『誕生日の日記』制作日誌1(2024.4.19)
vol. 4 2024-04-19 0
こんばんは。日記屋 月日です。
今日の「アップデート」では、出版部門の刊行物 『誕生日の日記』制作プロセスについてお届けします。
造本を手がけて下さる方の一人、ブックデザイナーの仲村健太郎さんが率いるStudio Kentaro Nakamura(京都・二条城の近くです)へ行ってまいりました。訪れるのは最初のお打ち合わせ以来です。
その時の様子がこちら↓
撮影:仲村さん
書籍のイメージや、どんな紙が「誕生日らしさ」を表現できるかなど、オフライン&オンラインでみっちりお話しました。PC画面内の下段に写っているのが装丁家の古本 実加さんです。
お二人のプロフィール
仲村健太郎(なかむら・けんたろう)
1990年福井県生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科にてタイポグラフィを専攻し,2013年に卒業。京都にてフリーランス。京阪神の美術施設や文化施設の広報物や,出版社の書籍からオルタナティブな出版活動まで幅広い射程のブックデザインに取り組む。
https://www.nakamurakentaro.com/
古本実加(ふるもと・みか)
一九九三年生まれ。香川県高松市在住。京都工芸繊維大学卒。平野甲賀に師事。出版社さりげなくを経て独立。
https://furumotomika.myportfolio.com/
そこで話されたことの一つに、「本文をどうやって組もう・・・?」ということがありました。
組版(くみはん)と言って、文字を紙面に配置する作業のことを指します。ただ原稿を流し込むだけでは、「これだ!」という本にはなりません。
事前に「そのまま贈り物にもなるような装丁にしたい」とお伝えしていたものの、誕生日といっても抱く印象は当然みんなバラバラだということ、あざとすぎるプレゼント感はどうだろうか、などなど、話が進むほど、ほの暗い洞窟の奥に進んでいくような感覚がありました。
あれから約1ヶ月が経ち、いよいよ仲村さんにゲラを見せていただくことに。
(仮)です
制作途中なのですべてをお見せすることはできないのですが、これだけでも「本の形だ」と実感するのだから、すごいことです。そしてこのサイズは「あるもの」と同じだったりします。
お気づきになる方、もしかしたらいらっしゃるかもしれません(が、シーでお願いします)。
そしてこれは、ご覧のとおり日付です。
ん、どういうこと? 本なんだよね・・・? と思われた方。
一体どんな文字組になっているのか、本の完成をお楽しみに。
この後はまた、著者の皆さんにゲラをお戻しして、再びチェックに入っていきます。
またこうしてレポートをお届けしますね。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます!