その名も、＜うろ覚え日記＞
記憶力に偏りがある加藤紗希による、思い出し日記です。
昨年2023年のことを思い出しながら、綴っていきます。
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＜うろ覚え日記／映画のリサーチ編＞
『わたのはらぞこ』監督の加藤紗希（特技：うろ覚え）による2023年リサーチ時のうろ覚え日記です。「この街で映画が作りたい」という気持ちだけを持ち、脚本の豊島さんと2人で上田を巡った日々について。
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＜2023年3月2〜4日＞
第1回のリサーチ。といっても、映画のリサーチなんて初めてで何からしたら良いのか分からない。でもどうしたって惹かれてしまったので、その気持ちに従い、やれることからやる。ひとまずは街のことを知りたい。
3月2日
2022年夏に『距ててて』の上映やワークショップをしに行き、秋にはプライベートで訪れて以来の長野県上田市。
わたしは新幹線で、豊島さんは高速バスで。駅前で合流しお昼ご飯を食べて、＜上田映劇＞へ。到着したらすぐに＜リベルテ＞（障害や疾患と共に生きる人を表現活動や創作活動を通じて支援することを目的として設立されたNPO法人）のメンバーさんとスタッフさんたちが映劇に納品に来ていたところにバッタリ会う。この前来たときに、刺繍で作られたイヤリングをひと目で気に入り今日もつけていることを伝えられた。それを作った方は今日はいらしてなかったけれど、映画に合わせて作ったクッキーを納品しに来たとのことだった。白鳥の形に「LIBERTE」と刻印してあるかわいいクッキーだった。
大ヒットしていたインド映画『RRR』を観る。大人数が躍動している姿ってずっと見れちゃうのなんでだろう。
宿泊は別所温泉にあるゲストハウス＜アースワークス＞へ。陶芸家であるオーナーさんも、木造の一軒家の建物も最高。今日はお友達との会合があったとのことで、チョコレートケーキをお裾分けしてもらった。昨年初めて来たときにも、海鮮丼のお裾分けしてもらった。こんな大人になりたい。もう大人だけど。
3月3日
わたしも豊島さんも温泉が大好きなので、基本的に夜も朝も入りに行く。別所温泉は外湯が200円で入れる。（注：2024年5月現在250円に値上げ）わたしの人生ベスト泉質。そばを食べてから、＜犀の角＞へ。上田駅近くにある劇場兼ゲストハウスで、カフェも併設されている。スタッフの方に教えてもらい、薪ストーブに木を焚べる。
上田映劇で『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』を鑑賞。監督と白鳥さんのトークもあり。映劇のスタッフさんが誘ってくださり、打ち上げにも参加させてもらった。その帰り道、もうすぐ上田を離れるという子が「上田に来て、普通が変わっちゃいましたよ〜」と言っていた。その表情がなんとも清々しかった。犀の角に宿泊。
3月4日
昨年夏に来たときに聞いた【くじらの化石がまるまる上田の川から発見された】という話が気になっていた。さらに「それが映画とかになったらいいなあと思ってるんですよ〜」とその方がポロっとお話ししてくれて、「え、それは面白いですね‥わたしたちでちょいと考えてみても良いですか」と前のめりに話す。元々豊島さんは化石や地層が好きな人で、興味津々。それが大きなキッカケとなり、【リサーチ】と称して上田に訪れることになった。
そんな流れもあり、今日は長野県立歴史館へ。化石のことや地層のことが展示されてはいたが、クジラの化石に関するものはほとんど無かった。むしろ上田の近代史について学んだ。スタッフの方に聞いてみると、戸隠村地質化石館というところに多種多様な化石があるそうな。次回行ってみることに。
豊島さんの友達が車で連れてきてくれていたので、お子さんも含めて4人でランチした。上田に戻り、リベルテのショップに行ったりして帰宅。
今回のリサーチでの豊島さんから送られてきたメモ【ポジティブな火山（爆発）】と始まった。
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こうして書いていると、記憶力に偏りのある特技うろ覚え人間なりに色んなことを思い出したりしました。きっと忘れていることも多いだろうけれど、写真や動画を見たりして思い出しながら書きました。読みづらくないですかね。
クラウドファンディングに参加してくださった皆さんに向けての手紙のようなものになったらいいな〜と始めたので、次回からは限定記事として更新していくつもりです。最初なので、公開してみますね。少しでもわたしたちの映画作りが伝わりますように。
加藤紗希
