ツクネルの稽古日誌[担当:高橋あみか]
vol. 5 2020-08-27 0
誕生日が1番近い(近いと言っても10月)ので、トップバッターになった、高橋あみかです!
初回稽古をお休みした私は、パソコンの画面に仲良くならんだメンバーの顔を久しぶりに見て、なんだか他人事みたいに「変わってないな〜」とか思ったわけです。
今回はまず、リモート稽古で体をどこまで動かせるかっていう実験をかねて、ワークショップをしてみました。
動ける範囲ってやっぱりバストアップくらいで、声もやっぱりいつもとは大きさも出し方も違う気がするし、もどかしい!という気持ちです。
その他にも、目の前に体がないが故に相手の動きが、映像…情報として入ってきてしまって、質感…肉感が感じられない、なんてフィードバックもありました。すごく納得しました。
でも、それを逆手に取れば、「え、手ってそんな形になるっけ?…うわ!なるわ!キモ!」みたいな、表現も出来るのかなとも思いました。
相手の身体が肉感を失って情報と化すことで、別の物体として目に入ってくるので、普段は気にならないことでも、「この人右目だけ瞬き一瞬遅いなー」とか見えてくるって感じます。
これを異化っていうんですかね、ブレヒトに怒られるのであんまり深く言えないですけど。
しかも、それを自分でためして、自分の手がなんか別の物体に見えてきたりするから「キモ」ってなるわけで……。
リモートならではの身体面での問題に諸々ぶつかり始めております。
そのあと、コロナが流行し始める直前2月頃から、今回の演目の舞台である5月頃までのみんなの生活の変化を共有しました。
2月の他人事さから、時を追うとともに実生活に影響が出始め、緊急事態宣言が発令された4月頃から急激に生活が変わり始める様を各自の視点で話してくれました。
みんな、舞台の話が多めで、演劇好きなんだなーって思いました (笑)
かくゆう私も、医療関係者である母 (がんばれ!)の話や、2軒とも潰れたバイト先 (悲しい!)の話をしました。
「身体に触れ合えない」「身体を思いっきり動かせない」というこの状況で、わたしは以前より肉体や精神について興味を持ちました。「触れ合うってなんだろう、なんでだろう」「人と人が深く関わるってなんだろう」「肉体ってなんの意味があるんだろう」ってずっと考えていました。
役者のお一人が「身体が動かせない間、人の意識に関する本を読んでいた」とおっしゃっていて、「あ、わたしだけじゃないんだ」と安心しました(笑)
再確認と新発見の稽古でした。
完成する脚本も待ち遠しいです!
みなさんもぜひ、クラウドファンディングを通じて我々、我々の作品とつながると同時に、
劇場で
(3000円のご支援のリターンでご覧いただけます)
また、
配信で
(ツイキャスにて配信する予定です)
ご覧いただけたらな、と思います!