「東学農民革命」上映会実現をクラウドファンディングで実現!

韓国DMZ国際ドキュメンタリー映画祭・特別招請作品「東学農民革命」(前田憲二監督)の上映会実現に向けてご支援下さい!!

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東アジアの平和を取り戻すために、この映画をもっと世に知らしめたい!
まずは1月14&15日の京都・大阪上映会を実現し、これを皮切りに全国展開するために、みなさまからの温かいサポートをお待ちしております。

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このプロジェクトは、目標金額1,000,000円を達成し、2017年1月23日23:59に終了しました。

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PRESENTER
kwangho

- Return to Innocence - かつて東アジアには活発な交流の歴史がありました。 それが今となってはイデオロギーや領土問題などのすれ違いが、日増しに悪化する様相。 なぜどこでかつての善隣友好の歴史が覆ってしまったのか。 平和を東アジアに取り戻すために、その鍵を握る「東学農民革命」の真実に迫ります!

(後編)書評「抗路」~映画「東学農民革命」支援を通じて感じたこと

vol. 8 2017-01-04 0

前編より続く

また、八坂神社に参拝した際、由緒書にふと目を遣ると、「高麗(高句麗)からの使節・伊利之(いりし)が新羅の牛頭山に坐した素戔嗚尊を祀ったことに始まる」とあります。

<<八坂神社ホームページより>>

更には、神戸生まれのアメリカ人ハーフの友人がたまたま自宅に晩御飯を食べに来て言うことが、「蔡さんコリアンでしょ、じゃあ知ってる?数年前僕が若狭神宮寺によく出入りしてた頃、お坊さんがある日『このお寺は朝鮮からの渡来人が建てた』って教えてくれたんだよ。あと、『毎年5月2日にここから東大寺に「お水送り」をして12日に「お水取り」する神事に表れているように、東大寺の建立にもこの若狭神宮寺からの朝鮮渡来人たちが深く関わっているし、世界最古の会社、金剛組は百済人大工が作った会社』なんだって。知ってた?」と。

<<若狭神宮寺パンフレットより>>

とどめは、私の最も好きな神社である、天橋立の「元伊勢神宮」籠神社に去年(2015年)11月に参拝した時のことでした。スミレ色の綺麗な装束をお召しになった海部光彦宮司様が静かに佇んでらっしゃいます。現宮司様は第八十二代目で、海部家の家系図は日本最古のものとして国宝指定されているほど由緒ある宮司家です。ですが私はぜひお訊ねしたいことがあってお声をかけたところ、お気軽に色々とお話ししてくださり、私が在日コリアンだと申し上げる前になんと「海部家は朝鮮半島からの渡来系である」とおっしゃるのです。
そして、「あなたコリアンなのであればもっと勉強せなあかん、京大の上田正昭先生の本を読みなさい」と。
宮司様が併せておっしゃられるには、「伊勢神宮外宮に祀られている豊受大神様は元来籠神社からお送り奉った。奈良朝廷を築いたのは我々の遠縁の親戚に当たる。大っぴらには言い辛いが、伊勢内宮に坐す天照大御神様も推して知るべし」と。

さすが籠神社、「元伊勢神宮」たる所以です。

そうして上田正昭先生のご労作を少しずつ読み始めていたのですが、すぐに上田先生が2001年12月18日の「桓武天皇生母が百済の子孫」という今上天皇発言の影の立役者だという事実を知りました。

桓武天皇といえば、奈良から京都に遷都させた「平安京の創始者」ですが、京の造営は秦氏を始めとする朝鮮渡来系氏族らの力なくしては成し得なかったと言います。
桓武天皇は生母も百済系なら、初恋のお相手・百済王明信も百済系で、彼女が管理する桓武天皇の後宮にはなんと9名もの百済系女性が召されていたとのこと。

