美幌健さんを探して- Searching for Ken Bihoro -
vol. 20 2026-03-31 0
複合文化施設、裏小樽モンパルナスについて広く、深く知っていただくためのアップデート。今回はアニバーサリーイベント、「UO100」で開催予定の、今年第60回目を迎えるおたる潮まつりに関する展示イベントについてのお話です。
裏小樽モンパルナスがある梁川通りは潮まつりの始まりを知らせる「潮ふれこみ」のスタート場所となっているなど縁が深く、梁川通りとの関係から独自に潮まつりを切り取ってみようというテーマで7月に展示を行います。
そこでピックアップする人物のお一人が『潮踊り唄』を作詞した詩人、萩原貢さんです。萩原さんは『悪い夏』で1970年第3回小熊秀雄賞を受賞した小樽市高島出身の詩人で、2024年に91歳で亡くなるまで長く梁川通りに住んでいました。おたる潮まつりの生みの親のひとりである米谷裕司さんとは幼馴染みで、1963年には「小樽詩話会」をともに創設した仲。潮まつりがちょうど10回目を迎える1976年に、「女性的な踊りを基調とした『おたる潮音頭』(歌:三波春夫)に加え、男性的な荒っぽい音頭を」という要望に応える形で米谷さんから依頼を受け「モットフレモットフレ」「ソウカイソウダヨ」の名フレーズを含む詞を書き下ろしました。今年はちょうど『潮踊り唄』が出来てから50年というタイミングでもあるので、萩原さんと『潮踊り唄』の歌詞について展示を行う予定ですが、さらにそれに関連して『潮踊り唄』を歌っている歌手、美幌健さんのことも調べています。
美幌健さんについてはかなり情報が少なく、現在どうされているのかも含め広く皆様に情報提供を呼び掛けているところです。出身である美幌町の観光物産協会の方にもご協力いただき現時点で以下のことまでわかっております。
美幌健さん
本名:番屋治(ばんやおさむ)さん
生年月日:昭和24年12月1日
網走郡美幌町生まれ
※以上美幌町観光物産協会調べ
作曲家の水上勉に師事。
日本コロムビア主催のコンクールでの優勝を経て1975年同社より「おいらの船は300とん」でデビュー。
デビュー曲はもともと高知県室戸の漁師たちの間で歌われていた歌で、高知市のレコード店「音楽堂」の企画でレコード化が実現。作詞は石本美由起、作曲は上原げんと(補作曲:武政栄策)、編曲は甲斐靖文。このレコードが高知県内だけで1万枚を超えるヒットとなる。
子どもの頃から小樽にはよく来ており、1975年当時、姉が小樽に住んでいた。
高知県内でのヒットがきっかけとなり、船乗りの歌ということで港町小樽にもキャンペーンで訪れ、同年12月号の「月刊おたる」にて米谷裕司さんによるインタビュー記事「ふる里対談」が掲載された。
※以上同記事より抜粋
この対談当時、米谷さんは翌年10回目を迎える潮まつりに向けて勇壮な第二の音頭を作る構想を持っており、このインタビューをきっかけに小樽にもゆかりのあるデビューまもない演歌歌手に白羽の矢を立てたのではないかと思われます。
7月に裏小樽モンパルナスで行う展示でご提供いただいた情報をもとにコーナーを作れればと思っておりますので、美幌健さんについて、なにかご存じの情報がございましたらどうぞ下記までご連絡いただければと思います。
ジーンズショップロッキ 電話 0134-34-2705 メール jeans_shop_lokki@yahoo.co.jp
