VOICE PROJECT 2021 PRODUCTION NOTE ①
vol. 4 2022-05-14 0
みなさん、こんにちは!
VOICE PROJECTの大越です。
昨年2021年10月16日。
衆議員選挙に向け制作した「投票呼びかけムービー」をYouTubeに投稿しました。
その当時の実制作の舞台裏を記録したプロダクション・ノートをこれから5回に分けて、アップしてまいります。
実は、
今回監督を務める発起人のひとり関根光才さんをはじめ、
VOICE PROJECTメンバーたちと演出プランについて話をしているとき、
関根さんからこんな話がありました。
「ちゃんと演出はするんだけど、でも、演出しちゃいけない。
どんどん削ぎ落としていかないといけない。この企画は。」
難解ですよね。
でもこれが制作にあたってのメンバーの共通意識になったと思っています。
普段の広告や映画の撮影では、出演されるかたがたには、ある役柄を設定し演じていただきます。けれども、今回は何かを演じていただくのではありません。
ご本人の心からの言葉を引き出すことがとても重要です。
制作する側から誘導したり、余計な抑揚をつけることはせず、リアルな表情と言葉を求める。
そう考えたのです。
メンバーの中でそのような共通意識を持ち、制作がはじまりました。
まずは、「撮影」のプロセスとなります。
2021年9月上旬に、東京都内で2日間の撮影日を設定しました。
けれども残念なことに、ローラさんとTakaさん(ONE OK ROCK)は
この2日間のスケジュールのご都合がつきませんでした。
そこで、リモート遠隔撮影を実行することとなるわけです。
しかも、さまざまな都合で、都内での撮影よりも前の撮影日となりました。
つまり、VOICE PROJECTにおける初めての撮影が、リモートでの遠隔撮影となったのです。
わたしたちメンバーは、リモート遠隔撮影には慣れてはいるものの、
やはり息づかいやそのときの心情が掴みにくい面もあるのではないか
という懸念がありました。
リモートの遠隔撮影では、まずは、ローラさんがご登場。
最初に、関根監督からていねいに企画内容や撮影内容、その意図をご説明。
そのとき、ローラさんと関根氏の意見交換がすこしありました。
そして、インタビュー形式での撮影がはじまりました。
ローラさんの、周囲の人に常に愛情を持って接するお人柄もあって、
リモート撮影特有の距離感をあまり感じることはなく、
無事撮影を終えることができました。
すると、入れ替わるように、Takaさんがリモート画面にご登場。
Takaさんとローラさんはご面識もあり、はじめはおふたりで世間話をされたり。
Takaさんがリラックスできたタイミングで、
こんどは関根監督からTakaさんへの企画説明を経て、撮影に入りました。
Takaさんから次々とあふれ出てくるピュアでとても説得力のある言葉の数々。
滞りなく、記念すべきVOICE PROJECT撮影1日目を終えることとなりました。
その後も手探りで進めるなかで、
この「演出してはならない演出方法」のアウトラインが見えてきたような気がします。
大越
(つづく)