秋の撮影の最終ロケハンに行ってきました。
vol. 20 2021-11-04 0
いよいよ来週の11/10~12日に秋パートの撮影です。それに向けて最終的なロケハンを2日にしてきました。
石狩から札幌の東の端れ、夕張から沙流川へ、走行距離約300キロ(私が運転しているのではありませんね)、相変わらず広い北海道を走ってきて、夕張ではとっても小さな小学校跡地を夕張FCの高橋君が紹介してくれ、ばっちり。札幌東端の牧草地も、人が歩くならOKと地主さん、沙流川では追加の場所を少し上流に見つけましたが、全体に水の流れが増水していて、来週の雨模様がちょっと心配です。
ところで、制作に並行して北海道の川の本を読んだりしているのですが、ちょっと前に山田秀三さんの「北海道の川の名」のはしがきに沙流川についてこんなことが書いておられました。
「日高の沙流川の水源から、山を越えると十勝川の上流である。沙流人たいと十勝人たちが激しく争ったとき、年老いたエカシが、人の背に負われて現れ、沙流人と十勝人は、同じ母(山)から流れだした乳(水)を飲んで育ったのではないか、と和解させたのだと伝えられる(沙流二風谷の萱野茂氏談)
十勝川は二つのトカァ(乳房)から流れでているから、その名がついたと伝えられた。勿論地名伝説話に違いないが、川の水が、大地とアイヌを、母の乳のように育ててきたという思想が、アイヌ社会のなかに流れていたことを、今の世にも伝えてくれる。