<<向日市文化資料館の百済王明信像>>

女性の話が出たついでに申し上げますと、私の妻(日本人です)は東京・高尾山の麓に生まれ育ったのですが、去年初詣に高尾山薬師院に詣りますと、由来書に「高尾山開山は行基菩薩」とあります。
早速調べてみますと行基菩薩はなんと堺のご出身で、しかも百済系渡来人。ひいては東大寺の造立責任者だったり、母校大阪朝鮮高校の通学路に毎日通っていた近鉄線「布施」駅の由来である「布施屋」を各地に建てたりと、今の日本文化の土台を築いた重要人物の一人です。

私は半世紀ほども日本に住みながら、日本には朝鮮半島由来の神様がそこらじゅうに祀られていて、日本文化の基層を築いた人物の中には朝鮮渡来系が意外と多くいらっしゃったことを知らずに過ごしてきたのです。

なんて勿体ないことをしてきたんだ!

ですがお話しはここで尽きるわけではありません。

伏見稲荷神社で11月8日に行われるお火焚祭で奉じられるのが「早韓神」という舞楽だということを知ったのをきっかけに、宮中雅楽を紐解いてみると、例えば「皇仁庭」という演目は「百済の王仁が仁徳天皇の御即位を祝い舞った」とのこと。

<<伏見稲荷神社ホームページより、「火焚祭では『早韓神』が歌われる」>>
<<雅楽「皇仁庭」より>>

そもそも雅楽は右方と左方に分かれ、右方は「朝鮮系三韓楽」だそうです。

1711年、朝鮮通信使の第八回目の来訪時には雅楽が演奏され、「納曽利」を観た使節らは、朝鮮では既に楽譜も失われてしまった韓神楽が、日本で大切に受け継がれていることに大変感銘を受けたと言います。

そうなんです。
今や朝鮮半島では失われてしまった神様や文化・芸術が、海を渡って日本で体系的に伝承され保存されているのです。

私は全世界のコリアンに向かって大声で叫びたい。
我々の先祖らが築いた大いなる遺産が、本国では失われてしまった後も、日本できちんと遺されているではないですか。
そんな日本を心深く抱擁し、愛しましょう。

この百数十年の間、日本にbitterな思いをさせられてきているのは確かです。
が、先祖を愛する同じ気持ちで、先祖たちがもたらした日本に残っている遺産の数々を愛することができます。

コリアンとして、私にも日本に対する、神社に対する苦い感情があります。
ですが一方で、自分が生まれ育った故郷としての堺や東京、京都のみならず、先祖たちの文化の息づく地としての日本も、たまらなく愛おしい。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

"Bittersweet"という言葉、別の言い方をすれば「愛憎入り混じった」とも言えます。

朝鮮総連幹部で家を顧みなかった父親とは長らくの確執がありましたが、今は子どもらのおじいちゃんとして、妻のお義父様として復縁して、仲良く付き合っております。
逆に無限の愛情を注いでくれた母との間に一つの諍いもなかったかというと、もちろんそうではありません。

今までの人生を振り返ってみて、愛憎入り混じらない関係って逆に無いような気がします。
子どもたちに対してですら、思春期のあたりから確執が始まりますね。

講演会レポートの締め括りでも申し上げたように、人生に「ひねりが効いている」のは宇宙の真理ですし、「愛憎入り混じった」関係のほうが当たり前なのです。
アインシュタインの名言「神は老獪である」、まさに言い得て妙なり。
Bitterな思いをさせられたからって、sweetな部分を全否定しなくても良い。
何も相手のことを「好き」か「嫌い」かで白黒をつけなきゃいけないなんて法律、ありません。
「抗路」は同時に「好路」であるかも知れないのです。

朝鮮学校からいただいた最大の財産が、この「白黒つけなくても良いじゃん」という視点です。特にマスメディアに対する経験を通して得られました。

例えば、私の大好きな京畿/黄海道民謡「クンバムタリョン(焼栗打鈴)」のしょっぱな

♬パラミ プンダ   ♬風が吹くよ
パラミ プロ     風が吹く
ヨンピョンパダエ   延坪の海に
トンパラム プンダ♬ 景気の良い風が♬

に出てくる延坪島は、かつてイシモチ(正月には欠かせない高級魚)漁船が数千隻も出て好況に沸いていたのが、哀しいかな今となっては軍事境界線の上にあって、南北の軍艦のみが徘徊する荒涼の海となってしまいました。
そして交戦の度に双方が「相手が始めた」と責め合います。

