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震災から12年後の「今」を描く映画「海鳴りがきこえる」の劇場公開応援をクラウドファンディングで実現!
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1985年生まれ、福島県出身。東日本大震災をきっかけに本格的に映像制作を始める。東北芸術工科大学大学院デザイン工学専攻映像領域卒業後、映画・映像制作や「New World」(22)を企画上映するなどの活動を行なっている。『自然と兆候/4つの詩から』(15)が、山形国際ドキュメンタリー映画祭「ともにある」部門、ドイツニッポンコネクションで上映。『カツテノミライ』(19)が大阪アジアン映画祭で上映。 震災三部作としてまとめた『ふるさとに旅する』(19)が、山形国際ドキュメンタリー映画祭「ともにある」部門で上映。10月28日〜長編劇映画デビュー作「海鳴りがきこえる」が新宿K's cinemaで公開。
長編劇映画『海鳴りがきこえる』の劇場公開を支援するプロジェクトです。
2023年10月28日(土)より新宿K's cinemaにて公開! 以降全国順次公開
東日本大震災をきっかけに、2011年から映画制作をはじめました、映画監督の岩崎孝正と申します。みなさんは、東日本の大震災を覚えていらっしゃるでしょうか? 早いもので、もう12年前のことです。当時6歳だった子供は、もう成人しています。そのくらい年月が経ちました。
わたしのふるさとは、福島県相馬市 磯部大浜地区にあります。津波で跡形も無くなってしまった土地です。わたしは震災当初から、誰に頼まれた訳でもなく「何か、記録しなければ」と、ビデオカメラで撮影をしはじめました。以下の画像は震災直後の2011年3月下旬、我が家から見た磯部の風景です。ギリギリまで津波が来ましたが、やや高台にあった我が家(お寺)はなんとか助かりました。父は僧侶で、震災時は「お寺の過去帳だけは守らなければ」と、必死に高台に運んだそうです。間一髪で助かった方と、お亡くなりになられた方がたくさんいました。
わたしは磯部で高校生(18歳)まで過ごしました。幼稚園、小学校、中学校と、1クラスしかない小さな集落でした。クラスの半分くらいは磯部の大浜地区に暮らしていました。よく友達の家に遊びにいっていました。わたしは読書好きで竹中労の影響からルポルタージュ・ライターを志して東京に出て、メディア系の専門学校に通い、その後は編集プロダクションに就職して働いていました。
磯部地区が、2011年3月11日を境に、忽然と消えてしまった。爆撃を受けた後のようで、まるで、漫画やアニメ、古い記録映画で見る光景が広がっている。しかし、現実です。そんな現実が、突然、自分のふるさとに降りかかりました。いったい、何がどうなっているのか? 現実感がありませんでした。わたしは「記録しよう」とビデオカメラを手に磯部に戻っていきました。後の父の記録によると、磯部の死者は251名、住宅被害が363棟ありました。
地元で生き残った親しい友人たちは、消防団員としてご遺体の捜索をしていました。急ごしらえの避難所で過ごしていました。親戚宅に避難していました…。近くに住んでいた同級生(女性)が1人亡くなりました。わたしはこの現象を記録できないかとおもいました。しかし、文章や写真でこの現象(震災)は伝わるのだろうか? これが日本で起きたことだと、みんなに共有(シェア)できるのだろうか…? それは映像という手段で解決できるのではとおもいました。
ビデオカメラを片手に、父や母、家族友人たちを撮影していきました。友人たち、寺(実家)の檀家さんを撮影していき、集落の神楽師たちが新築した家を祝う人々で締めくくりました。それは、処女作である『村に住む人々』(2013)となりました。しかし、年月が流れるのは早い。磯部地区大浜のがれきは片付けられて更地になっていきました。それから太陽光のソーラーパネルが建設されるに至りました。もはやそこで何があったのか、思い出せないようになっていきました。他人から見てももはや集落があったのかどうかはわかりません。
下の画像は、ソーラーパネルが建設される前の磯部で、がれきが片付けられてきれいになっています。わたしは記録を残そうと、相馬に戻って平日は働きに出て、休日はビデオカメラで地元の風景を撮影していきました。磯部から足を伸ばして今度は、避難指示が出されていた双葉町や、浪江町、南相馬市などに出向いて、誰もいなくなった風景を撮影していました。
風景映像をYouTubeにアップしていたら、キュレーター(美術評論家)の四方幸子さんからメールがきました。『いのちの食べかた』で有名な映画監督のニコラウス・ゲイハルターが福島に来て撮影をしたいと言っている。タイトルは「Sometime(改題:HOMOSAPIENS、邦題「人類遺産」)」。この撮影が始まるので、あなたが撮影しているような「人のいない風景」の現場を、彼に案内してあげてほしい…。わたしは、快諾しました。アテンド(案内役)として、ニコラウス・ゲイハルターとその撮影クルーである、サイモン・グラフ、セバスチャン・アルラモスキと一緒に撮影隊に参加することになりました。
四方さんは親切で、ゲイハルター以外にも写真家の露口啓二さんを紹介してくれました。撮りためた風景映像は短編ドキュメンタリー『福島の光景』(2014)と題して、札幌国際芸術祭2014連携事業の露口啓二展で、インスタレーションとして展示・上映しました。
