京子の部屋:近況報告
vol. 1 2016-03-23 0
はじめまして
ここでは「京子の部屋」と題して
近況報告や映画の制作状況などを報告させてもらいたいと思います。
映画が完成するまで(完成したあとも)どうぞお付き合いください
最初の近況として、去年制作した短編映画「永遠に関する悩み」がMEC Award 2016という映像祭の賞で佳作を取り、今週末3月27日までSkipシティ彩の国ヴィジュアルプラザ 映像ミュージアムで上映されています。その作品の予告編が以下。
ゲーテ「若きウェルテルの悩み」を元にした、愛と自殺の関係性を探る作品です。ちょうど今から1年前、オーストラリアに滞在している時に撮影しました。6人くらいで一軒家をシェアしているワイルドなところに住んでいて、家のなかにGoProが転がっていたので、思わずそのGoProを使用して撮影したもの。
作品について
この作品は、愛と自殺の関係性を探る、誰にも観られることのなかったホームヴィデオ、という形式で制作されている。ゲーテ『若きウェルテルの悩み』を軸にして語られる、私の両親に起こった出来事、そして彼らがゆったりと崩壊に近づいていく様子が、モノローグとして流れる。 そのモノローグが数ヶ月前に撮影した恋人の姉とその夫のホームヴィデオ(私の両親に見せる予定だったもの)に乗って、静かに語られる。人、とりわけ愛している人とコミュニケーションをとることはひどく困難だ。そして、人生はいつ終わるかわからない。愛もいつ終わるかわからない。あらゆることが同時多発的に起こっている中で、とりあえず一度立ち止まり、人とうまく関われないでいる人や、愛、そして人生といったものを全うできない人の味方に立ってみようという、『コミュニケーションの不可能性』への静かな応対。
長編映画「ガーデンアパート」も、シナリオを直したりルックブックを作ったり、そして来週からは役者さんたちと打ち合わせが始まったり、とゆるやかに進行中です。春になってきたことがあまりにも気持ち良くて、音楽を流しながら外に座ってお酒飲むってだけで楽しくて困っちゃうね。引き続き、ここに色々とアップデートしていくので、どうぞよろしくお願いします。
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