いつものことですが、これに対して必ず「あれは北がやったんだ」「いや、南に決まってる」などと白黒つける必要なんてあるのでしょうか。もちろん犯人はどちらか一方なのですが、マスメディアという色眼鏡を通してしかニュースを知り得ない私たち一般市民が、100%の確信をもって答えを知ることなんて、土台無理な相談です。
無理なことをやろうとするから変なことになる。
「80%北だろうけど、20%くらいは南かなぁ」とか、その逆でも善いじゃないですか。

この「確実な答えなんて無いんだよ」という真理は、物理学の世界でも証明されています。
「不確定性原理」というもので、宇宙の全ての粒子は位置を特定すると運動量が特定できなくなり、「逆もまたしかり」です。
この真理は物質のミクロの世界やマスメディアのみならず、この世に遍く及んでいる絶対真理です。

今年2月16日に前田監督と初めてお会いした際にも、この真理に関連して少し不思議な感覚を覚えました。

実は私は「日本人のおじいちゃん」が長年苦手だったんですが、前田監督とお話ししているうちに、自分の目の前にいる初対面のおじいちゃん(前田監督、申し訳ございません!)が日本人なのかコリアンなのか、自分自身がコリアンだったのか日本人なのか、そういう民族的な感覚が麻痺し、民族アイデンティティの垣根がいつの間にか完全に取り払われてしまっていたのに気づきました。

コリアンたちが大切に継承する族譜(チョッポ)という家系図があります。私の「平康蔡氏」は私で第二十六代目で、初代は中国からの移民です。
一方で私は今は在日三世でもあります。
朝鮮学校に通ったこともあり、今まで自分は100%コリアンだと信じて48年間生きてきましたが、韓国出張に行って直面するのは、韓国のコリアンからは100%コリアンだとは決して見てもらえないという事実です。
ですので最近は中国出張で自己紹介する際、「私は三世の在日コリアンですが、家系図によると第二十六世の中国系コリアンです」と言って最初の笑いを取るようにしています。
つまり、100%コリアンだと思っていた私は、もしかすると90%コリアンで、あとの10%は中国人と日本人かも知れない。

それは日本人とて同じです。
660年の百済、668年の高句麗滅亡の際には、朝鮮半島から十万人単位で日本に流入してきたと言います。当時の人口を考えると、近畿には相当の割合で朝鮮渡来系の住民がいたに違いありません。

そもそもこの世界に「100%コリアン」や「100%日本人」なんて存在するのでしょうか。
高麗姓や東儀姓のみならず、日本には渡来系とされる姓が多数あります。
コリアンにも蔡や尹(私の母親の姓です)など中国渡来系の家系が多数あります。

そもそも相対的である民族性を絶対的なものとして区分けしたいのは支配者たちなのです。戦前の教育では「朝鮮人の一番頭の良いヤツでも日本人の一番バカよりバカ」と先生たちが大真面目に教えていましたが、今も似たようなことがネットやテレビなどを通じて行われています。

ですが日本と朝鮮半島の間には千年紀以上にもわたる交流の歴史があり、遺伝子学的な諸研究も概ね「日本人とコリアンとはお互いに最も近い民族」と結論づけているように、日本人とコリアンは兄弟とも言える近しい関係にあります。

私は何も「日本文化は全て朝鮮半島のおかげ」などと申し上げるつもりは毛頭ございません。「神々の履歴書」の冒頭にあるように、雅楽の楽器「笙」は中国苗族始め、東アジア各地に見られます。仏教はもちろんインドから来たものですし、前田監督の著書「祭祀と異界」にも紹介されているように、金比羅神社や金毘羅山の「クンビラ」はネパールから、「なまはげ」の源流はラオスの「フーフナグス」にまで遡れます。宮中雅楽の左方は中国や東南アジアの舞楽です。 2014年4月には「奈良時代にベトナムより伝わった雅楽『林邑楽』がベトナムで里帰り演奏」というニュースが流れました。

