裏小樽モンパルナス特別賞受賞、黒石美奈子さんの個展が札幌で開催されます。
vol. 31 2026-04-13 0
複合文化施設、裏小樽モンパルナスについて広く、深く知っていただくためのアップデート。Vol.7でご紹介した、池袋アートギャザリング公募展2025で「裏小樽モンパルナス特別賞」を受賞した黒石美奈子さんの個展が6/5(金)~6/17(水)まで札幌のギャラリー、馬と獅子で開催されます。6/14(日)には在廊もされます。
裏小樽モンパルナス特別賞の選考は、一次審査を通過した作品の中から裏小樽モンパルナス特別賞にあっているとIAGのディレクターが判断した10作品から、小樽でのアーチスト・イン・レジデンスの受け入れ団体である「心の城綜合芸術工場」の9人の会員が上位3作品を選び、加点方式で上位3作品に絞ります。その上で最終選考会を兼ねた東京芸術劇場での展示で直接作品を見て作家さんと話をした上で決定するというプロセスを踏んでいます。黒石さんの作品は9人のうち3人が一位に選び、最高得点を獲得。芸術劇場での展示でもその評価は揺るぎませんでした。
6月の札幌での個展は裏小樽モンパルナス特別賞受賞決定の前から決まっていたそうで、一年で2回北海道で展示をすることに黒石さんも驚いたとのこと。裏小樽モンパルナスでは制作、展示のほかギャラリートークやワークショップなど市民と交流できる機会も作り、多くのインスピレーションを得ていただければと思っています。
小樽でのレジデンスを前に、黒石さんの素晴らしい作品世界を堪能できる機会ですので、ぜひ足をお運びください。
▼STATEMENT
酸による腐蝕で生まれる
銅版画特有の画面を通して、
Umwelt(環世界、かんせかい)という言葉をテーマに、
「見えている世界」だけではなく、
多種多様に、また多層に存在しているであろう
それぞれの生き物たちの
「見ることのできない世界」を表現しています。
Umwelt(環世界、かんせかい)とは、
1900年代の初めにドイツの生物学者
ヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提唱した
生物学の概念で、
すべての生物はそれぞれ独自の時間・空間を知覚し、
主体的に構築した世界を持って行動している、
という考え方です。
色々な生き物が一つの世界に生きる
多種多様なレイヤー感を
版で表現したいと思い制作していたところ、
「Umwelt」という言葉に出会いました。
作中の生き物達が、
各々独自の世界に生き、存在する様を見て、
感じ取って頂ければ幸いです。
また、一部羊皮紙を用いて
銅版画を刷っています。
羊皮紙とは、主に中世の頃のヨーロッパで
写本の制作などに用いられた、
動物の皮を薄くシート状にしたもの。
植物紙とはまた違った、
[かつて動物として生きていた]
羊皮紙の持つ支持体の強さに、
作中の生き物たちが生き生きと
刷り取られている様を、
是非ご覧ください。
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▼作家在廊日
6月14日(日)
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▼アーティストプロフィール
黒石 美奈子 @minako_kuroishi
銅版画家
山形県生まれ
女子美術大学短期大学部 卒業
武蔵野美術学園メディア表現科版画コース研究課程 修了
受賞歴
2002 「女子美術大学短期大学部 卒業制作展」 優秀賞
2015 「アワガミ国際ミニプリント展2015」 審査員平木美鶴賞
2016 「トーキョーワンダーウォール公募2016」 審査員(鴻池朋子)賞
2018 「第7回 山本鼎版画大賞展」 優秀賞
2020 「第19回 南島原市セミナリヨ現代版画展」 JA島原雲仙組合長賞
2025 「IAG AWARDS 2025」 裏小樽モンパルナス特別賞
主催:株式会社マニュブックス @manubooks_inc
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Gallery&Shop 馬と獅子
札幌市中央区南22条西15丁目1-10 猪狩ビル2F
アクセス:札幌市電 電車事業所前駅 徒歩2分
※駐車場はありません
