VOICE PROJECT2021 PRODUCTION NOTE⑤
vol. 14 2022-06-15 0
みなさん、こんにちは。
VOICE PROJECTの大越です。
2021年の衆議員選挙に向け制作した「投票呼びかけムービー」の
実制作の舞台裏を記録したプロダクション・ノート、
ついに、今回が最終回です。
2021年10月16日土曜日、朝9時にYouTubeのみで公開。
たったひとつのURLにしか存在しない3:36の動画。
午前中は再生回数は伸びず、
100回、110回、120回という牛歩のような推移。
やはりYouTubeだけでは、なかなか厳しかったのかという不安な空気。
事前に情報を世の中へ発信することも考えましたが、
この新しいチャレンジは、できれば、PRなどを頼らずオーガニックに拡散して欲しい。
その拡散こそが賛同の声だと信じて、
YouTubeにアップすることのみにとどめていました。
VOICE PROJECTのSNSアカウントからもポストしていましたが、
初動では所詮身内のフォロワーしかいないわけですから、拡散力もありません。
お昼を迎える頃の再生数は、150回程度。
なかなか難しいと落胆していていると、
秋元才加さんのTweet、
TakaさんのInstagramのポストをきっかけに、劇的に拡散されていきます。
ローラさん、橋本環奈さん、菅田将暉さん、二階堂ふみさんら、
ご出演者の皆さんのSNSのポストも続くとものすごい拡散力により、
その日のうちに20万回を超える再生回数に至りました。
どこまで増えるんだろうと少しだけ怖くなりました。
YouTubeのコメント欄に様々な言葉がコメントされています。
「日本じゃないみたい」「投票に行きます!」「何回も見ました」
若い世代に響き、本当によかったと実感できました。
第2波としてメディアからの問い合わせが次々に押し寄せて来ます。
これはあまり体験したことのない出来事でもありました。
問い合わせメールには、
取材依頼、映像使用許可、番組出演などマスメディアだけでなく、
学校や教育関係よりも使用の許可を求める声も。
「大学の校内に設置されたモニターで休憩時間に放送したい。」
「授業の教材としてこの映像を生徒たちに見せて投票に感ずるディスカッションをしたい。」
「公共の図書館のエントランスに音声ありで映像を流したい。」
などの問い合わせが数多く寄せられました。
公示日の10月19日を迎え、
テレビのワイドショーや情報番組、ウェブニュース、新聞に取り上げていただき、
かなり混乱しながらも対応するなかで、
自分たちのメッセージが広く伝わっているという実感がありました。
その後、屋外ビジョンの媒体を無償で提供したいというご連絡をいただき、
投票日までの間にYouTubeだけでなく、
別の媒体でも公開いただけたことはとても嬉しかったです。
多くのかたがたにご覧いただけることで、
ひとつのムーヴメントを起こせるような手応えを感じていきました。
選挙法の改正により18歳から選挙権をもつことになった現在。
今後も若い世代へのアプローチを継続的に行い、
これからの日本の社会のために努めていきたい、
そのような思いがふくらんでいきました。
10月31日に投開票を迎えて、
投票を呼びかける活動はどれくらいの効果を及ぼし、
投票率に作用するのだろうかと、内心少しの期待はしていました。
ところが、全体の投票率は55.93%と、前回よりもわずかな上昇にとどまる結果に。
ただ、そのなかでも、18歳の投票率は前回から15%以上もの上昇が。
若い人たちには届き、投票への意義や意識は芽生え始めているのではないかと
希望の光のように感じました。
そして、この活動は長期的な視点で続けていくべきだと
再定義することにもなりました。
今も、VOICE PROJECTのメンバー全員が同じ方向を向き
参院選に向けて進んでいます。
(おわり〜VOICE PROJECTまだまだ続きます)