新羅の牛頭山より降臨し八岐大蛇を退治した素戔嗚尊は、七頭蛇を退治した牛頭神である古代フェニキアのバール神だとの説なども囁かれます。

<<七頭蛇を退治するバール神(牛頭神)>>

因幡の白兎が渡ったのはワニの背中ですが、日本にワニなんていません(サメのことだとのこじつけ説もありますが)。

前田監督が常々おっしゃるように、日本は「吹きだまり文化」であり、コスモポリタン性にその特長があります。
つまり、排外主義の対極にある融合性という本質を生来持ち合わせているのです。

ただ、その通り道として概ね朝鮮半島が介在し、最終的に日本にもたらしたのは朝鮮半島の人々だったということも事実です。
朝鮮半島独自の色付けも大いにありますが、原産地が遠く西域のものもあります。

明治以降の日本政権は兎角日本の「単一民族」性を吹聴して民衆を誤った方向へと導こうとし続けていますが、「和」の国の本質は世界の様々な文化を吸収し融合してきたコスモポリタン性にあります。

日本の方々にお願い申し上げたいのは、いま一時的に損なわれているこの「和」の精神を、誇りを以てもう一度完全に復活させ、極東のこの場所から調和の波を世界に広げて行っていただきたい。

一方で私自身への戒めも込め、全てのコリアンに訴えたいのは、「愛憎」の「愛」の部分にもっと目をむけようということです。

何も「痛みを全て忘れろ」と主張したいわけではありません。
ただ、痛みだけに振り回されてるのでは前に進みません。前に進むために一番大事なことが何なのかを落ち着いて考えて、行動に移していくことが大切です。
特に在日コリアンには、心ある日本の方々と絆を深めて行きましょう、そして、先祖たちの遺産を大切に守り続けている愛すべき日本の姿を、もっと全世界のコリアンたちに伝えて行きましょう、と呼びかけたい。

実はつい先日、在日系の新作映画を見てきたのですが、観客のほとんどが在日だったように見受けられました。
内容的にはまさに日本の方々に観ていただくべきものですので、もっと日本社会に対してアピールする余地があったのではと、自戒の念も含めて惜しさを禁じ得ませんでした。
ちょうど先日の参院選に向けて諸野党が安保法阻止のために「小異を捨てて大同」と謳ったのと同様に、全ての在日コミュニティは各々の小異を捨て、この「心ある日本の方たちとの連携」という大同を至上命題として掲げ、一致団結すべきです。

映画「東学農民革命」上映の際には気をつけたいと思っております。
皆さまどうぞよろしくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

若輩者ながら僭越にも皆さまに意見を申し上げましたが、私の願いはただ一つ、日本人ハーフである私の子どもらが大きくなる頃には、日本と朝鮮半島の間で調和が取り戻され、互いに肩を組んで「和」の波を世界に向けて広げて行くことです。
そういう日を一日でも早く引き寄せれるよう、私も微力ながら邁進して参ります。

最後も歌で締めくくりたいと思います。

♬しゃぼん玉 消えた
飛ばずに 消えた
うまれて すぐに
こわれて 消えた♬

作詞の野口雨情は、一週間で亡くなった長女みどりへの鎮魂をこの歌に込めたと言います。

本稿は福島県いわき市に出張中、雨情ゆかりの宿で書き上げたものです。
子どもを先に亡くす親の気持ちほど哀しいものはありません。
日本と朝鮮半島にも数々の戦争が起き、たくさんの子どもたちの命が失われました。

無為な戦争の「カミカゼ」に吹かれ、かなわぬ夢とともに散って逝った子どもたちを、取り戻すことができなかった親たちの哀しみが、二度とこの星で繰り返されませんように。

♬かぜかぜ 吹くな
しゃぼん玉 飛ばそ♬

最後まで駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

蔡光浩 拜

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