朗読劇への挑戦を振り返って
vol. 9 2015-09-24 0
7月23日に上演された朗読劇「微笑みをあなたに」が出来るまで。
桜が咲く3月末、顔合わせが行われました。
演出の深山義夫さんを囲み、プロの役者さん、一般参加者、発達障がいのある人たちが集まり、
これからスタートです!
まずは本読みから。
この時は、とてもたどたどしい読みの人もいて、カメラを回しながら少々心配になりました。
5月〜6月、毎週末の稽古は続きます。
この頃になると、詩の意味の理解も段々進み、声にも抑揚が出てきました。
プロの役者さんの朗読は、さすが。
一緒に稽古することで、お互いに刺激を受け合い、相乗効果が出てきたように見えます。
稽古の最中、なっちゃんは障害者スポーツ大会に出場しました。
そしてなんと短距離走で金メダル!
チャレンジ精神旺盛で、頑張り屋さんのなっちゃんの姿には、いつも元気をもらいます。
この後も午後から朗読劇の稽古でした。
瑞穂文化小劇場での初稽古。
出来たてホヤホヤの劇場です。
みんなちょっと緊張してる?
2つのお芝居もあり、その中の鳥たちの物語で、各々が役の鳥の帽子を被ることになりました。
「くまたか」の帽子をサンプルで創ってみましたが、どうでしょう?
これを基にみんなの型紙を描いて、組み立ては各々でしてもらったのですが・・・。
いろんな帽子が出来ました(笑)。
ゲネプロです。
通し稽古を2回。緊張で頭が痛くなってしまった人、いつもよりかなりハイになってしまった人。
お互いに励ましあって、なんとか本番を迎えました。
本番が無事終了!
たくさんのお客様にたくさんの拍手を頂きました。
みんな大きな自信になったみたい。
この後、それぞれがまた新しい挑戦をしています。
実は当初は「発達障がいのある人たちが舞台に挑戦」と大きく書いて、
参加者募集をしました。
でもなかなか参加者は集まりませんでした。
「面白いし、興味あるんだけど・・・」
参加してみたいとは思っても、
他の人に発達障がいがわかってしまうのは困る。
こどもは参加したいと思っていても、ご両親の反対がある。
私はこどもを参加させたいが、夫が反対で。
などなど、やはり世間ではまだまだ理解が進んでいないため、
「発達障がい」と大きく書かれていては参加しにくいと言われました。
私が先走り過ぎました。
現実をもっと知るべきでした。
そんな苦い体験もありましたが、ぜひドキュメンタリー映画を観て頂いて、
発達障がいへの意識を変えてもらえたらと願っています。