映画『とうめいな生き物たち』完成のご報告
vol. 8 2020-02-12 0
こんにちは、監督の高山です。
コレクターのみなさまには、作品へのご支援をいただきましたこと改めてお礼申し上げます。
さて、映画『とうめいな生き物たち』ですが、先日ついに完成を迎えました。
「新しい物語」を模索して制作した本作ですが、作品自体がまるで生き物みたいで、自律した意志を持ち、捉え所がなく、それでいて血の通った温かさがあるように思います。この作品がみなさまにどのように届くのか、怖くもあり、楽しみでもあります。
本作品は、2月18日のコレクター限定の上映イベントで初披露した後、国内外の映画祭に出品し、最終的には全国の映画館での公開を目指して参ります。引き続き、ご注目いただけますと幸いです。
みなさまからのご支援は、プロジェクトページにも記載しおりました通り、主に音楽制作とMA(整音作業)に当てさせていただきました。つまり、全て「音」に当てたということになります。
音楽は、Jazzドラマーであり作曲家の中村亮(なかむらあきら)氏に依頼しました。
亮さんは、沖縄出身で、ニューヨークのバークリー音大で学んだ後、東京、ベルリンで活躍し、昨年末という素晴らしいタイミングで沖縄に帰って来られました。この機、逃すまじ! と思った僕はすかさず今回の映画の音楽を依頼しました。
亮さんとは、以前亮さんのミュージックビデオを作らせていただいたのを縁にそれから交友を続けていたのですが、彼の音楽と僕の映像の相性の良さはその時から感じていて、いつかお願いしたいと思っていたところ、クラウドファンディングの成功と亮さんの帰国という二つの奇跡によって今回夢が叶いました。
レコーディングは、沖縄のミュージシャンに東京から奇才ギタリスト・柴山哲郎が加わり、沖縄県で行われました。僕も沖縄まで出向き、僭越ながらアディショナルディレクターとしてレコーディングに参加させていただきました。
18日の上映イベントでは最高の環境で映像と音楽をお楽しみいただけると思います。
「音」というのは、目に見えないものなので、特に一般のお客さんからしてみれば違いや良さがわかりにくく、評価しづらいところなのかもしれませんが、むしろ非常に生理的なところで人間の感覚に訴えかけてくるものであり、映像表現にも劣らず奥深いものなのだと今回勉強させていただきました。みなさまも是非、耳を研ぎ澄ましてご鑑賞ください。
また、クラウドファンディングのリターンの発送物ですが、予定よりも遅れておりまして、大変申し訳ありません。こちら、もう間も無く準備が整う予定ですので、出来次第順次発送させていただきます。
この映画が多くの人と出会えることを心より願っております。