その後、写真家のチョン・ジュハさんと出会いました。本格的に映像制作をはじめようとおもい、山形にある美術の大学院に進学し、修士作品である『自然と兆候/4つの詩から』(2015)を生み出しました。
一人のドキュメンタリー映画監督、二人の写真家を撮影したドキュメンタリー映画。「人類遺産(HOMOSAPIENS)」「自然史」の舞台として、彼らは福島に立つ。そして、「奪われた野にも春は来るか」の次のテーマをもとめ、チョン・ジュハは相双地域の代表的な祭祀、相馬野馬追を撮影していく(『自然と兆候/4つの詩から』)
『自然と兆候/4つの詩から』は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015やドイツ・ニッポンコネクションで上映されました。
仕事の傍ら次々とドキュメンタリー映画を制作をしていきました。『Memories』(2018)『カツテノミライ』(2019)…。『カツテノミライ』では、四大公害と呼ばれていた地域の現在を知りたいとおもい、水俣、四日市、富山、阿賀野に生きる人々を撮影していきました。
『ふるさとに旅する』(2020)は、これまでの映画を一つにまとめたオムニバス映画です。山形国際ドキュメンタリー映画祭2021で上映されました。東日本大震災をテーマとするドキュメンタリー映画作品を、世に送り出してきました。わたしの映画は、ふるさとの人々に捧げている、といっても過言ではありません。
しかし、ドキュメンタリーではなかなかこの現象(震災)のことが伝わらない。一人でドキュメンタリー映画制作をし、孤軍奮闘してきました。ですが、今後は、劇映画の世界に進出していこうとおもいました。わたしが制作した映画は、助成金が出ているものもあります。しかし、その金額は全体の予算からいえば、微々たるものです。仕事で稼いだお金は、全て映画に投入して制作してきました。
以下の短編劇映画は『Simulacrum』(2020)と題しました。
東日本大震災の被害を受けた子どもたちは、もう大人になっている年齢だ。彼らの様に傷を受け喪失感を抱えた子どもたちはこれから、どのようにそれぞれの幸せを掴んでいくのか。それを描きたかった。(岩崎孝正作品集「New Word」冊子、より)
なぜわたしが「震災」にこだわるのか。それは東京で被災を経験し、ふるさとが震災で消えてしまい、同級生などたくさんの知り合いを失った自分のためです。そして、傷ついている他者のために、わたしの映画は存在しています。
ふるさとを忘れて生きていく、振り返らずに生きていく。わたしにそんな器用な選択が出来ません。たとえば、ロシア×ウクライナの紛争地では、ご遺体がごろごろと転がっている、建物が破壊されている、避難民が溢れている。「Home Town(ふるさと)」を失った人々は、どのような映像を持つのか。誰と、何を、どう共有(シェア)できるのか。それがわたしの課題であり、伝えていきたい核心です。
今回、わたしは長編劇映画に挑戦しています。企画開発、脚本執筆、撮影、編集作業、劇場公開…と、はじめてづくしの連続です。ここまで来るのはとても大変でした。ふと、完成を前に、映画制作を続けてきた12年間、わたしは何をしてきたのか…、何ができたのかを問わざるを得ませんでした。
取り返しのつかない、どうにもならない現象を前にして、映画監督はどのようなメッセージを発信し、残せる人なのか。悲惨な事件や事故の内側でもがく人間の姿を、映画という魔法をかりて伝えていきたい、とわたしはおもっています。
震災から12年後の「今」を描いている劇映画です。また、震災が、いかに人生を狂わせ、影を落としていったのかを描いた作品です。ぜひ、広くみなさんにご覧になっていただきたいとおもい、劇場公開のための配給・宣伝費のご支援をいただきたく、クラウドファウンディングを立ち上げました。ご協力をいただければ嬉しいです。
かつて写真家であった理子奈は、広告代理店に勤める夫の知久、息子の大地と、東京近郊のマンション暮らしを始め、数年が経とうとしていた。理子奈は育児をしながら、空いた時間に夫の会社から広告写真の仕事をもらい、生活に追われている。
理子奈は東北の被災地出身で、震災で父親を失い、中学生だった理子奈は親戚に預けられ、母親とも疎遠な関係になっていた。だからこそか、理子奈は夢想的に幸せな家庭をつくることに執着してしまい、現実的な夫の知久とぶつかり、噛み合わない日々が続いていた。
そんな折、かつて理子奈に写真を教えた、父親代わりでもあったベテラン写真家の浩志から、戦場に接するベラルーシに難民取材に行くという連絡を受ける。浩志は戦場カメラマンとして経験豊富とはいえ、突然の連絡に理子奈は驚きと不安を隠せない。
「最近、知久の帰りが遅い…」。理子奈は夫への疑いと不安を強めていた。親友である栄子に相談したが「あんな真面目な人いないよ。心配ないよ」。しかし日に日に知久への疑いは募り、うなされたり不安に苛まれることが多くなる。
「幸せな家庭をつくろうとしている私は間違っていないはずだ。なのになぜ? でも…」。不安を払拭するために、母親の奈津美に数年ぶりに会おうとする理子奈。理子奈は東北の被災地へ車を走らせていく。しかし日常という歯車はすでに狂い始めていた-。
2023年10月28日(土)より新宿K's cinemaにて公開! 以降全国順次公開
理子奈 中村守里
知久 内村遥
愛 指出瑞貴
浩志 川瀬陽太
清太郎 木村知貴
奈津美 小林なるみ
天 満園雄太
栄子 tamico.
大地 橋口湊
老夫婦 岩崎豪信/岩崎波留子
以下のURLから主演二人と監督のコメントはご覧いただけます。
(https://natalie.mu/eiga/news/535237)
プロジェクトの成否に関わらず、すでに新宿K's cinema様での上映は決定しています。しかし限られた予算で制作しているため、配給・宣伝費用がまったく足りていません。宣伝媒体(チラシ、ポスター、パンフレット、ホームページ等)が仕上がり、出揃ってきましたが、これをより多くの人々に届けるための人手も足りません。
また、実際に新宿K's cinema様にお客さんが足を運んでくれるかどうかわかりません(お客さんが入らなかった場合、わたしは次回作をつくれません)。震災から12年経ち、「被災地」を思い起こすこともなくなった方たちが多いとおもいます。
なんでもない平時だからこそ見てほしいと、監督のわたしは考えています。かけがえのない日常の大切さに気づく、ささやかなきっかけになって欲しいと願っています。
※今回はプロダクションファンディングでの挑戦となるため、もし目標金額に満たなかった場合でも、不足する資金は自費で補填し、リターンは必ずお届けしますので、ご安心ください。
写真家の畠山直哉さんが、映画「海鳴りがきこえる」を応援してくださっています。
上映素材(DCP、ブルーレイ)制作費:15万円
試写会場費:10万円
チラシ、ポスター他宣材費(デザイン費含):30万円
予告編編集費:15万円
ホームページ制作・維持費:20万円
イベント費:30万円
郵送費(宣材物・試写状郵送費含む)費:20万円
宣伝人件費:50万円
寄稿・コメント費:10万円
英語字幕費:20万円
合計220万円(+消費税10%)
※目標金額以上の費用がかかります。みなさまからいただいた応援は、上記費用の一部に活用させていただきます。
2023年9月〜上映素材制作、予告編制作・納品、寄稿・コメント依頼、試写会の開催等を、同時進行で行なっていきます。
2023年10月28日〜新宿K's cinemaにて上映
・ホームページにお名前を掲載
映画のホームページにクラウドファウンディングの出資者としてお名前を掲載いたします。
・メールでお礼
今回の制作に関してのお話を監督が、メールにてお知らせします。
・『海鳴りがきこえる』Vimeoリンク(11/11(土)より2週間限定)
本作品の視聴用Vimeoリンクを送付いたします。
・特別鑑賞券の送付(1枚 or 2枚)
特別鑑賞券(1枚 or 2枚)をご郵送します。
・マスコミ試写向け用パンフレット1冊
マスコミ試写向け用パンフレットをご郵送します。
・前作品の視聴用Vimeoリンク(4週間限定)
東日本の大震災をテーマに10数年ドキュメンタリー映画を制作し続けてきた、岩崎孝正監督作品集『New Wolrd』(21)Vimeoのリンクを送付いたします。
・劇場販売用パンフレット1冊
劇場で購入できるパンフレットを1冊ご郵送します。
・撮影台本1冊
実際に現場でつかった台本(撮影稿)を送付いたします。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。継続した活動のご支援をいただければとおもいます。この作品は東日本大震災を経験したわたしと、皆さまとで、共に作り上げていくプロジェクトだとおもっています。これまでの活動や経験を活かして、これからも映画制作に邁進していきます。どうかご支援のほど、よろしくお願いします。
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「長編劇映画『海鳴りがきこえる』劇場公開支援プロジェクト 2023年10月28日〜新宿K's cinemaにて公開」は、独立映画鍋メンバーのプロジェクトです。独立映画鍋は多様な映画を支え育む為に活動しているNPOです
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